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コウカ姫とタッグ

 リボンって偉大だ。失礼だが頭に付けたその存在でモグラが女性だと分かる。まあ、ドレスもそうだけどリボンが目立っていた。


 コウカ姫と周囲のざわつきから名前も分かり、彼女は俺達の前で立ち止まった。


「この者達は……ヒト」


「しっ下から来たんでヤス。コウカ姫様、危険かも知れませんお下がりを」


「恐らくは稀人でしょうー姫様」


「おばば様それは本当ですか!?」


 おばばと呼ばれた皺のあるモグラが現れた。手に杖を持ち紫のローブを纏っている。眼は開いておらず、足取りはゆっくりだ。


「ここ最近、懐かしい匂いがずっとしてましたですじゃ。遂に現れたということですな」


「どういうこと?」


「稀人は沢山おるのですじゃ。ですが我らに見えるのはほんの一握り。我らと出会う運命を持つ者ののみ。そう星が理がいうておりますのじゃ」


「わっわしと同じ語尾をつこうておるじゃと」


「キッカ今は静かにしてくれマジで」


 いいところなので空気読んでホント。


「おばば様確かめる術は?」


「聞いてみればよいでしょう」


「この者達が嘘をつくとも限らない」


 コウカ姫はその見た目に反し、結構シビアな性格のようだ。


「なら、星読みの力を試せばよいでしょうな。稀人であるか姫様にもわかるでしょう」


 おばばの言葉にコクっと頷いて彼女は俺の前に立った。これは俺がPTリーダーだからだろう。そして断りもなく手を翳された。俺は少し驚いた。彼女の目にまるで星空のような輝きが灯ったから。


 ボタッボタっと涙が地面を濡らしてゆく。う”ぅっとコウカ姫が呻き顔を背けたことで周囲がいきり立った。


「姫様!?」


「貴様姫様に何をした」


「捕らえろ!」


「控えなさい!!!これより先、手出しは許しません」


 フーフーっと荒く息を吐き、コウカ姫は俺の元へ身を寄せた。


「人の世もままならぬものなのですね稀人様、いえ……それともこの話は魔物の世というべきなのでしょうか」


 俺はぎょっとして彼女を見ればコウカ姫がクスッとして離れてしまった。やっぱりとは思っていたが彼女はストラージュの物語を見たのだろう。


「この者達は稀人。我らが神パラシスの教え通りドガティスはこの者達を向かい入れる。おばば様」


「うむ、今はこの者達に自由をお与えになるとよいでしょう。さもなくば、稀人は簡単に消えてしまうもの。パラシス様が精霊のようなものだとおっしゃっておられたのですから」


「わかりました。父様にもお願いしようと思います」


「それが宜しいでしょうな。コウカ姫、稀人とは止まりし運命を突き動かす者。であればこの閉ざされしドラティカの未来あるいは」


 コクっと頷いて、コウカ姫は俺達を見た。


「稀人様失礼しました。人が下よりやってくるのは何十年振りの事ですので驚いてしましました。お聞きした通り我々は貴方方を歓迎致します。ご自由にこの町を堪能していってください。それでは、皆さん行きましょう。町の者にもこのことを伝えておいて下さいね」


 そう言ってコウカ姫が立ち去ろうとしたがそこでまたスロー演出が入った。聞こえないはずの彼女の呟きが俺たちの耳に届けられる。


「ロシュー兄様やはり生きて……」


 そう言い残して彼らは俺達の視界から消えた。


「今のそいつの過去全部見れるってことか。ゲームとはいえとんでもねえな」


「だな」


 高峰と軽く感想を言い合えばブツっとなってストーリーが終わったことを理解した。んーっと高峰が伸びをする。


「ここまでっぽいな」


「そうみたいだな」


 さてと俺は高峰を見る。ここからどうするかを決めていないのだ。ストーリーは一人で見るものと思い込んでいたので彼とは別れると思っていたのである。向こうもそうだろう。


「なあ桂木、このストーリーはせっかくだしこの面子でやらねえか?」


「別に俺はそれで構わねえけど」


 バトルコンテンツに突っ込むタイプと聞いていたので高峰からこの言葉が出るのはちょっと意外だった。まあ、でも確かに入口に一緒に入った面子とやりたい気分はある。


「よし決まり!でもとりあえず今日は町の探索とかするだろ?」


「そうだな。そうしたい」


「じゃあ、また合う日程決めようぜ。俺も暫くここでレベ上げやらクエスト潰したりするだろうからな。じゃな」


 そういってルフさんを呼んで高峰は一緒にモグラだらけの街に消えていった。


「お主あれに気に入られたのではないか?」


「かな?まあ気が合わねえとはいわねえけどさ」


 ちょっと何で感もあるが俺はんーっと伸びをする。


「よし、宿と買い物でも行くかー」


「おおおお!服が欲しいのじゃ!流星新しい服!服服うぅ」


「金あんまねえぞ。いい加減金策もしねえとやべえわ。あーやること多いー」


「何でそのセリフで満面の笑みなのじゃ。お主はマっん?戻ってきよったぞ」


 キッカの視線に合わせればずんずんずんと高峰が戻ってきた。


「あれ?どうしたんだよ」


「やっぱ気持ち悪いから俺がお前と組もうとする理由言っとく。俺は權田さんの言ったことが気に掛かってお前を誘ったんだ」


「ゴンタが?」


「え?權田さんのことゴンタって呼んでんのお前」


「内緒な。アイツ怒るから」


「すげえなお前あの人怖えのに」


 向こうもセイリュウ言うから反撃である。まあ面と向かっては言わないが。


「それでゴンタが何て言ったんだよ?」


「それは……お前が本人に聞けよ」


 えー何それメンドクサイ。クエストじゃあるまいし。


「兎に角!俺は一応下心的なものがあってお前を誘った!それでも構わねえか?」


「全然かまわねえけど」


「よし!じゃな」


 それで終わりと駆けていってしまった。


「なんじゃあれは。よくわからん奴じゃの」


「真っ直ぐな奴ってことじゃね。ほら、俺らも早く行こうぜ」


「のう流星、まずは菓子の食べ歩きなどどうじゃ」


「だから金ないんだって!」


 いつも通りキャッキャしながら俺とキッカは新しい町に足を踏み入れたのだ。


 ◆───-- - - -            - - - – --───◆

 浮遊国家ドガティス 冒険者ガイド

 土竜族が住まう国 かつては土と鉄の国と呼ばれていたが彼らは浮遊の力を手に入れどういうわけか国を空に浮かせている 土竜族の知能は高く、それは町の情景を見るだけでも理解することができるだろう。

 各所にある鉱山は使われることが減ったためダンジョンとなり、魔物が蔓延っている。ギルドでクエストを受けてみよう

 またこの国で初めて職人が解放されます。詳しいことはクエストで説明しますが武器、防具を作れるようになるため早期解放をお勧めします

 勿論、新ジョブ、特殊クエスト、ユニークモンスターは勿論のこと。突発イベント戦などもありますので是非、土竜族の営みを見ながら町の探索をお楽しみください

 ヴァラパラ運営より

 ◆───-- - - -            - - - – --───◆

 運営Mail プレイヤーの皆様へ

 ヴァラエティパラシスをプレイして頂き誠にありがとうございます

 ヴァラパラ運営はプレイヤーの皆様に長くお楽しみ頂けるよう様々なアップデートを取り行う予定です 今回はそのほんの一部を紹介したいと思います


【激突NPC】

 激突NPCでは過去登場したNPCが敵となって戦えるシステムとなっています

 最初に選ばれたのはストラージュの若き騎士アッシュ・ヴィンヤード。強敵となっておりますのでご準備を整えておくことをお勧めします

 参加条件:ストーリークリア

 難易度によって報酬変化  報酬 アッシュの装備


【激突ストーリーボス】

 ストーリーボスが強敵となって再登場。別の町のボスが一緒に出てくるなんてことも。また特殊フィールドや特殊条件など上級者向けもご用意する予定です

 参加条件:ストーリークリア 報酬 ???


【エリアデイリークエスト】

 拠点にしている町の指定モンスターを指定数狩ると報酬が貰えます

 報酬モンスターカードパック

 このアイテムはバージョンアップ予定の掌ダンジョンで使用可能となっております。強力なモンスターが出ることは極稀ですがカード自体が希少なものですので時間がない方はこちらの手法を使い取得することをお勧めします

 モンスターカードはイベント、クエストなどで獲得できる特殊なパックが存在します


【リアルオークション】

 装備 モンスターカード 特殊アイテム 魔道具はゲーム内で売る事ができますが現実でも取引を行う場を設ける用意があります

 リアルなオークションを体験しませんか?

 皆様のご来店を楽しみにお待ちしております

 リアルオークション運営

 ◆───-- - - -            - - - – --───◆

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