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リセスト  作者: トンボ
過去編
38/49

厨二病と呼ばれる我と頼れる眷属(38話)

私笹田澄乃は小さい頃から引っ込み思案だった。

友達と外で遊ぶよりも一人で絵本を読んでる方が好きだった。でもある日を境に私の性格は一転したものとなった。



ーーーーーーーー

「おはようママ」

いつも通りの朝である。朝7時にアラームを止めリビングに行くと私の母は朝食を作っている。父は単身赴任のため家にはいない。年の離れた幼稚園児の妹もまだ起きる時間ではない。

「おはよう澄乃昨日は寝れた?」

「うん寝れたよ」

今日は高校の入学式である

中学生の頃は部活もしておらず、友達も数える程度、毎日家に帰ってはだらだらとした自堕落な生活を送っていたけれど高校では違うことをしようと思う

「ごめんね澄乃お母さん仕事で行けなくて」

「ううん大丈夫だよ!行ってきます!」

「行ってらっしゃい」

長かった髪も切り眼鏡もコンタクトに変え、私は高校デビューをするのだ!


、、、するのだ。


教室に着いたがいいものの誰も知り合いがいない!あれ!?私と同じ学校の人学年通してこんな少なかったっけ??どうしよう考えてみれば中学時代隠キャだったのに初めてあった人に話しかけられるわけないじゃん!!

「あの〜きみ」

「は、はい?」

肩を叩かれ見上げるとそこには髪は少し長めでボサボサだけど女の子みたいで可愛い顔の学ランを着た男の子が立っていた

「な、なんですっ!ますでしょうか?」

「あはは言葉がよく言えてないよ?ところで多分そこ僕の席なんだけど」

「ああ!失礼しました!」

もう、入学初日から私は何をしてるんだろう、、

だめだ!だめだ!高校デビューするんでしょ!?

「いいよ気にしないで僕は杉本倫太!君は?」

「わ、私は笹田澄乃と申します」

「よろしくね笹田さん」

「は、はいお願いします!」

「敬語やめてよ同級生なんだから」

杉本くんとても笑顔で愛想がいい人だな〜

きっと優しい人なんだろう!よしなんか話題を出してみようかな!

『ガラガラ』

「はぁはぁいた!ひどいよりんちゃん!置いてくなんて!」

ドアの開く音と共に入ってきたのは小柄で編んだ髪の毛がよく似合う可愛らしい女の子だ

「だってお前と歩いてたら疑われるだろ?」

「奈津と歩いていたら何を疑われるの!?」

なんだろう。この子を見てると感じるこの違和感

なんだろうそのパツパツの制服。

「初日からへんな噂は立てられたくないんだよ!」

「そんなぁりんちゃんのお嫁さんだなんて。照れるなぁ」

私には無くてこの子にはある。

「おい今の会話のどこに僕のお嫁さんだとか出てきた?」

「おっぱいでかぁ!!!」

「「ええ!??」」

あ、しまった。つい心の声が

「なんだなんだ?」

「おっぱいがどうした?」

私の大きな声にクラスの人たちがこちらに視線を集める

「お、おっきいな!パイナップルでっかいなぁ!!」

だめだこんなのじゃごまかせないよ!

「あーパイナップルか」

「なんだよすこし期待したじゃん」

ごまかせた!?

「びっくりした笹田さんが急におっぱいって言ったのかと思った」

杉本くんは苦笑いでフォローしてくれてる。優しいけど、絶対変な子だと思われた!!

「でもパイナップルなんてないよ?」

「「・・・」」

『ガラガラ』

気まずい雰囲気の中再び教室のドアが開くと強面で大柄の先生が入ってきた

「新入生の諸君おはよう。席についてくれ」

クラスの人たちがちらほらとあいさつを返す

「君達の担任を務めることになった箱庭だよろしく」

どうしよこの人が担任なのか、、、

「式が始まる前に皆軽く自己紹介をしていこうと思う。それでは出席番号の若いものから順に立ってあいさつをしてくれ」

ど、どうしよう!何も考えてないよなんて言えばいいんだろう!?

「小川卓です。趣味はサッカーです部活はサッカー部に入ろうと思っていますよろしくお願いします」

あ!そうだ!前の人のを参考にすればいいんだ!

私の番まであと二人だし何とかなるかも!

「風松創です趣味は盗撮よろしく。」

え?盗撮??

「盗撮とは風松、君はユーモアだな。」

箱庭先生が笑顔で風松くんを見る

そうかクラスの雰囲気を良くするための冗談だよね?じゃないと盗撮なんて犯罪だもんね!

「ユーモアではない。俺は盗撮に命を捧げていると言っても過言ではない」

全然冗談じゃない!?

「え、えーっと茅場幸助」

次の人は身長が高くかなり整った顔立ちをしてるけどその手にはカンペらしきものが握られている

私も作ってくれば良かった!

「趣味は光野七瀬を抱きしめる?、、、はぁ?なんだこれ?」

え?抱きしめる?

「それは本当か茅場?」

先生の鋭い目が茅場くんを襲う

「いや全然違います!事実無根です!」

『ガタッ』

茅場くんの声を聞いて後ろの方で席を立作って音がする

「、、、幸助は昨日私を抱きしめた。」

私?ということはあの人が光野七瀬さんなのかな?とんでもない美人さんだ、、、

「おい!それはお前が無理やり抱き着いたんだろ!?」

そんな状況どうしたら起こりうるのだろう

「おいあいつの名前覚えたか」

「茅場だろ?あとで校舎裏呼ぼうぜ」

「徹底的に叩きのめす。」

光野さんを見てクラスの男子たちがヒソヒソと会話を始める

「な、なんて綺麗なんだ。あの男許さん」

後ろの杉本くんも小声でそんなことを言っていたが今の私はそれどころではなかった。

「うちの学校は原則不純異性交友禁止だ心得ておけ!」

「は、はいすいません。なんで俺が謝ってんだ?」

「それでは次」

きた私の番だ!

ゆっくり立ち上がりみんなの方向を向く

「さ、笹田澄乃です!趣味は本を読むことです

よろしくおねがいします!」

私のあいさつの終了とともに拍手が起こる

どうしよう普通だ。むしろ趣味が読書って地味なんじゃないのかな?

「笹田よろしく、それでは次」

「はい」

『ガタ』

私の次は杉本くんだ。一体どんなあいさつをするんだろう。

「杉本倫太です。趣味は茅場幸助を抹殺することです。高校では茅場幸助を抹殺することに全力を注ぎたいと思います。男子諸君よろしく」

男子達による大きな拍手がクラスに響き渡る

あ、あれ?杉本くん??どうしたの!?

「おいお前何言ってんだ!?初対面だろ!?」

「初対面もクソもあるか?あんな美人の彼女を初日からアピールしやがって!!」


「そうだそうだ!」

「光野さんはみんなのものだ!」

その考えはすごくおかしいと思う


杉本くんにより男子の熱気が最高潮に達した。

『ガタ』

「初日なんだからいい子にしないとダメだよ!」

声を出したのはさきほどの小柄だけどある部分だけ小柄じゃない女の子だ

「奈津!あんたは黙ってなさいこれは男にしかわからない問題なんだよ!」

ずっと思ってたけどこの2人ってどんな関係なんだろう?

「もう一緒に帰ってあげないよりんちゃん!!」

「お、おい!そういうことを言うんじゃない!」


「おいおい杉本くーん?」

「君も敵かーい?」

「やっちゃうよー?!」

「りんちゃん??やっちゃうぞー?」


奈津ちゃんの登場により男子達の矛先が茅場くんから杉本くんへと向く。

「ま、待って君達!僕らの敵は茅場だろ??」


「残念だよりんちゃん」

「こんな可愛い子と仲良さげにしやがって!」

「精肉工場って近くあるか?」

「あー隣町にあるぞ」


「ええ!?僕を出荷する気!?」


男子達の会話がどんどんヒートアップしていき止まらなくなっていく

「ええい!!黙らんか貴様ら!!!」

・・・

箱庭先生の怒声によりクラスが一瞬にして静かになる。強面な先生だけあって怒らせたら怖いなぁ


「杉本と茅場貴様らは指導だ!放課後職員室に来い!!」

「「なんでだぁぁ!!」」


こうして私の波乱な高校生活がスタートした。

















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