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リセスト  作者: トンボ
学園祭編
43/49

時を戻せる僕とファンクラブ3(43話)

「りんちゃんのバカ・・・奈津を置いてひとりで学校に行っちゃうなんて」


「杉本を確保したぞー!!」

「血祭りだー!!」

「さあ、科学室へ運べ運べ!」


「ん?あの学ランの人たちに運ばれてるのってりんちゃん?」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さあ実験と行きましょうか。」

僕の頭には田中によって機械が取り付けられていた。

「なんですかこれ?」

よく見えないが丸い円状の機械だ。ゴツゴツしていて頑丈なのが伺える

「それはウソ発見器です」

「ウソ発見器!?まさか、先生がつくったんですか!?」

そんなもの作ったとしたらいったいこの人何者なんだ?


「いいえ、Amazonで購入したものです。」


「Amazon!?お年寄りから子供までワンクリックで購入できるあのAmazonですか!?」

「はい、SMグッズから科学用品まで買えるあのAmazonです。」

あ、その衣装Amazonで買ったんですね。

間違いなくAmazonの用途を間違ってますよ。

「いや、SM衣装買った人がウソ発見器買うなんてAmazon本社もびっくりですよ。」

てか、そもそもウソ発見器なんて代物取り扱うんじゃないよ!

「そんなことはいいです。今からあなたにいくつか質問をします。虚偽の回答をした場合機械が作動します。」

「...質問ですか?」

「安心してください、簡単な質問です。科学の問題とかは出しません」

簡単なことだウソがつけないなら答えなければいいじゃないか

僕はちらっと時計を見る時刻は8時30分こいつらも学校の人間だ

始業時間の10分前にはこの場から離れざるをえるまい

「いいですよ。答えます」

拷問でもあるまいし、たったの20分黙秘をすればいいなんて楽勝じゃないか

「あ、もし回答をしなかった場合。このペンチで爪を剥ぎます」

丸先生は真顔でペンチを手に取る

「え、びっくりした。爪を剥ぐなんて冗談が聞こえましたよ全くその鞭は見せ物ですか?」

「はい、この鞭は見せ物です。本命はこっちです。」

いや、怖えよ!笑顔でペンチを握んなよ!ちゃんと拷問じゃないか!?

「正直に答えれば、何もしませんよ。私も教師です最近の教育は厳しいのですようふふ。」

この人は精神に病でもあるのだろうか…目が笑ってねえ

「これ以上の雑談は時間がもったいないですね。それでは、1つ目の質問です」

田中が機械のスイッチを入れる

「はい」

一体どんな質問が来るのだろうか。

僕はゴクリと唾を飲む


ーあなたは童貞ですか?ー


はい、想像の斜め上いただきました!

「いいえ!!」

僕は声を大にして自信満々に言ってやった。

『ブー!!!』

僕の頭の上の機械が大きなブザー音を盛大に鳴らす

「この音が鳴ったということは…なるほど杉本くんは”童貞”なのですね。」

「…はい」

『ピンポーン!!』

なるほど自分が嘘をつけばつくほど精神にダメージを負うのか

「続いて2問目です」


「つまり美園さんとの体の関係はないと?」

「ないですよそんなの!!」

『ブー!!』

「ええ!?なんで!?」

目の前で固まる丸先生とざわつくファンクラブの一同


僕が奈津と体の関係だと?そんなのあるわけ。。。


『チュッ♡』

一つの擬音が頭をよぎる


「しまったあああああ!!!!」

そうぼくは思い出したのだ昨晩のキスを。

「あるのですね!!美園さんと体の関係が!!!」

僕の小指を握りしめ丸先生は叫ぶ

「いやいや!あれは事故だからしてないに等しいです!!」

「黙りなさい!体の関係に事故もクソもありません!!とりあえず全部の指の爪を剥いで校庭に埋めます!!」

「待ってください!なんでちょっと僕の爪で宝もの感出そうとしているんですか!?」

ペンチが僕の爪を挟む

クソッ!!もうこの場を切り抜けるにはMに目覚めるしかないのか!?


そんなことを考えていた時だった。

『ガララ!』

「やめて!りんちゃんをいじめないで!!」

見覚えのある低身長童顔のロりが勢いよく入ってきた。

「な、奈津!?」

「美園さん!?」


奈津は勢いのまま僕の拘束を外しに来る

「あなたはなんでりんちゃんにこんなひどいことするの!?」

かわいい僕の小指をつかんでいた丸先生の手を振り払う

「いや、美園さん私はあなたのために...」

「奈津のためでなんでりんちゃんをいじめるの!!」

「この男は美園さんと体の関係を持ったのですよね?」

おい、やめろ!変なことをいうんじゃない!!

「何言ってんの!?奈津とりんちゃんが体の関係なんて...」


『チュッ♡』


恐らく奈津の頭の中では僕と同じ擬音が響いたことだろう。

みるみる顔が赤くなる奈津

「おい、まじかよ」

「杉本、殺す」

「俺の奈津様をよくも」

それを見てひしひしと怒りをあらわにするファンクラブ一同

まずい、ここで一手打たねば命に関わる。

「ハッハッハッ全く奈津は演技が上手いなあ。僕たちは幼馴染で小さいころからの仲じゃないか?今更、体の関係だなんて何もないに決まってるじゃないか?」

「そ、そうだよね!?”子供はできないから安心して”って言ってくれたもんね!!」

『ゴゴゴゴゴ』

嫌だなぁ、ファンクラブの皆さん殺気漏れてるよ?

「なるほど、そこまで行ってるのですね」

「ち、違いますよ!?僕たちは一切そんなことしてませんからね!?」

もう取り返しのつかないところまで来ている。グッバイ今世チャレンジ来世

「会長このゴミどうしますか?」

田中が僕の肩をつかみ丸先生に問いかける

「待ちなさい、チャンスを与えます。」

「会長!?いいのですか!?こんな馬糞みたいな腐ったやつにチャンスなど!!」

色々鼻につくがここは静かに見守ろう。

「推しの幸せを願うのはファンの務め。あなたはそうだとは思いませんか?」

「・・・わかりました。会長に権限を委ねます。」

惜しいな。SMの格好じゃなければ間違いなくかっこよかったのに。

「美園さん。あなたは杉本君のことは好きですか?」

「もちろん!!」

こいつよくもまあ間髪入れずに答えれたな。

「では杉本君」

「はい。」

「『僕は奈津が好き』と言ってください」

「な、なんでですか!?」

そんな恥ずかしい言葉言えるかこんなところで!

「私はあなたが本気で美園さんのことを愛するならファンクラブ一同応援するつもりです。ですが、もしそのウソ発見器が鳴り美園さんは遊びの女だと発覚すればー」

「すればなんでしょうか。」

「体を溶かします」

むごい!さっきから処置がむごいよ!!

「りんちゃんは奈津のこと好きじゃないの?」

不思議そうな顔でウソ発見器を見つめた後僕の顔をジッと真剣な顔で見る幼馴染

「うぅ。。。」

いつも適当にはぐらかしていたツケがまわってきたのか

「僕はー」

きっと本音を言ってしまえば奈津と今の関係も終わってしまう。

「奈津のことがー」

でもいつかは言おうと決めていたのだからいいじゃないか

「好きー

『キンコーンカンコーン』

とても大きな予鈴が鳴る。

「緊急事態です!!!箱庭が来ています!!」

廊下の監視をしていたファンクラブの一人が焦った様子で教室に飛び込んでくる

「なんですって!?箱庭先生はまずいです!一同緊急解散!!」

焦ったSM教師及び変態集団は僕と奈津の二人を置いて教室を後にした。

「ふう朝からとんだ災難だったなぁ。さて、僕らも教室に行こうぜ」

あのでかい予鈴にファンクラブの怒声だ。きっと誰も聞いてないだろう。

「…そうだね。」


ん?なんだその反応?、、、聞いてないよな

まさか聞いてないよな


「な、奈津?」

「さ、早く教室に行こうりんちゃん!!」

いつも通りの笑顔で僕の腕を引っ張るロり

よかった、恐らく聞かれてない。


(ーーーーー)


「ん?なんか言ったか?」

奈津がなにか小声で言った気がしたが気のせいだろうか?

「なんでもないよ!!」


僕は今後ファンクラブに狙われ続けるのかもしれない恐怖を胸に奈津と二人で自分の教室へと走るのであった











あ、毎週土曜日か日曜日に更新する予定です。

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