Bの母が語ったこと
Bの母が語った事。
幼稚園から、Aさんの車でAさんの家に行きました。
発表会のあとにAさんの家でランチと、Cさんに誘われていました。
Aさんの家に行ったのは初めてです。
Aさんと特別親しくはありません。
発表会で同じ役になって初めて話をした程度です。
行きたくなかったんですが、Cさんに誘われて、断れなかった。
上の子(小学3年男児)が午後3時に家に帰るので、
それまでにAさんが家まで車で送ってくれるそうなので参加しました。
Aさんの家は、とても寒かったです。
ハムにキュウリと、卵のサンドイッチ、唐揚げ、スーパで売ってるプリン。
ランチのメニューはそれだけでした。
Cさんが、「寒すぎ。暖まるアルコールがいるかも」
と、言われました。
Aさんが「ワインならあります」とボトルを数本持ってこられた。
私とCさん、Dさんはワインを頂きました。
食べるものが人数分にはとても足りなかったので、大人は食べず、子ども達に食べさせました。
……早く帰りたかったのです。
……子ども達を、リビングから、Aさんが連れ出したのは、なんとなく覚えています。
2階で悲鳴を聞いた時間は覚えていません。
何時かわからないけど、窓から池に浮かんでいる、ティンカーベルの服を着た子どもの姿を見ました。
私は、娘では無いと、思いました。
でも、娘は家の中にも庭にも居なかった。
子ども達の誰も居なかった。
皆でAさんを責めました。
そして、池を、浮かんでいる子を、近くで見れる場所を問いました。
外へ出て、5、6分、走って、フェンス越しに池を見ました。
その時に
……4人、浮かんでいました。
分けが分かりません。
実感がないです。
Aさんの家に行かなければ娘は死んでいなかった。
恨みで、はらわたが煮えくりかえっています。
信じられない。とても受け入れられないんです。
なぜ娘は池に浮いていたのか、教えて欲しいです。
「……Bさんはどんな人なの?」
「29才。専業主婦。亡くなった子の上に小学3年の男の子。二児の母。家は事故現場から3キロ先の市営住宅。ダンナは運送業らしい」