時を戻せる僕とテスト2 (4話)
(全くわからない‼︎なんだこれ!暗号か⁉︎)
これだからテストは嫌いだ
テストは国語 英語 数学の三教科だ。
1時間目、
科目は数学、得意か得意でないかと言われると
僕のレベルまで来ると得意な教科などない
名前を書いてないと0点になると言っていたが
僕は名前を書いていても0点になる可能性がある。
「全員行き渡ったなそれでは、はじめっ!」
なになに〜 次の問題を解きなさいか
第一問
『四角形ABCDがあります。
点Pは毎秒2cmの速さでAを出発しBを通ってCまで行きます。』
でたな!一体これを解いて誰に需要があるのかわからない動く点シリーズいつもめんどくさくて、途中で読むの辞めちゃうんだよね。でも今回はカンニングできないからあきらめるという選択肢はない。
さあ続きを読むか
『三角形DPCの面積が5㎠になるのは点PがAを出発して3.5秒後です。』
ん?
ー『今、答えが出てきてどんな気持ちですか?』ー
あ、あれ…僕の知ってる数学じゃない。
数学において心情って聞かれるっけ?
A.点P動くなとおもってます。
答えが書いてあるパターンなんて珍しいな…先生も疲れてるんだな
ーーーーーーーー
『キンコーン カンコーン』
チャイムがなった
50分間ずっと3人の周りをうろついていた箱庭先生がおもむろに口を開いた
「終了だ回収するぞ、今回の問題三教科全部中学生レベルの問題だ100点取れて当たり前だからな」
回答用紙を持ってさっそうと先生は出て行った
「あぁー疲れたーまだあと、ニ教科あるぜ倫太」
伸びをしながら幸助が僕に言った。
「でも今回の問題簡単だよな」
ドヤ顔で言い放ってやった。
「お前はいいよなぁ頭いいから」
いくらバカでもこれは解ける!
2時間目、
科目は国語 これは比較的得意だ
「はじめっ!」
文章題かこれならいけそうだ
なるほどこの話は主人公しんじくんが友人と喧嘩してしまった話か。
第一問
しんじくんの心情を述べなさい
、、、これは問題が悪いな。
『僕はしんじくんじゃないので心情がわかりません』
喧嘩したからとはいえ、必ずしも仲直りしたいわけではないだろう。
第ニ問
顔から火が出るという慣用句を用いて一文を作りなさい。
顔から火が出るって恥ずかしい時に使うやつだよね?
『箱庭先生が道端でパンツを脱ぎ顔から火が出る。」
、、、こんなところだろう。
それからもこの調子で問題を解いていった。
ーーーーーーーー
『キンコーンカンコーン』
「集めるぞ、次で最後だからな』
3時間目
科目は英語、はっきり言ってどの教科よりもやばい英語は、
「はじめっ!」
くそっ!全くわからん!
鉄拳制裁か!嫌だけど見るしかないのか!
でも痛いのは嫌だ!
(見ちゃいなよ倫太お前には根性があるだろ?)
『⁉︎』
この声は悪魔倫太⁉︎
(そうよ倫太あなたはやればできる子だわ)
この声は天使倫太⁉︎
これが俗にいう天使と悪魔の葛藤か⁉︎
くそっ!どっちにすればいいんだ!
・・・ん?
天使と悪魔の意見が同じのような気が
なるほどつまり天使と悪魔意見がそろってるということか!では遠慮なく見させていただくとしよう!
〈チラッ〉
「オォォォォイ杉本ォォォ‼︎‼︎」
くっ‼︎ばれたか予想通りだ!だが答えは見えた!
殴られる前にリセットしてやる!
『『リセッ『ドコ!』グホォォォォォォ!!』
顔の左半分に激痛が走った!例えるなら
小指をタンスの角にぶつけた痛さの100倍痛い‼︎
(お、おかしい・・・箱庭先生の拳の軌道が
見えなかった⁉︎そして痛い!僕の顔の左半分ついてるのか⁉︎)
「覚悟はできてるんだろうなぁぁぁぁ⁉︎」
まずいガチで殺られる!
『『リセット!!』』
ーーーーーーーーーー
『ハッ‼︎』
成功した!危なかった!
「どうした杉本顔が引きつってるぞ」
「先生質問いいですか?」
「なんだ」
「先生は何か格闘技してましたか?」
「空手をやっていた黒帯の10段だ」
『ファッッッ⁉︎』
(黒帯?それ以前に10段って存在するの?)
「それがどうかしたか?」
「いえなんでもありません」
(こうなったら全力で攻撃をかわしてやる!)
〈チラッ〉
『さぁこ『バコッ!!』イタァァァァァ!!!』
『『リセット‼︎‼︎』』
ーーーーーーーーーーーー
それからというものの
〈チラッ〉
『バキッ!!』『ウォオォォォ!!イテェェェェ!!』
『『リセット‼︎‼︎‼︎』』
ーーーーーーーーーー
僕は謎の怪物に殴られ続け
〈チラッ〉
『ドスッ!』ァァァァァァァ!!』
『『リセット‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎』』
ーーーーーーーーーー
ようやく問題を解き終わった頃には
回避能力を覚えていた。
ーー殴られた回数37回ーー
ーーかわした回数2回ーー
「ハァハァハァなんとか、最後の2回はかわせた」
『キンコーンカンコーン』
終わったぁぁぁぁこの地獄からやっと解放された
「よぉし集めるぞ」
だが、その時僕は気づいてしまった。
解答者氏名
(名前を書いてないことに・・・)
『イィィィィィィィィヤァァァァァァ!!!!』
ーー次の日ーー
「これで答案返却は終わりだ」
箱庭先生が僕の方を向いて言う
「杉本は後で別室に来い話がある」
「りんちゃんどうだったの?」
奈津が心配そうな顔で聞いてきた
僕は、満面の笑みで答えた
『全部0点』 と
ちなみに幸助は、赤点を回避したらしい・・・