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完
渡辺久美子がだれなのかはわかった。
お休みの日に母とバスに乗りハーバーランドへ
バスは何時ものように進む
凄い混雑
久美子を最後に見た日から何故か私の乗る48系統は優しい人々の集まりになった。
通勤などは同じ人々だから当然かも知れない。
弱者に席を譲るのが当たり前で譲らないのが恥ずかしく感じているようだ。
道も停滞している。
「事故かなぁ~」
私の一言に母が応えた。
「今日はお彼岸だから。。。鵯越からお墓参りに行く人が沢山いるから。。。火葬場もあるのよ」
回りも頷いている。
「ねえママ。。。渡辺久美子って知ってる?」なんとなく聞いた。
「芸能人?知らないわ」
「そっか。ありがとう」
「でも。。。久美子おばあさまの旧姓が渡辺よ」
昨年亡くなった祖母だった。
「明日はお彼岸だらパパと一緒にお参り行くけど一緒に行く?」
「は~い」
バスは自宅へと向かう
満員なのに前列から3番目の久美子達が座っていた場所だけは誰も座っていない。
完
明日はお彼岸と気がつき纏めて投稿しちゃいました。
悲しいことに不人気作品
読んでくれてありがとうございます。