厨二病と呼ばれる我と頼れる眷属2(39話)
入学式から1週間が経ったこの頃私に変化はなく、クラスの注目の的はやはり初日から鮮烈なデビューを果たした倫太くんと茅場くんの2人であった。
「あ、七瀬ちゃんどこ行くの??」
「、、、先生に職員室呼ばれたから。」
「奈津も呼ばれたんだ一緒に行っていい!?」
「、、、いいよ。」
「やったぁ!」
「名前。」
「あ、ごめんね下の名前で呼ばれるの嫌だった?」
「違う、、、なんて呼べばいい?」
「奈津でいいよ!」
「わかった。よろしく奈津」
「うん!よろしくね七瀬ちゃん!」
「あの2人ってやっぱり付き合ってんのかな?」
美園さんと光野さんの2人が歩いて行く姿を見届けた女子達は会話を始める
「絶対付き合ってるわね。ところでみんなはどっち派?幸助×倫太?」
「いや、間違いなく倫太×幸助でしょ」
「倫太くんはウケじゃない?」
あ、あれ?私の想像してたのと違う!?
「分かってないわね普段ウケに見えてる倫太くんがセメだからこそいいんじゃない?」
「「「確かに!!」」」
私が入れそうな話じゃないなぁ。なんて思いながら本をめくった。
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「おうこら幸助!誰の許可取って光野さんと一緒に登校してんだ!?」
「そういうお前こそ美園と仲良く登校してたじゃねえか!!」
教室の真ん中で睨み合い怒声を浴びせあってるのはまさにその2人だ。
「いいか?奈津は勝手についてくるんだ?決して僕から頼んだわけではない!」
「それは俺も同じだ!」
「奈津は一緒に登校しないだけで3時間は拗ねる。
この意味がわかるな?だが、どうだろう君には断るという手段があるはずだ!」
「拗ねるだけで終わるならいいじゃねぇか!こっちは毎日睡眠時間まで決められてるんだぞ!?登校拒否したら命に関わる!」
1週間経ったけど茅場くんと光野さんの関係はいまだにわからないままである
「ねぇねぇ君達?」
「楽しそうな話してるね?」
2人は不敵な笑みを浮かべたクラスの男子達に肩を掴まれる。
「いやいやこれのどこが楽しい話なのさ」
「そうだ俺らの抱えてる現状を聞いていただろ?」
「あぁ、確かに聞いていたよ、、、」
「「「貴様らの惚気話をなー!!!」」」
男子はとても団結力があり仲良しです。
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一方私はというと今朝から体調が優れないこともありずっと本を読んでいた。
高校デビューしょうと意気込んでおいて自己紹介で失敗した結果やる気を失い結局中学の頃と全く同じことをしてしまっている。
別に人と話せないわけではないただ話す内容がないのだ。恋愛経験もないしこれといった特技もない。だから私に話しかけてくる変わり者なんて
「笹田さんなんの本読んでんの?」
この杉本くらいだ
「えっとミステリーものかな?」
ただぼーっと読んでいるので話の内容が頭に入ってないけど多分ミステリーものだ。
「へぇそうなんだ。笹田さんて本好きなんだね」
「いえ、そんなわけでは。」
好きか嫌いかと言われれば好きだがそこまで人に言えるほど好きではないのが実際のところ
「じゃあなんで読んでるの?」
なんで読んでるのか、、、うーんそうだなぁ、強いて言えば
「楽、、、だから?」
「楽?」
「あんまり人前に出るのが得意ではないので」
そのくせに高校デビューを考えてたんだから私ってバカだよなぁ
「そうなんだ。もったいないな」
もったいない?なんで?
「どうしてですか?」
ー「だって笹田さんてかわいいのに」ー
、、、かわいい?誰が?私が?
「からかわないでください!」
「え?別にからかってないよ?」
「わ、私がかわいいわけないでしょう!?」
「何を言うのさ、目だってクリクリしてて大きいし丸い顔に柔らかそうなほっぺたどこを取ってもかわいいでしょ?」
!!!???
だ、だめだ顔が熱い。今すぐこの場を去りたい
「あ、ちょっと笹田さん?」
気付けば私は教室を飛び出していた。
後ろから倫太くんの悲鳴が聞こえたけど今の私にはそれを気にする余裕などなかった
だってしょうがないじゃない、"かわいい"だなんて
言われたのは初めてだしあんな具体例を挙げられてしまったら。なんなんだろう、、、この感覚は
すごく胸が痛いあとお腹が痛い吐き気もする。
これが恋なんだろうか。でも聞いた話と全然違うような。あれ、、、めまいが、、、
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次に私が目を覚ました時そこは病室だった。




