『写真』
「だからぁ。写真、見せてよッ！」
と、彼女は言う。
「いや、あのね。
ちょっと小話で言っただけで、
ちょ～っと、その、写真を見せるとかは、
恥ずかしいっていうか、怖いっていうか…。」
と、ボクは取り繕うが。
「スマホとかに残ってる写メとかで、
良いって言ってるじゃない！
何で、写メくらい見せれないのよ！」
と、彼女は、更に言い寄るが、
「いやぁ～。
確かに、ボクが、インスタ映えするとか、
リアル家族や、リアルの友人には言われたって言ったけど、
ちょ～っと、この『なろう』友達のキミに、
写メを見せるのは怖いっていうか、何て言うか…。
現実のボクを見せると、これまでのイメージが崩れるっていうか、
ちょ～っと、心配になっちゃって…。
アハハ……。」
と、ボクが精いっぱいの事情説明をするが、
「何言ってるのよ！
アンタ、彼女なしの、
『アレ』で『ソゲ』な、
『あんな事』や『こんな事』が大好きな、
同志男子の、腐男子なんでしょ！？」
と、更に彼女が詰め寄るが、
「あ～、う～ん。
同志…ではあるんだけど…。
そのを……。」
と、お茶を濁すボクに、
「その上で、リアル姿がインスタ映えするって、
リアル家族や、リアル友人に言われる逸材だって、
さっき、コメント返したじゃない！
それは、『ボクで萌え尽きて下さい』って宣言したって事でしょ！？
今直ぐ、写メを見せなさいよ！
せっかく、『なろう』にも、写真や絵を、
文に載せて見せれる機能も付いたんだし！」
と、彼女が更に、矢継ぎ早のコメントで詰め寄って来る。
「あ～…。う～ん…。
こ…後悔しない…でね？」
と、言って、自身の写メをアップロードし、
その写メの載ったアドレスを送るが…。
「え…⁉ え…⁉ えぇぇぇぇーーー…ッ⁉」
と、驚きの言葉を返す彼女。
「あ～…。う～ん…。
一応、『アゲ』で『ソゲ』なのが好きなのは本当だし、
インスタ映えするってリアル家族や、
リアル友人に言われるのも本当なんだけど…。」
と、言い繕うボクなんだけど…。
その送った写メの姿は…、
セーラー服を来た…少女であり…。
「いやぁ～…。
同志男子の腐男子って言った方がウケが良いかなぁと思って、
そう言ってたんだけど……、
リアル腐女子……だったりしちゃったりで……。」
と、ボク…もとい…私の本性をさらけ出す…。
ああ…。
彼女の夢を壊しちゃったなぁ…。
でも…アニメで最近、話題の、
ふたりの腐り切った腐女子が、
『なろう』で出題される、
色々な『お題』を、
『アレ』で『ソゲ』な文章で書きあげて、
『パライソ』に『イキ』まくる、
『超魔法少女☆なろうリーナ』みたいに、
これから、『腐女子』を超越して、
『貴腐人』にまで一緒になれたら、
私も、もっともっと『腐れ』て、
『アッチ』に『イキ』まくれるかもだし、
こういう展開も、ある意味、『萌え』れるよね…ッ！
