1.キャラクリ まるいち
ゲーム機の説明書を見ながらゲームを始める準備をする。
「ここをこうしてっと。で、ここに入る、と。……できたな。」
ゲームの名前はeight million gods online(仮)というらしい。
さて、はじめるか。
≪welcome to virtual world!!≫
そんな文字列が表示され、意識が薄れる。
「……お?」
気が付くと真っ白な場所にいた。そして目の前には透明なボードが浮いている。
≪まずは見た目の設定です≫
このボードでキャラを作るらしい。髪や目の色、骨格や肌質など色々変えられるらしい。あとはおまかせやお助けモード、僕のゲーム機なら現実の姿を読み込むことも可能らしい。
とりあえず現実の姿を読み込んでからお助けモードでつくっていこうかな。
<こんにちは!お助け妖精です!おや、スキャン機能を使ったんですね!>
「あ、はい。」
<それならあとは軽く髪や目の色を変えれば問題はないですね!>
ということで目を青くして、髪は白くした。
<OKですか?>
「はい。大丈夫です。」
<では次の設定のために次のマップへ移動してください!>
≪見た目の設定を終了しますか?≫
[はい] [いいえ]
「[はい]っと。」
≪次にステータスの設定です≫
<どうもこんにちは。私はステータス設定を行うプレイヤーの皆さんを補助するために遣わされました、桜花と申します。>
「あ、どうも。夜と申します。」
<まぁこれはご丁寧に有難うございます。では始めて行きましょうか。まず種族を決めてもらいます。>
<種族:普人>
普通の人類。平均的なステータスを持ち、様々な進化の可能性を持つ。
属性:無
HP:100 MP:100
Str:15 Vit:15 Agi:15 Dex:20
Int:15 Mgr:15 Luk:30
<種族:獣人>
人類と獣の混血。どの獣の混血かはランダムで決まり、どの獣かによって特化するステータスが変わる
例:狼
属性:風
HP:120 MP:70
Str:25 Vit:20 Agi:30 Dex:15
Int:10 Mgr:10 Luk:15
<種族:森人>
俗にいうエルフ。AgiとDexが高く隠密行動に向く。
属性:樹
HP:70 MP:100
Str:15 Vit:10 Agi:28 Dex:30
Int:15 Mgr:15 Luk:15
<種族:妖精>
小さい人の姿の魔力生命体。魔法専用枠にどの魔法を入れるかによって姿やステータスが変わる。
例:火魔法
属性:火
HP:30 MP:150
Str:15 Vit:10 Agi:15 Dex:15
Int:35 Mgr:22 Luk:15
<種族:土人>
俗にいうドワーフ。StrとDexが高く生産職に向く。
属性:土
HP:120 MP:80
Str:25 Vit:20 Agi:10 Dex:25
Int:15 Mgr:15 Luk:15
<種族:腐人>
俗に言うゾンビ。高いHPとVit、種族スキル【再生】を持つがAgiが絶望的。臭くない。
属性:腐
HP:300 MP:50
Str:15 Vit:25 Agi:1 Dex:15
Int:15 Mgr:25 Luk:14
<種族:幽霊>
人型でない魔力生命体。物理ダメージが四分の一になるが、魔法ダメージが二倍になる。Intが高い。
属性:空
HP:50 MP:200
Str:5 Vit:15 Agi:20 Dex:15
Int:35 Mgr:15 Luk:15
<種族:ランダム>
ランダムに種族を選べる。上の種族以外の種族が出ることがある。リセマラ不可。
例:骨人
属性:死
HP:100 MP100
Str:15 Vit:15 Agi:10 Dex:10
Int:20 Mgr:15 Luk:40
<……といったものから選ぶことができます。>
「……ん~、どれが人気とかはありますかね?」
<一番多いのは普人と妖精で、ランダムが続き、その他は多少差はありますが同じくらいですね。あ、ランダムで選んだ場合、リセットが一度のみ許されています。>
「なるほど……」
それならまずランダムしてから決めるかぁ
「まずランダムの抽選をお願いします」
<わかりました。ではこの回るルーレットにダーツを投げてください>
ダラララララ…… \○ージェーロ!パー○ェーロ!/
「……」ヒュッ
\てーっててててててーっててててててー/ <亜人 獲得>
「なんですかこれ」
<運営の遊び心です。>
「ア、ハイ。で、亜人の説明は出ますか?」
<こちらですね。>
<種族:亜人>
普人の亜種。それ以上でもそれ以下でもない。
属性:無
HP:100 MP:100
Str:15 Vit:15 Agi:15 Dex:20
Int:15 Mgr:15 Luk:30
「えっとぉ……これ普人と何が違うんですか?」
<肌や髪の色と、名前くらいですかね。>
「リセで」
<わかりました。>
どうしようかな……もう一回ランダムしたいっていう気持ちもある。だってロマンだから。でもリスキーだからなー
「じゃあ獣人でおねがいします」
<わかりました。ちなみになぜこの種族を選ばれたか聞いてもよろしいですか?>
「程よいランダム性、ですかね。」
<ありがとうございます。では次に職業を決めてください。>