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一話 異世界転移



〜プロローグ〜

世は江戸時代初期。

宮本武蔵は妻であるお通と隠し子である武臣を残し、千葉城にてこの世を去った。

最後まで妻と隠し子の存在をかくしたままだった武蔵の真意を知る者は誰もいない。

ただわかるのは、武蔵が二人のことを愛して止まなかったということだけだ。




〜現世〜

俺は少し特殊な家柄だが、それ以外は普通の高校生の、宮本健みやもとたけるだ。


クラスでは比較的上のポジションにいるが、正直クラスに限らず、学校がそもそも好きではない。


なぜなら、俺は特殊な能力なるものをもっているらしく、人の心の中が見たくなくても見えてしまうのだ。


例えば、今話しかけてきたこの女子の学級委員、


「ねぇねぇ!健くん!今度の日曜日、一緒に花火大会に行かない!?」


これは心の中を見なくてもわかるかもしれないが、こいつは俺に惚れている。


とりあえず、「すまん、用事がある」と返しておく。


普通だったらただの自意識過剰だが、心の中が見えてしまっているので断言できてしまうのだ。


今のはわかりにくい例だが、たまにある。


言葉とは裏腹な感情を持っている奴が。


例えば、女子のかわいいは9割嘘だ。というが、あれは間違っている。


女子のかわいいは100%嘘なのだ。表面上ではかわいいと言いながらも、心の中では相手の事を必ず馬鹿にしている。


そういうのが嫌いで、俺は学校も嫌いになった。


この能力は、自分の同年代か、それより下にしか反映されないらしく、大人、もとい親の心の中は覗けない。


だから社会が嫌いになるということはなかった。


実は俺が良いポジションにいるのもこの能力のおかげなのだ。


好きで良いポジションにいるわけではない。


当然心の中が見える以上欺き、嫌われることも簡単なのだがそれを俺の理性が許さない。


やろうとすると、心が痛くなる。


もちろん外的な痛みではない。内側からくる、よくわからない痛みに苛まれるのだ。


よって、俺は相手にとってより良い事を発言することによって必然的に良いポジションになった。


この理性もあの人譲りなのではないかと思う


俺の実の親父である、宮本武みやもとたけしだ。


親父は滅法強く、それでいて過剰なほどに優しい心を持っていたが、人を信じすぎたせいで欺かれ、この世を去った。


親父の最後の言葉は、「それでも、俺はお前を恨まない」だそうだ。


親父の性格を毛嫌いするわけじゃない。むしろ尊敬している。


だが、優しすぎる性格も少し考えものだ。


そんなことを考えていると、朝のチャイムがなり、HRがはじまる。日常のはじまりだ。


そんなこんなで一日が終わり、帰路についている途中、不穏な空気を感じた俺は反射的に角に身を隠した。


全身黒づくめの男5人がなにやら円のようなものを道に書いている。


一瞬コナンと同じ状況かと思ったが、アポト◯シンの取引現場ではないようだ。


まだ少し明るい時間帯にこんなに堂々となにをやっているのか、と思ったが、不思議と人は誰一人他にいなかった。


まるで人避けがされているかのように。


何か悪い予感を感じた俺は、角でその行き末を見守ることにした。もちろん、後ろに警戒はしながら。


その時、黒づくめの男が一人、円の中心にまた新たな円を、さらに円を追加し、それぞれの円をつなぎはじめた。


空白の部分には何語なのか解読不可な文字が次々に羅列されていく。


もはや魔法陣にしか見えなくなってきた。


あらかた書き終わったのか、黒づくめの男が5人全員で呪文を詠唱しはじめる。


想像の産物だと思っていたが、魔法陣、もとい魔法は本当にある、と信じざるを得ない光景が眼下に広がった。


ブラックホールのようなその穴が生まれたのだ。


その穴は瞬く間に黒づくめの男達を取り込み、男達は消えていった。


さすがに怖くなったおれはすぐさま逃げようとしたが、ブラックホールの吸引力がダイソンの何百倍にもなったことにより、俺まで取り込まれてしまった。


はっ、と目を覚ました俺の眼下には、真っ黒な世界が広がっていた。


その時、可愛らしい声が響く。


「ようこそおいでになりました。ご主人様。」


メイドカフェかよ。と思いながら俺は、まどろみの中に落ちた。























どうも、初めましてみっき〜です。

初投稿なもので、色々と不手際があると思いますが、これから何卒よろしくお願いします。

さて、本編ですが、侍とかタイトルにある割にそれっぽい描写はまだありませんね。笑

その代わり、主人公の特殊能力がありました。この能力がどのような活躍をするのか、楽しみです。笑

次の投稿は不定期ですのでお待ちください、、。

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