時を戻せる僕と幸助の脱走2(24話)
一階に降りた僕と幸助はある密室の空間にいた。
「はぁはぁ!ここまでくればバレることはないだろう」
幸助はだいぶ息切れしている。
「そうだよね、さすがにここに隠れているとは思わないよね」
「しかし、問題はここからだな」
「どうやって逃げ出すかだね」
「今このまま外に出たら民衆の餌食だ」
「そういえば幸助はこのあとどうすんの?家に帰ったら七瀬に捕まるでしょ?」
「お前の家に泊めてもらう」
は?
「いや、何言ってんの?」
「今回の元凶はおまえだろうが!」
「なんだとぉ⁉︎幸助が浮気しなければいい話じゃないか!」
「その浮気相手を七瀬はおまえだと思ってんだよ!」
「、、、ごめん」
自分の格好を見て、思い出した。
「あまり長い時間ここにいれそうにはないな」
幸助は携帯を見ながらそう呟いた
「どうして?この場所はバレないでしょ?」
「これを見ろ」
そう言って持っている携帯を僕に見せる
「うわぁ!もうこんなに拡散されてるの⁉︎」
そこには僕と幸助の情報がネットに拡散されていた。
ーちなみに僕と幸助はトイレの個室にいるー
「あ、そうだ!幸助携帯貸して!」
「なんでだ?」
「母さんに連絡して迎えに来てもらおう!」
「なるほどな確かにそれはいい考えかもな」
携帯を借り母さんの電話番号を打つ
「ツーツー」
おかしいな電話に出ない
『はーい杉本倫太の母でーす!
今電話に出ることが出来ませーん!ごめんね!』
「・・・」
「どうした倫太?すごい顔してるぞ?」
『要件がある人は音がなったら要件を伝えてね!
それじゃ!いくよー!!』
全く母さんったらいい歳して、かわいいことするじゃないか
『プー』
その音が聞こえた時僕はある1つの感情を込めてこう言った。
「貴様を殺す」
その感情は殺意だ
「り、倫太⁉︎」
その言葉を聞いて幸助は焦った様子で僕の名前を呼ぶ
「ん?どうしたの?」
「いや、おまえの方がどうしたんだ?」
「どうしたって、親子の日常会話だよ」
「だったらおまえの家族はかなり頭がおかしいぞ」
「失礼な!40過ぎたおばさんが地下アイドルが設定しそうな留守電通知をつけてたから思った感情をぶつけただけじゃないか⁉︎」
「、、、すまなかった倫太」
幸助は哀れむような目をしている
しかし、哀れむ目から一転彼の目つきが鋭いものに変わる
「そんなことより!留守電だったら現状が変わらねぇじゃねぇか!」
「心配しないで、メールを打つから」
「メアド分かるのか?」
「当たり前じゃないか、家族のメアドくらいわかるさ」
「じゃあ早くしてくれそろそろ疲れてきた」
だいぶ疲労が溜まっているな
「えーと」
ーそれからメールを打つこと3分ー
「こんなところかな」
「どれ見せて見ろ」
そう言って幸助は携帯を手に取り文章を読む
『今とある事情があって幸助の携帯を借りてこのメールを打ってます。このメールを見たら家の近所にあるショッピングセンターの一階の北側の男子トイレの個室に来てください。よろしければ変装グッズなどがあれば幸いです。
PS
幸助が家に泊まりに来ます。僕のベッドを貸すので大丈夫です』
「なんで敬語なんだ?まぁ色々気になるところはあるがこれでいいだろう。」
「では送信!」
『ピッ』
「よし!後は母さんがくるのを待つだけだね」
「そうだな」
「いや、もう逃げきったも同然だよね!」
「ああ!もう俺たちの勝利だ!」
「「アーッハハハハ!!」」
2人とも安心したせいか、笑いがこみ上げてきた。
ーしかし、その時だったー
『ピンポンパンポーン』
『近くからお越しの光野七瀬様お連れの茅場幸助様が一階の北側男子トイレの個室でお待ちです』
ー「「アハハハ、、、は?」」ー
お互い顔を見つめ合う僕と幸助の顔がみるみる青くなっていく
「おい倫太!一体どうゆうことだ!!」
胸ぐらを掴み僕に怒鳴る幸助
「そんなの僕が知りたいよ!」
「なんで俺たちの今の位置が特定されてんだ!!どう考えてもおまえしかいないだろう!」
今送ったメールを見返す
「あ!!」
「なんだ⁉︎」
「母さんのメアドと奈津のメアド間違った、、、」
『ドーン!!』
ものすごい音が入口のドアの方から聞こえた。
「「ファッ⁉︎」」
『バタン』
「いない」
『バタン』
「いない」
手前の個室のドアを順に開けていく七瀬の声がする。
「幸助、僕今さホラー映画の主人公の気持ちがよくわかるよ」
「あぁ俺もだ」
幸助は全てを悟ったように目を閉じている。
・・・あれ?音が止まった
「、、、幸助」
「・・・」
「いるのはわかってる返事して」
「、、、なんだ」
「私幸助と同じ家に住むってなった時決めたことがあるの」
「決めたこと?」
「幸助は私に夢をくれた」
「、、、夢?」
「そう、私が幸助と一生同じ家で暮らすこと!
結婚すること!」
「な!、、、何言ってんだお前!」
幸助が照れている
なんなんだこの僕だけ場違いな感じ
それにトイレの個室越しにする会話じゃない気がする。
「だから幸助が浮気したら、、、」
「したら、、、なんだ?」
「2度と浮気できないような体にするって」
「、、、しずくは?」
幸助は静かに立ち上がった。
「先に帰らせた」
個室のドアに手をかけた
「ちょっ!幸助⁉︎」
「俺は人の夢をバカにするってことはそいつの人生を否定することだと思ってる。」
「こ、幸助」
「俺はそんな薄情なやつには絶対ならない!行ってくるよ」
『ガチャ』
「、、、真の地獄を見に」
ドアの前に七瀬は立っていた。
「幸助」
「七瀬俺はお前を『ドン!』ちょっ!タンマ!」
何か言いかけた幸助にアイアンクローをする七瀬す、すごい手が顔にめり込んでる
よし、今のうちに逃げるか!
そーっと歩き出したその時だった。
「どこに行くの倫太?」
「いや、ちょっと用事を、、、って僕って気付いてるの?」
「最初から気付いてる」
で、ですよねー
「僕たち友達だよね?」
「いいえ倫太あなたは私の」
ー恋敵よー
え?それどうゆう意味?
「ぎぃぃぃぃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その後聞いた話によれば気絶した僕を奈津と笹田で運び撮影が行われたらしい。
連載再開します。




