012
高瀬「海外にいる先生は、優秀な先生たち
ばかりだ。全力を尽くしてくれる」
美咲「成功するってはっきり
言ってくれないんだね…
はっきり答えられないんだよね、
成功するって言っといて、もし
失敗したら大問題になっちゃうし…
分かってる!」
高瀬「………」
高瀬「折り紙折ろうか!」
美咲「折り紙?」
高瀬「そう!先生結構勉強したんだよ?
お互い好きなものを折ろう!
ほらっ美咲ちゃんも好きな折り紙取って!」
美咲「あ、うん」
二人はお互い背中合わせのまま
折り紙を折る
高瀬「できた?」
美咲「うん!」
高瀬「じゃ、いっせーのせーで
見せ合おう。行くよ?せーの!」
美咲「じゃーん!あたしは犬!」
高瀬「上手だね!僕はこれ!」
美咲「これって…」
高瀬「折り紙で折った指輪!
上手だろ?」
美咲「へへッ上手だけどさ」
高瀬「俺と結婚して?」
そう言って美咲の指に折り紙で作った
指輪をはめる
美咲「ちょっと待って。展開早すぎるよ。
ははッ…」
美咲は笑っているが美咲の目には
涙が光る
高瀬は美咲の答えを待つ
美咲「結婚したい…あたしも先生と
結婚したいけど…先生は医者だよ?
他に先生を待ってる患者さんがいる…」
高瀬「もちろん分かってる。
他の患者のことも助けるために
精一杯僕のできることをする。
それはこれからも変わらない」
「それに君の手術が成功して
病気を治して僕の患者から
卒業すればいい。そうだろ?」
「だから頑張るんだ。
成功する!必ず成功する!」
美咲「!?」
美咲「そんな断言していいの?」
高瀬「医者としてじゃなくて、高瀬智彦として
言ってるんだけど?」
高瀬はフッと笑う
美咲「先生ずるいね!
でもありがとう。
あたし頑張るよ!」