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リセスト  作者: トンボ
学園祭編
50/50

時を戻せる僕と学園祭2(50話)


ーこの学園祭中に笹田澄乃さんは死にます。ー



「は?」


「それでは学園祭を楽しんでくださいね」

「ちょっと待て!」

僕は思わず神に駆け寄る

「笹田が死ぬ!?なんで!?」

「なぜとは?生物は生まれたら死ぬ運命さだめではありませんか?」

「そんな哲学的なことではなくて、なんで死ぬのかってことだよ!」

「ですから笹田澄乃さんはこの二日間で死ぬ運命なのです」

「そんなっ...なんとかならないのか!?」

「神である私がたかが人間1人の命に私情を挟むわけないでしょう」

「おまえっ!!」

淡々と話す神に沸々と怒りが込み上げる。

「でもあなたならなんとかできるのではないですか?せっかく1分も時間を戻せるようになったわけですし」

「僕の前に現れたのも時間を伸ばしたのも回数を制限したのも全部このためか!!」

「杉本さん、あなた何か勘違いしてませんか?前にも話したでしょう?神は人の生命に関与できないのです。なのにも関わらずあなたの身の回りの人間が死ぬことをわざわざ知らせに来たのですよ?」

「それはどうもありがとう!親切な神様!」

「やっと信仰心がでましたか?それで良いです」

「だが、2回は少なすぎる!せめてあと1回はリセット回数を増やせ!」

2日間笹田をずっと監視するなんて不可能だ何回死の危険があるのかもわからないし

「全くなんて無礼者なのでしょう。ただでさえ禁忌を犯している私にさらに罪を被せろと?まあ、良いでしょうそのかわり代償をいただきます」

「代償?...わかった!」

どうせ使用回数超えたら死ぬのは同じだ!

「いい代償を思いつきました。脳血管破裂話にしてあなたの股間が爆発するのはどうでしょう?」

「そんなのなしだ!!!!」

「いいではありませんか?性機能を断てばあなたのその邪な考えもなくなるでしょう?」

「いいわけないだろう!!そんなの生き地獄じゃないか!?」

まだあんなことかこんなこと一切できてないのに一生童貞のまま死ねるか!!

「本当に、あなたという人は...何がともあれあなたは使用回数を越えなければ股間が守られるではありませんか?」

「ぐぬぬ...分かったよ。その代わり使用回数を4回に増やすんだ!」

「何を言ってるのですかあなたは?早く行かないと遅刻しますよ」

そう言われて時計を確認すると集合時間まで10分しかないことに気付く

「くそっ無限ループ作戦は失敗か。」

遅刻すると箱庭先生にボコられる未来が見える

仕方ない強請るのはここまでか。

「言い忘れてましたが笹田さんが亡くなることは他言厳禁です。破った時点であなたの能力は取り上げます」

「なんでそんな大事なこと最後に言うんだよ!」

神の楽しんでくださいねという声を背に僕は学校まで走り出した。







ーーーーーーーーーーーーーーーー


そして現在に戻る。


「今日は学園祭だ!!」

僕たちの担任である箱庭先生のその一言でクラス全員は各自、自分の持ち場に移動する。

奈津も幸助もそしてもちろん僕も

「ククッ…。眷属よ我らもとうとう本気を出す時が来たようだな。」

僕はこの二日間こいつに張り付かなければならない。

「笹田、今日はどう動く予定だ?」

「フッ...。予定は深霧ディープ・ミストにつき散策だ」

「つまり、何もないんだな。」

それは好都合だ。一緒にいる時間が長ければその分危険が及ぶことはないだろう。

「よしっ、じゃあ僕と一緒にー「いた!澄乃」

僕が笹田を誘おうとした時遠くから笹田を呼ぶ声がした。声の方を向くとそこには笹田の母らしき人物が見える

「すまない予定ができた」

「は?」

「ママ!来てくれたの!?」

凄まじいスピードで巻いていた包帯と眼帯を外すと母の方へ走っていく。

「澄乃、今日はどうするの?時間あるならお母さんと学園祭まわらない?」

「うん、わかった!じゃあ杉本くんまた後でね!」

「お、おう」

ま、まぁお母さんが一緒なら大丈夫か。

そう思い、僕は屋上で暇を潰そうとした時、

『パリン』という音とともに悲鳴が聞こえてきた。

「澄乃大丈夫!?誰か救急車呼んでください!」

わらわらと人が集まる。

どうやら対外試合をしている野球部のボールが頭に直撃したらしい

「リセット」

今の僕に呆然と立ち尽くしている暇はない。

間髪入れずに心でそう唱えた。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


「じゃあ杉本くんまた後でね!」

「ちょっと待て!」

僕は咄嗟に走り出そうとした笹田の腕を掴む。

「あらあなた、倫子ちゃんじゃない?」

その様子を見て笹田のお母さんがこちらに歩いてきた

「違いますお母さん!まだ玉は付いてます!!」

「そうよね。あの時はありがとうね」

「ちょっと眷属何の真似だ離せ」

笹田は母に聞こえないようにぼそぼそと早口で囁く

「お母さんこの二日間娘さんをお借りします」

「え?」

「なっ!?」

「一緒に動きたいので、すいません!」

「あらやだ、私ったら知らなかったわ。楽しんでね澄乃」

「ありがとうございます!失礼します!」

僕はそう言うと笹田の手を引きさっきとは別の方向に歩く。

「ち、違う何を言ってるのだ!貴様は!」

『パリン』

この音はさっきの窓が割れた音だな。

よし、とりあえず1発目はセーフだ。あと2回

「貴様というやつはなんのつもりだ!王妃に誤解されるだろ!」

たしかに、少し強引すぎたかもしれない

ちゃんと説明をしないと無作為にリセットを乱打して僕の股間が爆発してしまう。

「笹田今から僕の言うことを聞いてくれ」

「おう!言い訳の1つでも言ってみろ!必殺技を喰らわしてやる!」

「何を言ってるかわからないかもしれないがおまえはー

ふと神の言葉を思い出す『言い忘れてましたが笹田さんが亡くなることは他言厳禁です。破った時点であなたの能力は取り上げます』と、そのまま説明はNGともなると別の表現をしないとな

「おまえは、なんだ?」

なんと言うのがいいのだろう。

あ、そうだ



ー「僕の金玉はお前の命だ」ー



・・・



「眷属よ、本当に何を言ってるんだ」



この日を境に僕は裏で一部の女子から"おまきん"という変なあだ名を付けられた。


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