プロローグ・高二3月
初投稿です!&初連載という極太神経で、これから月一回の全13回、もし暇があったら番外編も投稿するかもって感じです!文章は拙いですし、設定も甘々ガバガバかもしれませんが、読んで少しでも楽しんでいただけるように精一杯綴らせていただきますのでよろしくお願いします!
『ぶへぇっっくしょぉぉい!!!!』
やべっ、思ったより大きい音出ちゃった。
車内に一人もいないのを確認して胸を撫で下ろす。学校から帰る電車の中、俺は花粉症とひたすら戦っていた。目のかゆみは目薬でなんとかなる。だが鼻水は永遠と出てくる。こんなことになるならもっと早めに薬を飲んでおけば良かったと、人類の発明に頼らなかった事を後悔する。
今日は3月20日、終業式だった。うちの学生のほとんどはクラスメイトとの別れを惜しんでいるのだろうが、俺には無縁の話であり、帰宅部のエースとしていち早く帰路につき、家に帰ってウォーキングデッドを見なければならない。死なないでくれリック。
他校の生徒が数人駆け込んで来ると、無意識に端っこの方に寄る。駅員さんって大変だよなぁ時間守らなきゃいけないのに朝なんてもっと滑り込んでくる人いるんだろうなぁなんて思っていると、発車のアナウンスがした。
窓から憎き都会が離れていく様を横目に見ながら、ふと一年前の同じ時間の電車に乗った時のことを思い出す。そうか、もう一年も経つのか。
全て失った、あの日から。
プロローグ、読んでいただきありがとうございました。高評価も拡散もしていただかなくて結構ですので、素直に読んで思ったこと、悪口でも構わないので一言だけでもコメントしていただけると幸いです。アドバイスとして受け止めて次から生かさせていただきます。
それでは、また次回。