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リセスト  作者: トンボ
日常編
22/49

時を戻せる僕とショッピングセンター(22話)

「うふふ」


「ただいま、澄乃」


「あ、おかえりママ」


「どうしたの澄乃?すごくニヤニヤしてるわよ?」


「実はね、クラスの男の子が女装したらすごく可愛くてねその写真をもらったの!ほらママも見て見て!」


「へーそうなのね、、、あらほんと!男の子とは思えないくらい可愛いわね」


「でしょでしょ!」


「その子にしようかしら、、、」


「え?何が?」


「ママの働いてるショッピングセンターでね、ポスターを作ることになったんだけどそのモデルの子を探してたのよ」


「確かに、いいかもね!」


「その子名前はなんて言うの?」


「えっとね、杉本倫太って言うの」



ーーーーーーーーーー


「却下!!!」

「な、何故だ⁉︎」


「朝っぱらから、僕の家に来てみればそんなことか!」

現在の時刻は朝の9時だ


「何が気にくわないんだ⁉︎いい話ではないか、貴様の麗しさが地域全体に知ってもらえるのだぞ?」


「今お前が言ったことがいやなんだよ」


「なんで?いい話じゃん!」

「奈津は黙ってなさい」

いつも通り僕の部屋に奈津がいる。


「現在我は、我が国の王妃と2人で来ているのだ」

王妃?だれだそれ?


「・・・よって、今更貴様が来れないと言い出した場合」

そう言うと笹田の顔が真っ青になっていく


「家に入れてもらえなくなる」

「お母さんか⁉︎王妃ってお母さんか⁉︎まどろっこしい言い方するな」


「王妃は怒るとすごく怖いのだ。」


「りんちゃん!澄乃ちゃんのためにもやってあげてよ!」

確かに、少しかわいそうに見えて来たが


「ダメだ!やっぱり僕の女装はみられたくない!」

あの合コンの一件以来僕は女装を封印したのだ。


「、、、そうか残念だ」

ようやく諦めたか


「こうなったら、実力行使だ」

「は?」

そう言うと、笹田の服のポケットからスタンガンが出てくる


「いや、ちょっと待て笹田早まるな」

おかしいな七瀬といい最近のJKはスタンガンを持ち歩くのかな?


『ビリリッッ!!』

「Ohhh!!」

スタンガンの音と僕の悲鳴が部屋に響き渡る



「ブラジャーどうする?」

薄れゆく意識の中、最後にそう聞こえた気がした。





ーーーーーーーーー


「おい、みろよ!」

「あの女の子こんなところで寝てるぞ」

「すごい勇気だな」

「てか、めちゃくちゃかわいいくね?あの子」

「本当だ!」


うるさいな・・・

そんなことを思いながら重たい身体を僕は起こす。


そうだな、まず最初に視界に映ったものは

群衆だな僕の周りを色んな人が囲んでいる

写真を撮っている人もいるな、実にうっとうしい


あれ?僕の格好?これ女性用だよな、ワンピースだし。


そして、このふかふかなベッドすごく寝心地がいい、まるで新品みたいだ。

隣を見ると色々な種類のベッドがある


どのベッドにも値札が貼られてある。もちろんこのベッドにも


大体わかった気がする。


僕が目覚めたそこは、家具店のベッドの上だ。


おかしい、僕はある程度の常識はあるはずなんだけどな?


それよりも記憶がない、一体僕は何をされたんだ?


「あ、起き上がったぞ」

「大丈夫かしらあの子?」

「うわっ!スタイルいいな!」

「綺麗!」


よしっ!走るかっ!こんなところにいたら恥ずかしくて死にそうだ


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!奈津は何処じゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

自分でも信じられないくらい速く走っている。

だいたいこういう厄介ごとは奈津が絡んでいる。


現在の時刻は11時過ぎか、、、服をどうにかしないといけないな。

「えーっと洋服店はこの階か」

案内掲示板を見て洋服店の位置を確認する


最悪、奈津はどうでもいい、家に帰ることを最優先しよう。



「しまった、財布を持ってない」

洋服店の前に着き、自分が財布を持っていないことに気づく

「住所を教えて請求書を送ってもらえばいいか・・・」と考えたその時だった


『ギャァァァァァァ!!!目が目がぁぁぁ!』


中から、突然悲鳴が聞こえてきた。

一体この店は、何をしているのだろうか?


『世紀末か!!!!』

再び聞こえてきた声を聞いて、いくらなんでもこの店に入るのには戸惑ってしまう。


とりあえず、別の洋服店に行くことにした僕は

もう一度案内掲示板へと向かった。


「反対側だな」

もう1つの洋服店に移動しようとした時、僕の耳にある会話が聞こえてきた。


「おい!見つかったか⁉︎」


「駄目だ何処にもいない!」


「どうする⁉︎モデルの子が見つからなかったら、俺たちクビだぞ⁉︎」

モデル・・・?


「まさか、家具店で目を離したほんの数分でいなくなるとは思ってもいなかった」

家具店?ほんの数分?


「とりあえず、情報を集めるしかないだろ!周りの人たちに聞いて回るぞ!」


「おう!」


・・・思い出した。

一刻も早くこんなところから脱出せねば!

僕が地域の中で女装趣味のある変態になってしまう!!!


脱出することを考えていると警備員達と目が合った。


「あのすいません、少し聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」

2人とも僕の方へと足を運ぶ


「無理です」


「「え?」」


「それでは、用事がありますので」

表情を変えずそう言った。


「少しだけでいいんです!」

「お願いします!」

必死に懇願してくる警備員はとても顔色が悪い、よほどクビが怖いのだろう


だが、こちらも今後の生活に支障が出るからな悪いがこの人たちにはクビになってもらおう


何事もなかったかのようにその場を去ろうとしたその時だった。


『迷子のお知らせです、赤と白のストライプのワンピースを着た女の子、杉本倫太ちゃん16歳が迷子です。見かけた方は迷子センターまで倫太ちゃんを拘束してお連れ下さい』


ーーーー え? ーーーー


『尚、連れて来た方には、1万円分の商品券を差し上げます。』


・・・ちょっとなにいってるのかわかんない。


放送を聞きざわめき出す周りの客たち


「そういえばあなたの格好赤と白のワンピース、、、ですよね?」

「寝顔だったからよくわからなかったけどさっき運んだ子にそっくりのような…」

そして、僕を真剣に観察し始める警備員


こうなったら奥の手を使うまでだ。

ーーー『リセット!!』ーーー





ーーーーーーーーー


「あれ?さっきの子は?」

「いたぞ!あそこだ走って逃げてるぞ!」


まずい!実にまずいことになった!

今の放送によって、このショッピングセンターにいる全員が僕の敵だ!


くそっ!悪い大人のいやらしい力によってこんなことになるなんて!


絶対にモデルなんかしないからな!!!



こうして、僕の脱走が始まる







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