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リセスト  作者: トンボ
過去編
32/49

野球少年だった俺と無表情な彼女5(32話)

それから、2日後七瀬は正式にマネージャーになった。

「全員集合!」

監督の呼びかけにより、部員全員が半円を作って集まる。

「光野なにか一言、言ってくれ。」

「本日から野球部のマネージャーになりました。3年3組の光野七瀬です。短い間ですがよろしくお願いします。」

七瀬のことだから無愛想な感じなのかと思ったが緊張の様子もなく、意外と普通の挨拶だったな。

「というわけだ。全員練習に戻ってくれ」

「幸助ちょっと来て」

部員全員が返事をし練習に戻ろうとした時、俺だけ七瀬に声をかけられた。

「なんだ?」

「加賀中に向けて対策を取りたい。」

「俺がその対策にいるのか?」

「うん、あと川田くんと古賀くんとセカンドの人呼んできて」

なぜか佐野だけ覚えられてないのが可愛そうだ。

わかったとだけ返し言われたメンバーを呼ぶ

「おい川田に古賀あとセカンドの人」

ブルペンでピッチングをしようとしていた2人はすぐに俺と七瀬の元へと来た。

「ねぇなんで俺だけポジションで呼ばれたのかな?茅場くん?」

そして、笑いながら俺の胸ぐらを掴んでくる。セカンドで低身長の佐野

「七瀬に覚えられてないぞ。セカンドの人」

「なんだとぉ!?本当なの!?ななちゃん?」

「・・・ごめん名前わからない」

「美人を愛し美人に愛されし野球の申し子!見た目は低身長だが、心の大きさはー「佐野だ。」

オォォォイ!!メガネェェェ!!」

佐野の自己紹介をキャッチャーでメガネを付けている古賀が遮った。

「・・・ねぇ、佐野」

「え?呼び捨て!?」

「ななちゃんって何?」

「あだ名だよ"光野さん"だと親近感湧かないっしょ

だからななちゃんの方が良いかなって思って。」

「あだ名、、、」

七瀬は"あだ名"という単語に強く反応していた。

無表情のようなでも、どこか笑顔のようなその顔に俺は少しの間目を奪われていた。

「お、その感じだとあだ名つけられたの初めてなの?ななちゃん」

「・・・うん」

クラス内でこの2人の会話がないだけに川田が七瀬に話しかけるのはとても新鮮に感じるな

「それで七瀬、対策ってなんだ?」

「加賀中のメンバーの特徴をまとめてみた。」

そう言って俺たち4人の前に渡されたノートには加賀中のメンバー1人1人の名前に特徴、打ち方まで細かく書かれていた。

「これは、、、すごいな」

あまりの正確さに古賀が驚いている。だがそれは無理もないだろう。

「ななちゃんこれ1人で作ったの?」

「うん、覚えてる限りだから少し曖昧だけど」

「すごいな七瀬、、、」

驚いているのは古賀だけではなく佐野や川田もそうだしもちろん俺だって驚いている。

「でも俺たちが加賀中とあたるとしたら、準決勝だろ?まずそこまで勝たないとな。まぁ安心しなこのセカンドの佐野様がいる限り負けることはー「、、、そこで川田くん」

七瀬こいつは佐野の扱い方をわかっている

「なに?」

「多分今のままだと川田くんの球じゃ加賀中を抑えきれないと思う。」

「だいぶストレートに言うね。どうして?理由を聞きたいな。」

「川田くんは左投げで球も速いし変化球もいいけどスタミナがきれたら制球力がなくなって一気に連打を浴びることが多いから。」

確かにそれは監督からも言われていたし、川田自身も自覚がある部分だ。

「(なぁ茅場いつから俺らの試合見てんだ?)」

隣の古賀が耳うちで俺に聞いてきた。

「(さぁな、この様子だと転校してきてからじゃないのか?)」

確か、七瀬が転校してきたのは1ヶ月前だから5月ごろだよな?

「俺はどうしたらいいの?」

「無理なお願いかもしれないけど、あと3人にもー




ーーーーーーーーー


「それから七瀬が加わって、大会までの2週間の練習試合は全部勝ったな。」

幸助はテーブルに肘をつき少し気だるそうに話す

「「ええっ!?」」

七瀬って"ななちゃん"て呼ばれてたのか?

「、、、なんで彩瀬さんまで驚いてるんすか。七瀬から聞いてるはずですよ。」

「いやぁその場のノリだよ」

僕にはこの人のノリがよく分からない

「でも七瀬1人が入ってそんなに変わるものなの!?」

「実際あいつが来てからピッチャーが崩れることはなくなったし、攻撃も安定していたな。」

やっぱり七瀬はすごいな、まぁ僕はあまり野球のこと知らないけど。

「その感じだと幸助は試合に出てたとしても脇役っぽいな」

「そんなことないよ倫太くん!幸助くん4番だったんだよ?」

彩瀬さんは僕に顔を近づけ、まるで自分のことのように得意げに話している。しかし、4番というのは僕でもわかる。すごく打つ人が選ばれる番号だ。

「こ、こんなやつが4番だと?」

「まぁな、一応だけどな」

自慢するわけでもなく、ただ返事を返している。

「世も末だな」

「どういう意味だ。」

「そんなことより続きを聞かせてよ!」

「あぁどこまで言ったっけ?」

それにしてもどうして幸助は野球をやめたんだろう

4番を打ってたってことはすごいってことだよな?


ーーーーーーーーーーー



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