006
そして高瀬は美咲の病室に次の日も
そのまた次の日もそのまたまた次の日も通ったが
美咲は頭まで布団をかぶり
話を聞いてはくれなかった
今日何食べたとか、何があったとか
他の患者とこんな話をしたとか
高瀬が一方的に話す感じとなっていた
美咲「もううるさい!」
美咲はガバっと布団から顔を出し
高瀬に怒鳴る
美咲「毎日毎日来て、医者って
そんな暇なわけ?
もっと他にやることがあるでしょ!
迷惑なの!出てけ!」
高瀬「また来るから」
高瀬はそう言うと部屋を出ていく
(美咲side)
はぁ…あたしなんでこんなにどきどきしてるの?
急に大声出したから?いや、違う…
また来るって言われて
ちょっと嬉しかった…なんで?
あたしあの研修医のこと好きになってる?なわけ、
ない、ない、ない、ない、ない、絶対ない!
、、、と美咲がうだうだ考えていると
「おねぇちゃーん!」
美咲「どうしたの?」
「これ折り紙で折ってほしいの!」
子供は図鑑を指差す
美咲「おっけい!
じゃぁ、一緒にやろっか」
「うん!」
美咲「えっとね、まずは…」
「おねぇちゃん、お熱あるの?」
美咲「えっ、なんで?ないよ?」
「顔が赤いよ?」
美咲「あー、ちょっと考え事してて」
「もしかして好きな人のこと?」
美咲「えっ?違うよ?なんでそうなるの?」
「好きな人のことを考えると顔が赤くなるんだって!
ママが言ってた!」
「好きな人いるの?もしいるなら気持ちをちゃんと
伝えたほうがいいよ!伝えないと
相手には届かないから!それもママが言ってた!」
美咲「そっかぁ、ママが言ってたのか!
でもおねぇちゃん好きな人いないからね!
さっ、折り紙の続きしよ!」
美咲は焦っていた
(美咲side)
あたしそんな顔に出てた?
いや、好きじゃないって…好きじゃない………はず




