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リセスト  作者: トンボ
過去編
37/49

時を戻せる僕と引き篭もりのお姫様2(37話)

〜前回のあらすじ〜

箱庭先生の陰謀により不登校でお金持ちの女子生徒、竜安寺葎花りゅうおんじりつかを学校に来るように説得することになった倫太と風松の2人果たして彼らは無事目的を達成することができるのか。

「ここが竜安寺さんの家であってるの?」

「あぁ間違いないだろう、、、でかいな」

でかい門に庭と思われる広すぎる敷地そしてその奥にそびえ立つのは学校並みにでかい建物、唯一僕らと同じ構造のものがあるとすれば門に付いている庶民サイズのインターホンくらいだ。

「僕、庭に噴水がある家なんて初めて見たよ。実在するんだね。」

「こんなところで驚いていたら時間がかかる、さっさと行くぞ」

風松がインターホンを押すと『ピンポーン』と音が鳴る。

『はい』

聴こえてきたのは執事の人であろう渋い声だった

「葎花さんと同じクラスの杉本と言います。」

「同じく風松」

『なんの御用でしょうか?』

なんて言うべきなんだろうかと考えているとそんな僕を見てか風松が口を開く。

「今日は葎花さんに学校に来てもらいたく少しお話をしに来ました。」

『かしこまりました。』

インターホン越しにそう聴こえた後に門がゆっくりと開く。

「風松、先に驚いた方が負けね?」

「わかった。」

それから門から本家まで10分ほど歩くと玄関の前に1人のお爺さんが立っていた。おそらくさっきの人だろう。

「杉本様に風松様ですね。わたくし葎花お嬢様の執事をしております。中井と申します。以後お見知り置きを。」

僕らはどうもと一礼し本家へと足を踏み入れる。

「「・・・」」

「どうなさいました?」

この際、絵画ごときでは驚かないけどなんで玄関に金の銅像が4つも建っているんだろう。竜安寺さんのお父さんとお母さんと竜安寺さん本人の銅像までは分かる。だが、なぜペットの猫まで銅像があるんだ!?お金の無駄だろう!?

「、、、いえなんでも」

中井さんの後をついて行き階段を上り二階の廊下へと出る。

「「・・・」」

100メートル走できそうだなぁ

「忘れておりました。わたくし中井、お嬢様から一つ命令を受けておりました。」

廊下を歩き一つの部屋の前で中井さんは急に立ち止まった。

「どんな命令ですか?」

「あなた方を追い払えという命令です。よって今ここで排除させていただきます。」

え?なにそのサプライズ今日1番驚いたんだけど?

「あはは、さっすが竜安寺さんの執事さんだ!

嘘がうまい!なぁ風松?」

「そうだな!排除だなんー『ドサッ』

風松に中井さんの首トンが綺麗に決まった。

「か、風松!?」

駄目だ、、、気を失っている。

「まずは1人ですね」

関節を鳴らしながら僕の方へゆっくり顔を向ける

「、、、中井さん今回の件は僕の命がかかってるんです。」

「ほぅ、杉本様貴方はいい目をされている。数ある困難を乗り越えてきた事が見て受け取れますよ」

ほとんどが箱庭先生だけどね。

「本気を出しますよ?」

僕はバックを置き構える。

「私を老いぼれだと思っているならその考えを改めた方がよろしいですよ?」

「行くぞ!!」

僕はそう叫び中井さんの元へ走る

「正面から突っ込んで来ましたか。いいでしょう受けて立ちましょう。」

中井さんがくりだした拳が僕に当たるすれすれを躱し一つの部屋へ飛び込んだ。

「な、なに!?」

『バタン!ガチャ!』

最初から予想していた。なぜこの部屋の前で止まったのか、、、それは簡単な答えだ。

この部屋が竜安寺さんの部屋なんだろう。

「はぁはぁ、君が竜安寺さん?」

部屋の真ん中でゲームコントローラーを手に持ちテレビ画面を見つめる金髪の少女が1人こちらを振り向いた。

中井さんも最初から本気で止めるつもりなら家になんて入れないだろう。


「誰よあんた?」

初めて竜安寺さんを見たけど目鼻立ちはくっきりしており長い金髪がとても綺麗だ。

「、、、かわいい」

確かに七瀬よりかわいいかもしれない。

「勝手に私の部屋に入ってこないでくれる?10秒以内に出て行きなさい」

そう言って彼女はおもちゃであろう銃を構えた。

「いやだ!僕は君を学校に連れて行くために来たんだ!」

そんなもの箱庭先生の拳に比べたら怖くない。そんなことよりこの子を説得する事が先だ!

「あっそ。」

『パン!』

銃声とともに僕の顔の横の壁に穴が空いた。銃声だ。サプレッサー付いてる音だ。

「もう一度言うわ、出て行きなさい。」

「、、、はい」

オモチャジャナカッタ

『ガチャ』

「、、、杉本様。」

部屋を出ると呆れた顔で中井さんが僕の顔を見ていた。

「すいません。僕こういう戦い方しかできないんです。」

もう僕を襲う気はなさそうだ。

「でも葎花さんをみて思いました!彼女には学校を楽しんで欲しいです!きっとクラスのみんなも葎花さんと仲良くできると思います!」

「、、、なるほど私からもお嬢様を説得を試みてみます。」

「本当ですか!?」

「はい、お嬢様に学校を楽しんでもらいたいのは私も同じですから。それに貴方のその目に闘志を感じます。」

この人僕の目ばかり褒めるな。


「葎花お嬢様」

僕は廊下から中井さんと竜安寺さんを見守ることにした。

「何よ?まさかあんたまで私を学校に行かせる気?」

「一度だけでも行ってみてはいかがでしょうか?」

「嫌よ行きたくないわ!」

「お嬢様しかし、、、」

「嫌!絶対嫌よ!あんたは黙って偉い私のいうことを聞いておけばいいのよ!」

「それより見なさいよ中井!!このあすかちゃんのイラストすごくエロいわ!パンツまでちゃんと描かれていて!」

「、、、あのお嬢様?」

「もっとエロいイラストが見たいわ!!中井!」

「お嬢様、、、学校の話を」

「そういえば中井!今日20袋食べたからポテチが切れたわ!買ってきて!50袋買ってきて!」

「お嬢様ポテトチップスはあまり体に良くないかと、、、」

「いい!?私は食べ物なんてポテチだけで十分よ!あとコーラも買ってきなさい!50本!」

「お嬢様少しは自分で買ってきてはいかがですか?長い間部屋におられますと体が訛りますよ?」

「いやよ!めんどくさい!」

「お嬢様が引き籠もられてもうすぐ半年が経ちますよ?」

「あら?まだそんなものかしら?でも私はまだ動かないわ!ニートが働いたら負けと思うように私はこの部屋から出たら負けと思っているもの!

それに寝ながらゲームするのが1番生きてる感じがするわ!」

「、、、かしこまりました。わたくし買い出しに行ってまいります。」

「出来るだけ早く帰ってきなさい。」

ちょっと中井さん!?翻弄されすぎじゃない!?

「すいません杉本様私の力ではいつも通りどうすることもできませんでした。」

いつも通りなんだね。少しでも期待した僕が馬鹿でした。

「買い出し頑張ってください。」

悲しそうに歩いて行く中井さんの後ろ姿を僕は見送った。

「困ったなぁ」

風松は気絶したままだし、中井さんは買い出しに行ったし、このまま僕も帰ろうかな?

「あ、みぃ子ちゃんのストラップ返さないとな」

ポケットに入っていた。三本くんが落としたストラップを見て呟いた

『バタン!』

「あんた今なんて言った!?」

部屋のドアが大きな音を立て開けられる。

しかし、部屋から一歩も出ないところに本当に強い意志を感じる。

「え?ストラップ返さないとな?」

「その前よ!!」

「みぃ子ちゃんのストラップ?」

「それを見せなさい!」

僕は言われた通りストラップを見せる。

「あ、あんたそれどこで手に入れたのよ!?」

「いや、知り合いの落し物だよ」

「よこしなさい!!そのストラップ!」

美しい顔が必死に詰め寄ってくる。

しかし、顔だけで部屋からは一歩も出ない

「いや、でもこれ僕のじゃないし」

「関係ないわ!それをよこしなさい!」

「わたせないよ!」

「憎らしいわ!私がどれほどその限定ストラップが欲しかったことか!」

三本くんすごいな。本当に何者なんだ?

「むぅぅ!どうしたらそれをくれるのよ?はっきり言って殺したいくらい妬ましいわ!」

あははは…笑えないですよお嬢様

「分かったよ、三本くんを呼ぶよ」

携帯電話を取り出し三本くんの電話番号を押す

『もしもし?どうした杉本?』

電話先から元気そうな声が聞こえる。

「みぃ子ちゃんとは会えた?」

『おかげさまでな!あれ?なんで知ったんだ?』

「まぁねそんなことより三本くんみぃ子ちゃんのストラップ落としたでしょ?僕拾ったんだ。」

『そうなのか!?通りでないと思ったぜすまないな!返すの明日でいいから!』

「それが竜安寺さんがそのストラップ欲しいって言ってるんだ。悪いけど今から竜安寺さんの家に来てくれない?」

『そうなのか、、、確かにあれ世界に10個しか存在しないらしいもんな、いいぞ!場所分かるから待っててくれ』

電話を切り携帯をしまうと目の前で竜安寺さんが僕の顔をまじまじと見つめていた。

性格に難があるけど黙ってると本当にかわいいな

「どうだったのよ?」

「あぁ今から来るってよ。」

「急がせなさい!私は待つのが嫌いなのよ!」

「そんなこと言ったって三本くんにも事情があるだろうし…」

『ピンポーン』

早っ!!

「みぃ子ちゃんのイベントでしょう?だったらここの近くよさぁ早く連れてきなさい!!」

「ええっ!?」

記憶を頼りに階段を降り玄関まで向かう

「おう!杉本!」

玄関にはすでに三本くんがいた。

「なんか手慣れてるね」

「あぁ!爺ちゃんがここの執事だからな!」

「え?それって中井さん?」

「よく知ってるなぁ?会ったのか?」

知ってるも何もさっきパシられて出て行ったよとは言えなかった。

「あれ?創?なんでこんなところで寝てんだ?」

階段を上った先で先程から気絶しっぱなしの風松がいた。

「風松は突然睡魔に襲われたんだよ」

君のおじいさんからの首トンと言う名の睡魔だけどね。

「そうなのか?」

「来たわね!」

「おう!竜安寺!久しぶり!」

「私はあんたを知らないわ、さぁみぃ子ちゃんストラップを渡しなさい」

「そのことなんだけどさ、勝負しない?」

「勝負ですって?」

「あんたゲーム好きなんだろ?ゲームで俺に一回でも勝てたらこのストラップやるよ」

「本気で言ってるの?私にゲームで勝てるつもり?」

部屋には無数のゲーム機にソフト見るからに相当やりこんでいそうだ竜安寺さん凄い自信なのもわけはないだろう。

「そのかわり俺があんたに勝ったら学校に来てもらう。どうだ?」

にかっと笑いながら竜安寺さんに勝負を挑む

「いいわ!ゲームの内容は?」

「竜安寺が好きなゲームでいいよ」

「舐められたものね、格闘ゲームでいきましょう。さ、部屋にはいりなさい。」

竜安寺さんはそういうと部屋に招き入れた。

「悪いな杉本俺のせいで変な仕事させちまって、ちゃんと俺が連れてくからさ許してくんね?」

三本君はそういうと部屋に入るときに僕の肩に手を置いて微笑んだ。

「うん、がんばって」

その背中はまさにナメック星編の孫悟空のようだった。

「ちょっと!ドアを閉めなさいよ!!落ち着かないでしょう!非常識ね!」

「え、杉本がいるだろう?」

「いいえ、お気遣いなく」

できる限りの笑顔で答えた。

「そうか...わりぃな」

『バタン』


、、、なんだろうこの僕だけ取り残されてる感じ

僕これでも主人公なんだけどな?





ーーーーーーーーーーーー

〜数分後〜

「そ、そんな!ありえないわ!?もう一回よ!」

「ん?いいよ?」

突然に聞こえてきたのは竜安寺さんの悲鳴だった


2p win

「なんでよ!!もう一回よ!」

「うん」


2p win

「あんたズルしたわね!!もう一回よ!」

「してないよ」


2p win

「わかったわ!次から本気出すわ」

「最初から出せよ」


2p win

「やっと体があったまってきたわ!さぁいきましょう!」

「あぁ」


2p win

「・・・」

「もう一回する?」


2p win

「いやだいやだ!!学校なんて行きたくない!なんで私が行かないといけないの!!」

「いや、約束したじゃないか?」


2p win

「、、、もういいわストラップいらない」

「学校に来てもらうよ?」

「そんな約束した覚えないわ」

『ピッ』

ーー俺があんたに勝ったら学校に来てもらう。どうだ?』

『いいわ!ゲームの内容は?』

『竜安寺が好きなゲームでいいよ』

『舐められたものね、格闘ゲームでいきましょう』

「うわぁぁぁぁぁ!!なんで録音してるのよぉぉぉ!!」

三本くんの胸ぐらを掴みゆらゆらと前後に振りながら泣き叫ぶ竜安寺さん、最初の威厳が全く残っていなかった。

「あのさ竜安寺さん、君が思っているほど学校は嫌なものじゃないよ?みんな優しいし」

「、、、あんた誰よ?まだいたの?」

『グサッ』

今、僕のハートに矢が貫通した音がしたんだけど?気のせいじゃないよね?

「なんで学校が嫌なんだよ?」

三本君が不思議そうに聞く

「昔から嫌なのよ…家がお金持ちだからってみんな私のこと特別扱いして、まともに話しかけてくる人なんて1人もいないわ。みんな私じゃなくて私の家を見てるのよ…」


…そっか、でも僕はその性格にも問題があるんじゃないかなとは竜安寺グループに抹殺されかねないので口が裂けても言えなかった。


「いや、お前の性格にも問題あるだろ?」

言ったー!!この男言ったよ!!その言葉は命6個くらいある人しか言えないよ!?

「なんですって!!あんた今なんて言った!?」

さよなら三本君、来世では口を滑らさないように気を付けるんだよ?

「それに杉本の言う通り。みんな個性があって面白いしまぁ担任は怖いけどそれもそれで楽しい!お前に気を遣うやつなんてひとりもいねぇよ。」

竜安寺さんは黙って考えはじめた。

「あんた三本とか言ったわね、下の名前は?」

「利人、、、三本利人だ。」

「利人わかったわ学校に行ってあげる。」

「本当か?竜安寺?」

「そのかわり条件を出すわ」

「条件?」


ー「私を利人の隣の席にしなさい。じゃなかったら学校行かないから」ー







ーーーーーーーーーーーー


次の日僕は昨日あったことを箱庭先生に説明するため職員室に来ていた。

「というわけで竜安寺さんを三本くんの隣の席にしてください。」

「、、、わかった。よくやったぞ杉本」

先生が褒めてくれるなんて珍しい!

「ってことは!?席変えてくれるんですね?」

「あぁ!変えてやろうその代わり今の竜安寺の席に貴様が来てもらう。」

ん?

「ちょっと待ってください。今の竜安寺さんの席って、、、」

「教壇の目の前だ」

それってつまり先生の目の前の席じゃないか!?

「そんなのいやじゃぁぁぁぁぁ!!!!」


ちなみに竜安寺さんは約束通り学校に登校しみんなとも少しずつだけど馴染めていけそうです。




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