エ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮叙事詩第一章第十二節 『投げ込むならドリアンだけは止めよ。』
「魔王様ぁ! 魔王様ぁっ!!」
「何だ? 騒々しいな、もう疲れたのか?」
「少しくらい休みましょうよぉ!!
今朝から歩き疲れて、もー脹脛なんてパンパンですよぉっ!!」
吾輩は魔王である。
名は、ロンギヌース・イ・ン・グ・ボルグ・グ・オ・ナイトハルト・ヴィルヘルム一世と言う。
住処は・・・・。
現在は、失われてしまって無い。
この大陸に住む東西南北各国の勇者一行が大連合を組んで襲撃してきたため、我が居城『夜鷹城』が陥落してしまい、命からがら脱出してきたのが、約10日ほど前。
それまでに、落ち武者狩りにも幾度か合い、四天王を始めとする我が精鋭たちも次々と脱落してしまい、現在では、手勢と呼ぶのも烏滸がましいほどの少人数しか残っていない。
その中でも、吾輩の秘書兼メイドを務めているサキュバス少女のキティだけが、未だに希望を捨てず、明るく輝いた瞳で吾輩に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれている。
こんなみじめな状況でなければ、もっと高く報いてやれるのだが、如何せん居城すら失ってしまったのだから、碌な手当ても出してやれない。
こんな不甲斐ない吾輩では、今付き従っている僅かな部下たちも、そのうちに見切りをつけて逃げてしまうかもしれんな。
「お前も、どこかで見切りをつけて、行きたいところへ行っても良いのだぞ?」
「ま、魔王様っ!?
唐突に何を言い出すんですかっ!!」
「いやな、吾輩今ではすっかり落ちぶれてしまい、かつての栄光の姿から、ショボイ姿にまで変わり果ててしまってだな、今では魔力も回復するまでに百年は掛かりそうなくらいで、だな、その・・・・。」
そうなのだ、魔王たるもの勇者や他の種族などに滅ぼされさえしなければ、数百年、いや、数千年に渡って生きることさえ可能ではないかと言われているのだ。
実際には、生きることに飽いてしまい、自ら勇者や英雄の前に身を投げ出してしまい、果てる魔王も数多居るらしいがな。
他にも、天敵である天界族などに見つかると、狩られてしまったりなど、これでどうして魔王にも世知辛い世の中ではある。
今回は、吾輩の居城まで勇者大連合が人類側の軍勢を率いて攻めて来たせいで、大敗北となり、吾輩は居城を捨てて、四天王たちと共に、命辛々落ち延びてきた。
途上では、落ち武者狩りが行われており、人間どもや亜人などの冒険者や果ては農夫に至るまで、鋤や鎌を武器代わりにして行く手を阻まれたものだ。
そして、果敢にも冒険者や農夫ら落ち武者狩りの集団を引き付けたり、自爆覚悟で特攻してくれた四天王や親衛隊たちのお陰で、吾輩たちは今ここに居る。
彼らの雄姿は、吾輩の命運尽きる迄、決して忘れまい。
「魔王様。自信無くしちゃったんですね。」
「む。そうかもしれんな。」
五段変形の最終形態である邪竜神化まで行ければ、そこいらの勇者一行どもや人間の軍勢など怖くは無い。
だが、先の戦いでは、その五段階変化の最終形態迄用いても、敗れてしまったのだ。
数の暴力には勝てなかったのだよ。
「そんな魔王様にお知らせがあります!」
「何だ?」
「ジャーン!!
すぐそこに、しばらくの間身を隠していられそうな大きな洞窟を見つけました!!」
「何!?
洞窟だとっ!?」
「ハイ! 洞窟です!!
かなり広いらしくて、中は真っ暗で、全然見えません。
これなら、魔王様がしばらくの間、身を潜めていても、バレにくいと思われますよ?」
「良し! でかした!!
それで? その洞窟とやらは何処にあるんだ?」
「それは、こちらでーす!」
キティの案内で、獣道みたいな街道から少し外れた場所にある洞窟の入り口まで移動した。
「フム。なかなか手ごろな感じの洞窟らしいな?
入り口も適度に狭く、大軍が一度に出入りするには向いておらん。
屈まなければ入れないと言うのも良いな。
人間どもの軍隊は、腰を下げると全力が出しづらいだろうしな。
魔法を打ち込むにしても、入り口が狭くて、簡単に連打を打ち込むには向いておらん。
逆にこちらからの反撃にも一か所だけ集中して攻撃すれば良いのだから、かなり良いな!」
「ですよねー!」
ニコニコと嬉しそうに吾輩の顔を見上げるキティ。
可愛いな。
「お手柄だ!
良くぞこのような洞窟を見つけてくれたな!!」
「えへへ~。
ボクじゃなくってスライムのス・ラ・リンリンさんが見つけてくれたんですよ。
食べ物は無いかって探していたら、見つけたそうです。」
「そうかそうか、ス・ラ・リンリン、良くぞ見つけてくれた!
大義である。」
レベルがそれ程高くは無いため、直接の会話は難しいが、吾輩の声にス・ラ・リンリンは嬉しそうにピョンピョン跳ねたり、身体全体をプルプル震わせていた。
まあ、こちらが勝手に推測して、嬉しいんじゃないかなと思って見ているだけかもしれないが、これ程高く飛ぶのだから、きっと嬉しいに違いない。
「それでは、洞窟の中を調べてみようか?」
「ハイ!」
入り口から内部を覗いてみると、入り口付近だけは外からの光で薄っすらと伺えるが、2~3メートル程で先が暗闇に包まれてしまい、見えない。
「あ。魔王様!
ココの部分、深い亀裂が入っているみたいですよ!」
「おお、本当だな。
気を付けていなければ、危うく転落してしまうところだったな。」
入り口から入って直ぐの所に、深くて幅の広い裂け目が広がっていた。
「ライト!」
初級魔法の明かりを灯す魔法を唱えてみたが、やはり裂け目の底が見えない。
かなり深いのだろう。
底を覗き込んでも、全く見えないので、石でも投げてみよう。
手ごろな石を握りしめて、裂け目の底に向かって放り投げる。
放物線を描いて、ポーンと裂け目の暗闇の中へ消えて行く石。
あれ?
落下音が聞こえない・・・・だと!?
そんな馬鹿な。
自由落下で落ちて行く石の速さが、秒速340mだと仮定した場合、反響音が返ってこないということは、この洞窟はどれだけ深いというのだろうか!?
「どうやら、この洞窟内にある裂け目は、かなり深いらしいな。」
「魔王様。石を落としても落下音が聞こえてきませんでしたよね?」
「ウム。他に手ごろな物があれば良いのだが。」
「音がダメなら、ニオイでは如何でしょうか?」
「ニオイ?」
「ハイ。ボクたちメイド隊がお城から逃げるときに、色々と持ち出そうとしたんですけど・・・・。
慌てちゃって、余計なモノも多少持ってきてしまったとでも言いましょうか・・・・。
アハ、アハハハハ・・・・・。」
今更一体ナニを持ち出して来たと言うのだろうか?
「今は非常事態である。
些末なことに捕らわれている場合ではあるまい。
それで? そのニオイの源となるものは何だ?」
「それが、そのぉ・・・・。
かなーり強烈なんですけど、大丈夫ですか?」
「構わん。
出してみよ。」
「分かりましたぁ。」
キティが魔法の収納袋から、丸くてトゲトゲした物体を取り出して来た。
「げふぉっ!!」
その強烈なニオイに思わず咽た。
「そ、ソレはっ!!」
「悪魔の果物と呼ばれる『ドリアン』です!!」
ちゃっかりとキティのヤツめ、自分だけはしっかりとガスマスク着用で応えやがった。
どっから出したんだ、そのガスマスクと厚手のゴム手袋。
吾輩にも一式欲しいぞ!
「何故ソレを選んだし!?」
「いやー慌ててると、冷静な判断って難しいですよねぇー(笑)」
あーもー色々と突っ込み処は満載だが、今はドリアンが落下して、下からニオイが充満するかを検証してみるのが先決だろう。
「よし、吾輩に寄越すのだ。」
「どうぞ。」
「ウム。」
片手にトゲトゲの感触がチクチクとするが、吾輩の鋼の様な肌には、傷一つ付けることすら叶わん。
あまり長く持つと、臭いが手に移るかもしれない。
素早く投擲する。
「エイっ!」
先程の石とは違い、今度は思いっきり床へ叩きつけるようにして、深い暗闇の切れ目の中へドリアンを投げ込んだ。
・・・・・。
「音しませんね?」
「ウム。音どころか、ニオイすら昇って来ないとは、どれだけ深いんだ。」
下へ向けて、魔力感知の精度を上げてみるか。
「ン?
この場所の少し下の辺りに、複数の魔物の気配があるな。
所詮は小物だが、行って確かめてみるとしよう。」
早速、部下たちへ待機命令を出して、洞窟の入り口付近の警備をさせることにした。
浮遊魔法を唱えて吾輩とキティの二人で下層へ降りてみると、そこには巨大な蜘蛛の巣が張り巡らされていた。
土蜘蛛と呼ばれる種類によく似た感じだが、大きさは牛くらいのから、小山のようなものまで、大小揃って大量に蠢いている。
「おお。これは、地下やダンジョンに住み着くと言われている大蜘蛛たちではないか!」
「魔王様。大蜘蛛ってレベル低いけど、巣や糸を使って連携攻撃してくるんでしたっけ?」
「そうだな、コイツらには大した攻撃力は無いが、強力な粘着力がある糸や巣に絡みつかれると少々厄介だな。」
蜘蛛の糸には、大まかに分けると二種類があると言われ、一つは蜘蛛自身が移動するためや巣を張るための縦糸に使う、粘度のあまり無いサラサラした糸。
もう一つは、ネバネバとしていて、獲物を捕まえるときに用いられる強力な粘度の高い糸だ。
この階層には、広大な空間が広がているが、そのあちこちに、巨大な蜘蛛たちが巣を所狭しと作っており、大蝙蝠や洞窟内に生息する魔物などを捕食しているらしい。
「ま、魔王様!!」
「ン?」
「助けてくださいっ!!」
「え?
あっ!?
キティっ!?」
情けない声が聞こえてきたので、隣を見るとサキュバス少女のキティの胴体に太い糸がグルグル巻きにされており、スゥーっと上で待ち構えている大蜘蛛の大きく開いた口腔へと飲み込まれそうになっていた。
「チッ!
なまじ知能が低いせいで、実力差も弁えずに、吾輩の部下にまで攻撃してくるか!!」
急いで炎系の魔法でキティの糸を切断してやり、開放する。
「あ、ありがとうございます!
助かりました。魔王様!」
涙目になりながらも礼を言うキティ。
吾輩が守ってやらねば、捕食されてしまうな。
「ウム。気を付けるのだぞ。」
「ハイっ!」
などと会話をしている間にも、大蜘蛛たちは、吾輩たちを少し変わった獲物だと認識してしまったらしく、カサコソと嫌な音を立てながら、こちらへ次々と這い寄ってくる。
「魔王様!!」
「ええいっ!
うっとおしい糸めぇっ!!」
大蜘蛛たちの尻からネバネバした糸が次々と飛来して、吾輩とキティの身体が身動き出来なくなる。
カチカチと巨大なキバを打ち鳴らしながら、大蜘蛛たちは更に這い寄る。
「うわぁぁぁぁっ!!
ボ、ボクを食べたって、美味しくなんかないんだぞっ!!
どうせ食べるなら、ボクよりも身体つきの良い魔王様を先に食べてみては如何でしょうっ!?
きっとボクより美味しい物を沢山食べているから、美味しくって、ついでに、お腹もいっぱいになれば、ボクなんて食べる気も失せるかもしれませんよ?」
「オイ、コラ!
ドサクサに紛れて、吾輩を売るなよ!!」
「アハハ。つい・・・・。」
乾いた笑いと引きつった笑顔でキティが応じるが、マジでもう余裕が無さそうだ。
「仕方あるまい。
キティ。少々熱くなるが我慢しろよ?」
「へ?
魔王様・・・・一体何を?」
這い寄る大蜘蛛も怖いけど、吾輩が何をするのか興味深々と言った風にこちらへ視線を向けるキティに向かって。
「目を閉じて、口を開けるんだっ!!
少々気圧変化が起こるとは思うが、最悪の時は蘇生魔法を使ってやるから悪く思うなよっ!!」
「ほぇ?」
「炎よ。踊れ。踊れ。踊れ。
汝の主の周りへ廻り、その欲望を満たせ!
顕現せよ!
イ・フリート!!」
ちゅどおおおおおん!!
ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
ブフォォォォオオオオオオオッ!!
「あ。ま、魔王様・・・・・・!?
って、目ぐわぁっ!! 目ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
吾輩の忠告に反して、驚愕に目を全開にしてしまったキティの目が炎で炙られてしまったらしい。
炎の精霊であるイフリートを召喚する魔法により、糸はアッサリと切れて、身体は解放されたが、目を焼かれたキティがゴロゴロと床をのた打ち回っている。
まあ、先程のキティの裏切りモドキへの御仕置だと思えば、吾輩は悪くは無いだろう。
複数召喚したイフリートたちは、洞窟内にある大蜘蛛の巣を本体ごと悉く焼き尽くしに掛かっているから、もうじき大蜘蛛たちは一掃されるであろう。
「ま、魔王様っ!!
は、早くっ!! 早く回復魔法をお願いしますっ!!」
ゴロゴロと転がりながらも、回復魔法を要求してくるキティに、仕方なく呪文を唱えて癒してやる。
「ハァ。死ぬところでしたよぉ・・・・・。もぅ!」
「いや、吾輩はキチンと忠告したぞ?
『目を閉じて、口を開け!』とな。
言う通りにしなかったお前が悪いのだろう?」
「そ、それでもですねぇ・・・・・。
もぅ。いいです。」
このくらいでスネるとは、可笑しな奴である。
魔王の配下たるもの、如何なる責め苦にも抗うか、喜びを見出してこそ、配下であろう。
「そういえば・・・・。
投げ込んだドリアンが見当たらないのですけど・・・・?」
「言われてみれば確かにそうだな。
蜘蛛どもが食べてしまったのだろうか?」
蜘蛛は基本的に肉食であろうから、果物であるドリアンを食べたのであれば、余程悪食なヤツが紛れていたのであろう。
「あっ!!」
「ン?」
キティがやや斜め上の方角を見つめている。
吾輩も目をやると、ちょうど丸くてトゲトゲの付いた果物がイフリートたちの炎で蜘蛛の糸から解放されて落下したところだった。
グシャッ!!
「「グ! グヘェェェェェェェェェェェェェェェっ!!」」
考えてみて欲しい。
今、この洞窟内は、吾輩が召喚したイフリートどもの炎によってあちこちから火の手が上がり、床面も含めて空気に至るまで全体が熱い鉄板のような状態になっている。
吾輩とキティだけは、召喚した風と水の精霊によって体感温度や呼吸できる空気を確保しているのだが、他は全て高熱高温状態なのだ。
そこから導き出される答えは。
『ドリアンを鉄板で炙っちゃった! テヘっ。』
密閉空間でやらかしたという状況で想像してみて欲しい。
『知ってるか?
臭いのキッツイ食べ物なんかを火で炙ると、数万倍強烈になるんだぜ。』
死ぬほど臭いのだっ!!
落下したドリアンの果肉や果汁が鉄板で炙られたように更に強烈な臭いを辺り一面に放つ。放つ。放つ。
グボゲルゲボォオェェェェェェェェェェェっ!!
食事中の紳士淑女諸君。
スマン。
あまりに強烈なニオイに、思いっきり二人してリバースしてしまったわい。
絶対に洞窟内へ、むやみやたらとドリアンを放り投げてはいけない。
コレを我が一族末代まで、子々孫々へ伝えなければなるまい。
「絶対に」だ。
まさか、大蜘蛛に襲われて死ぬことは無い吾輩が、火で炙ったドリアンの強烈すぎるスメルに全身の水分をリバースし過ぎて、死にかけるとは思わなかった。
マジで命の危機を感じたのには参った。
盟友であるハズの人間たちから死神と呼ばれているハーデス君が、鎌を片手に、河の向こう岸から。
『コッチャコーイッ!!
コッチャコーイッ!!
ヒーヒッッヒッヒッッヒッ~』
なんてハイテンションで手招きしてたのが見えたっけ。
アレって何の真似だ?
□■□
「それにしても、魔王様。
住処が見つかって良かったですね。」
「ウム。まあ、悪くはない物件だろうな。」
あれから、リバース衝動が治まるまでに若干時間は掛ったが、二人で入り口へ戻り、残りの部下たちとも合流できた。
清掃作業が得意なス・ラ・リンリンが居て助かった。
他にも幾匹か野生のスライムを魔力操作で配下とし、洞窟内の焼け焦げた大蜘蛛の死骸や強烈なニオイを放っていた焼きドリアンも処理させることが出来た。
おかげで、今は若干のニオイは気になるものの、少し我慢すれば良いレベルとなり、この洞窟内を当面の拠点とすることにした。
もう少しだけ周辺を探索する予定だが、良い物件があれば移ろう。
もしも、他にめぼしい物件が見つからなくとも、その時には、この洞窟を本格的に改装して拠点とすれば良いのだ。
「魔王様。当面の拠点とするにしても、この場所に名前を付けませんか?」
「フム。名前か。良いだろう。」
「どんな名前が良いですかねぇー?」
「そうだな・・・・。」
他へ拠点を移すにしても、ここに留まるにしても、吾輩の中ではこの洞窟は活用するつもりだ。
何せ、深さがかなりあるだけではなく、入り口が狭い一か所だけというのも良い。
上層階をダンジョンへ改装させて、最下層には、吾輩を守るために逃避行中に犠牲となってくれた四天王や部下たちの墓を作ってやるのも良いだろう。
「エ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮。
ではどうだろうか。」
「・・・・魔王様。
ドリアン投げ込んだのがそれ程までにトラウマに・・・・。」
「当然である!」
こうして、エ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮が歴史の中でささやかに誕生したのであった。
我が子孫たちが、その後どのようにこの迷宮を活用し、改装して行くことか。
それもまた楽しみである。
fin
今書いている最中の連載モノの外伝的な感じです。
本編に上手く加えれたらとも思ったんですけど、とりあえず、先に短編みたいにして出してみようかと。
色々と無茶苦茶かもしれませんが、ご笑読いただけたら嬉しいです。
ps-本編の進み方次第では、修正・加筆・変更するかもしれません。