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リセスト  作者: トンボ
日常編
9/49

時を戻せる僕と合コン1(9話)

昼休み、僕はいつも通り自分の席で本を読んでいると、決まってやつはここに来る。


「なぁ倫太、女の胸ってなんで柔らかいんだろうな?」

教室の中に女子がいるのにもかかわらずこれだ。

さすが、変態バハムート〈こうすけ〉だ。


「そんなもん脂肪の塊だからに決まってんだろ?」

僕は正論を言う。


幸助は僕の隣の席の奈津を見て言った。

「じゃあ美園は太っているのか?」


相変わらず失礼な男だこいつは、


「まぁそれなりに、豊満な体付きだな」

僕は思っていることをそのまま口に出した。


僕の言葉に奈津は、すかさず入ってくる

「な、奈津は太ってないもん!ただ、ぽっちゃりなだけだもん!」


「いや、ぽっちゃりでいいのかよ⁉︎」


「クックックッ!我が眷属けんぞくよいったい何をもめているのだ?」


僕の声を聞いたのか『バスト』も『ウエスト』も『ヒップ』もスラッとした女の子笹田澄乃が現れた。


「笹田か、いや女性のおっぱいについての話し合いだ、お前は入らない方がいいかもな」

見るからにAカップの彼女にこの話は無理だろう。


「な、何⁉︎それはどういう意味だ!この私に胸がないとでも言いたいのか⁉︎」


「「ないな」」

珍しく僕と幸助の息が合った。


「ふんっ!胸などあっても邪魔なだけだ、戦場で

はなんの使い物にもならんしな・・・」

笹田は、少し泣きそうになっている。


「そうだよ澄乃ちゃん!あっても、重いだけだし、下見えないときとかあって、危ないし!澄乃ちゃんのおっぱいの方がいいと思うよ!!」


きっと慰めたつもりなのだろう・・・

だが、奈津の放った言葉は逆効果だ。


「き、貴様ら!覚えておくがいいこの私を敵に回したということがどれほど恐ろしいことなのかをな・・・」


『ガララァァ』


ドアを開き、彼女はそっと出て行った

それと同時に七瀬が入ってくる


『うわぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎‼︎』

廊下から、泣き声が聞こえてくる

ごめん笹田、僕らが悪かった。


「幸助?澄乃はなんで泣いてたの?」


「・・・」


「まさか・・・泣かせたの?」

鋭い眼差しで睨む七瀬


『プルルルル プルルルル』

幸助の携帯が鳴る


「・・・」

その場の全員が、ただじっと携帯を見つめる


七瀬は変態に顔を近づける

「ねぇ?出ないの?」


「出させていただきます。」

その光景はまるで、何かの拷問のようだ。


「・・・もしもし、おお!青葉か⁉︎どうした?

え?合コンを組んでほしい?人数は?」

どうやら友達から合コンの依頼が来たらしい


「俺含めて男4人で、女4人を俺に集めろと?

わかったよ・・・ちょっとまってろ」

電話を一旦やめ、あたりを見回す幸助


「七瀬と美園お前ら合コンに参加してくれないか?」


「うん!いいよ奈津多分暇だし!」


「・・・私はかまわないけど」


「じゃあ笹田を誘って、あと1人だな、だれにしたものか・・・」

そう言い終えると、ふいに僕と目があった


「・・・」

携帯を耳に当てた幸助の第一声がこれだ

「よし!準備できそうだぞ」


「ちょっと!!!まてぇぇぇぇぇ!!!」

すかさずツッコミを入れる僕


「なんだよ倫太?」


「お前今、僕を女の枠組みに入れただろ!」


「いれたけどなんだ?」


「なんだ⁉︎お前は僕に女装して合コンに出ろってか⁉︎」


「まぁ方法は、それしかないだろうなぁ」

真顔を崩さずいいきりやがったこいつ!


「りんちゃんの女装見てみたいなぁ」


「奈津お前は余計なことを言うんじゃない!」


「・・・りんた経験を積むのはいいことだと思う」


「そんな経験積まなくていいよ!」


すると、幸助が僕を教室の端っこに連れて行き、小さい声で言った。

「倫太、合コンにきたら、これをやる」


「あのな、僕はものになんかつられな・・・バカな!」

彼の手には天使ななせの寝起き写真が握られていた。 なんだろう!この自然な感じがすごくいい!


「どうだ倫太?」


フッ!恥をかくことをしりながら、合コンに参加しろと?いくら僕でもそんなバカな事はしない





「今回だけだぞ!バカヤロウ!」

はずだった・・・


「決まりだな、さすがは倫太俺の一番の親友だぜ」

さすがは幸助、僕の一番の悪友あくゆうだ。


「じゃあ場所と日時を教えておくから、必ずこいよ、特に倫太」


これも七瀬の写真のためだ

僕はそう心に言い聞かせるのであった・・・



10話に続く
























第9話読んでくださりありがとうございます

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