性欲が強い女の子は嫌い?
〇〇〇〇を終えた俺たちは、ベッドの背もたれに寄り掛かり――
「「ふう……」」
大きく息を吐き出した。
横を見るとレイラはスッキリした表情になっている。どうやら満足してくれたみたいだ。
男としては、彼女が満足してくれるとなんとも言えないような高揚感に包まれる。
レイラは、俺にピトッともたれると、
「肩抱いて?」
俺に甘えてきた。アレが終わるといつもこうだ。レイラは俺にベタベタとくっつきたがる。
「……うん」
ギュッ!
俺は右腕で彼女の肩を抱く。レイラは俺に抱かれると、幸せそうな表情になる。
それを見ているとなんだかこっちまで嬉しくなる。
「頭なでなでして?」
「いいよ」
俺は右手を伸ばし、彼女の銀髪を撫でる。さらさらとした髪が指に少しだけ絡まった。
「……えへへ」
彼女は満足そうな表情をさらに輝かせた。
「耳元で私のことどう思っているか……聞かせて?」
俺は唇をレイラの耳に近寄せて、
「……大好きだよ?」
瞬間、ボンっ! という音がしてレイラは顔を赤らめた。
「……う、嬉しい」
レイラは俺の方を向いて、
「ゆう君……耳貸して?」
俺は頭を傾けた。
レイラは唇を俺の耳に押し当てて、
「私も……だーいすき……」
そんな嬉しいことを言ってくれた。
俺は、フラフラする頭のまま、
「もっと言って?」
彼女にもっと言うように催促した。
「ふふ……私、レイラは、ゆう君のことが大好きです……」
俺の耳の中に、次々と愛の言葉が流し込まれる。
「ゆう君は、カッコ良くて……優しくって……私のこと大事にしてくれる……」
俺は彼女の言葉を全身で堪能する。
「いつもいつも……何をしている時もずっとゆう君のこと考えているよ……」
耳の中から体が溶け出しそうだ。
「私と一緒にいてくれてありがと……いつも感謝しているよ?」
脳が沸騰して、泡立っている。
「これからもずーっと一緒だよ?」
もうどうにかなってしまいそうなほど、幸せだ。
抱き合った後のこの時間がたまらなく幸福を感じられる。
いつまでもこうして、いちゃついていたい。
「レイラ?」
「ん? 何?」
「また明日も……今日したこと……やらせてくれる?」
「もちろんよ! 明日も、明後日も、その次も……なんなら毎日だっていいよ!」
「ま、毎日!?」
そんなに俺としたいのか……!
「なによーっ! 私とするの楽しくないの? そ、それとも私みたいな性欲が強い女の子は……嫌いなの?」
レイラは性欲が強い。はっきり言って、異常かもしれない。
脳がぶっ壊れているのかもと思う時さえある。
男の俺よりも性欲が強いのだ。
「い、いや嫌いじゃないよ……むしろ性欲が強い女の子は大歓迎だよ!」
「よかった!」
レイラは俺と向き合うように、座る。
そして、俺の目を真っ直ぐ見つめて、
「抱いて?」
「……しょうがないな……」
俺は右手を彼女のスカートに突っ込もうとした――
「え! ち、違う! エッチしたいんじゃなくて……私はぎゅってハグして欲しいの!」
アワアワする彼女に遮られた。
「あ、そう言う意味ね」
俺は気を取り直して、右手を彼女のスカートに突っ込もうとした――
「話聞いてたっ?」
レイラは再び俺の右手を遮る。
「聞いてたよ?」
「ハグして欲しいのに、なんでパンツ下ろそうとするのよ!」
「ハグは全く関係ないよ! ただ突然レイラのパンツを下ろしたくなって……」
「もー! エッチなんだから!」
「うん! 俺はエッチです!」
「今日は私をぎゅうううっとハグしなさい!」
ピシャリと言われた。
「わ、わかった」
俺は再び彼女と向き合う。ワナワナとパンツを下ろしたがる右手を気合で押さえ込む。
「……じゃあ私のこと抱いて?」
レイラは両腕を俺のほうに伸ばし、抱っこを求める。
俺は、右手をスカートの中に突っ込みたい衝動を抑え、
ぎゅうううううっと彼女と抱き合った。
胸に抱きしめる彼女の躯体は微熱を俺に流し込む。
(あったかい……)
男の体と違って小ぶりで、ムチムチしている。
最高の抱き心地だ。ギュッとすると彼女の脂肪が俺の体に食い込んでくる。
彼女は、ほっぺを俺のほっぺに、
ピトッ! とくっつけてきた。
(どんだけ、俺とくっつきたいんだよ……)
レイラは、
「暖かいね?」
「……うん。暖かくて、気持ちいい……」
俺たちにとって寒い冬はただのスパイス。お互いの体の温もりを強調してくれるものでしかない。
凍えるような冷気も、肺に入り込む透明な空気も、まるで関係なかった。
レイラ俺を抱く力を強めて、
「ねえ……背中さすって?」
「うん……いいよ」
俺は右手で彼女の背中をさすり回す。なでなでと彼女の背中を舐めるように味わう。
(女の子の背中……小さくて可愛いな……)
レイラは、小さく
「好きだよ……」
呟くと、俺の背中を撫で始めた。小さな掌が俺の体表を滑る。
その度に、背筋からストレスが削ぎ落とされる。
気持ちよくて、晴れやかな気持ちになれる。
永久にこうして抱き合ってお互いのことを求め合っていたい。
不眠不休のぶっ続けで、背中をさすりあっていたい。
レイラは俺に抱かれながら、
「私……幸せ」
「うん……俺もすごく幸せだよ……できたらずっとこうしてたいね?」
するとレイラは俺から離れて、
「できたらなんて言わないでよ……私とゆう君はいつまでもこうやってくっついて生活するの! もう決定ですから!」
俺の頬をビヨーンと引っ張って言った。
「わ、わかったよ。ごめんごめん。じゃあ、いつまでもこうやってイチャイチャしよ? いい?」
レイラは下を向いて、コクンとうなずいた。
そして、
「抱いて?」
「うん……いいよ」
俺は彼女をぎゅっとハグしようとした。だが、彼女に遮られる。
「ち、違うの……今のはハグしてって意味じゃないの……」
そう言って、スカートの裾をゆっくりと上にめくる。
白い太ももが、月の残光を砕く。
徐々に徐々に太ももが顕になっていく。
そして、艶たっぷりの声で、上目遣いで俺を見ながら、
「して欲しいの……ハグじゃない……」
18禁小説は執筆中です。しばしお待ちを!