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リセスト  作者: トンボ
過去編
29/49

野球少年だった俺と無表情な彼女2(29話)

「はい、HRを終わるぞ日直号令」

「きりーつ、れい」


「次の授業なんだっけ?」

「数学じゃない?」

「マジかよー」


「ねぇねぇ放課後カラオケ行かない?」

「いいね!クラスのやつ何人か誘おうか」


新しいクラスになり1ヶ月経ち皆慣れ始めてきた

ただ一人を除いては

「なぁあんたは友達作ったりしないのか?」

「・・・」

それは俺の隣の席の光野七瀬だ。

まぁ光野こいつは最近転校してきたばかりだからしょうがないのだが、、、

「お前昨日、野球部おれらの練習見てただろ?野球好きなのか?」

「・・・見てないし好きでもない」

めずらしく返事が返ってきた

「まぁそうだわな」

もしかしたら、加賀中の情報知ってると思ってたんだけどな


「おーい茅場!社会の教科書かしてくんね?」

廊下を見るとそこには隣のクラスでキャッチャーの古賀がいた。

「おい、また忘れたのか?」

「わりぃわりぃ」

仕方なく引き出しから教科書を取り出し廊下へと向かう。

「なぁ茅場?あの子だよな転入生って」

光野を見ながらおれに聞いてきた

「あぁ」

「しかも、加賀中だよな?」

「そうだ」

「もしかして、野球部のこと知ってんじゃねえの?」

「おれもそれは思ったけど無いと思う」

やはり古賀も考えることは同じか

「そうか、じゃあ一限終わったら返しにくるからな」

「おう」

自クラスへ戻っていく古賀を見送り俺は席に着く


相変わらず光野は静かに座っているままだった。





ーーーーーーーーーー


授業がおわり放課後

「5分休憩!!」

監督の号令がかかり、各自休憩する

「相変わらず監督のノックはきついなぁ」

水筒を持った佐野が地面に座り込む

「そうだな」

「どこ行くんだ?茅場?」

「汗かいたから顔洗ってくる、お前も来るか?」

「いや、流石に歩けねぇよ」

「根性ねぇな」

「なんだとぉぉ!?」


手洗い場は昇降口の前だ。そこそこに距離があるため少し走る


「あいつまだ走れんのかよ?体力すげぇな」

「お前が体力ないだけだよ」

「そりゃ川田おまえはピッチャーだからきつくねぇだろうよ!!」


『ジャァァァ』

『キュッ』

タオルで顔を拭きグラウンドへ歩いて行くとフェンスの横で見覚えのある女子を見つける。

「光野?」

一瞬ビクッと肩が動きこちらを向く

「・・・」

光野は俺から目線をそらしそのまま校門へ向かい歩き始める

「はぁ」

なんて不器用なやつなんだ。

「おい待て」

追いかけて腕を掴む

「・・・なに?」

「本当は野球好きなんだろ?中で見てけよ」

「いや私は好きではなくー

「わかった、見てくれ!」

彼女の言葉を遮り、あえて自分から懇願する。

こうでもしないと毎日ここから見るんじゃないかと思うからな。

「まぁそこまで言うなら」

光野の表情1つ変えないその態度に自分が負けた気がしてなぜか腹がたつ。

「制服でいいのか?」

「構わない」

俺がグラウンドに入って行くのを見て着いてくる

どうやら5分経っていたため、皆次の練習の準備をしていた。

見たところ練習内容は試合形式のようだ。


「監督こいつ見学させていってもいいですか?」

俺は光野を連れ監督のもとへと行く

「ん?誰だその子は?」

顎に少し髭を生やした。20代半ばの若いこの先生が俺らの顧問の人だ。

「最近俺のクラスに転入してきたー

「加賀中から来ました光野七瀬です」

「"加賀中"、、、だと?」

監督の表情が一瞬でかわる

そして怖い表情のまま光野にこう言った

「うちの野球部のマネージャーをしてくれないか。」

「え?」

驚きだった…そんないきなりマネージャーをしろなんて言うとは

「いや、最近マネージャーが欲しいと思っていたんだよ。他の部にはいるのにうちの部にはいないだろ?」

「いや、だからってマネージャーは流石に光野は…」

「わ、私なんかでよければ」

は⁉︎なんか思ってたのと違うぞ⁉︎

「本当か!?じゃあ早速手続きをあと、保護者の許可も取らないと」

「すいません、無理です」

今確かに保護者という言葉に反応した気がした。

「どうしたんだ?急に?」

「、、、私にはできそうにない」

そう言うと監督に一礼し足早に去っていった。

「茅場、俺気に触ること言ったか?」

「いえ、監督に問題は無いと思います」


なんでだろうか、俺は知らなくていいことなのはわかっているのだが、光野のことを知りたいと思ってしまった。





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