時を戻せる僕と友人の家(15話)
「ガハッ!」
うめき声とともに幸助は崩れ落ちる。
「幸助!!」
そして、幸助を襲っていた2人の女の子が僕を見つめる
「幸助!寝てないで助けてくれ!」
拘束され泡を吐いて失神している友人に向かって僕は叫ぶ
「ダメじゃない?りんちゃん?七瀬ちゃんがいるのに幸助くんに手を出したら」
不気味な笑みを浮かべ僕の方へと歩み寄ってくる
2人その手にはスタンガンと思わしきものと拘束具が僕の目に見える
「幸助は私のものなんだから、泥棒はダメよ?倫太」
前髪で顔が隠れているが、彼女の纏っているオーラが僕の恐怖心をさらに強くする。
そうだな、今の七瀬を例えるなら貞子だ。
「ひっ!」
言い訳をしたところで僕は救われないだろう。
・・・神様、いまさら命を助けてとは言いません
ただ、来世は高身長の細マッチョのイケメンにしてはいただきませんでしょうか?どうか!お願い致します!
「「うふふふふ」」
朦朧とする意識の中最後にかすかに聞こえたのは2人の不気味な笑い声だった。
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「うわぁぁぁぁぁぁ!」
『バサッ!』
「ゆ、夢か・・・?」
いや、夢じゃない現実だ。さっき見たのはきっと
昨晩僕が受けた拷問だ。
「生きてる!!僕は生きてるぞ!」
自分の体の感触を確かめながら、生きてる喜びを
噛みしめる
そして、僕の体には布団が掛けてある。
周りを見渡すと見たことない空間が視界に広がっている。
「起きたか倫太」
ベットに縄で縛られている幸助、体を起こさず顔だけこちらを向けている
「幸助ここどこなの?」
「俺の家だな」
「なんで僕はここに?」
「七瀬と美園が失神した俺たちを運んできたんだろ?ところでこれほどいてくれないか?」
頼まれた通り、縄をほどく僕
「ところで僕の制服と荷物は?」
「さぁな」
「そもそもなんで僕は着替えてるの?まさかこの歳で女の子に着替えさせてもらったの僕?」
「それは俺もだな」
『ガチャ』
部屋のドアが開く
「2人とも起きた?朝ごはんできてるよ?」
部屋に入ってきたのは奈津だ
「なんだ?お前も泊まっていたのか?」
「うん!」
「りんちゃんが泊まること、おばさんにも連絡しておいたから安心して」
「・・・そうかとりあえず、朝ごはんをいただくことにしようかな」
「あらおはよう、2人とも」
部屋を出ると、目の前のテーブルの上に色々と料理が置いてある
僕に挨拶してきたこの人は幸助のお母さんだろう一目見てすぐにわかった。
その隣には七瀬がいる
「は、初めまして杉本倫太って言います」
「あら、礼儀正しくていい子じゃない
でもね倫太くん?幸助は七瀬ちゃんのものだから、手出したらダメよ?」
「あははソウデスネー」
笑えない
「母ちゃん、変なこと言ってんじゃねぇよ。
早く仕事行ってこい遅刻するぞ」
「もう、そんなにせかさなくてもいいじゃない」
「あの、僕の制服はどこに?」
「濡れてたから、洗って外に干してるわよ乾いたら取り込んでね」
僕は一体なにをされたんだ?
「じゃあ行ってくるわね」
「行ってらっしゃい」
優しそうなお母さんじゃないか、うちの両親とは大違いだ
「朝ごはん食べよう?」
七瀬の言葉を聞き皆、席に着く
「「「「いただきます」」」」
朝ごはんは魚と煮物だ。朝から作ったのだろうか?
そっと煮物の人参を口に入れる。
「うんっ!美味しい!誰が作ったのこれ?」
「私」
この子はなんでもできるのか?
「七瀬は、良いお嫁さんになるね」
「なんだこれ?噛みきれないヌルヌルしてるし
なんか、布切れみたいな感触だな?」
幸助が、顔を歪ませている
「幸助のには、特別な食材を使ったから。」
「特別な食材?なに入れたんだ?」
「幸助になぞなぞ出していい?」
「いいぞ」
「パンはパンでも食べられないものは?」
「フライパン?」
「間違ってないけど、違う」
「そのなぞなぞは一体煮物となんの関係があるんだ?」
「なぞなぞの答えが幸助の煮物に入ってる」
「おい、お前まさかパンツいれたのか⁉︎」
「・・・正解」
「・・・正解、じゃねぇよ!お前バカじゃないの?さっき食材って言ったよな?パンツのどこが食材なんだ?」
「ちなみにそのパンツお義父さんのだから」
「おぇぇぇぇぇぇ!!!」
幸助の家はいつもこんな感じなんだろうか
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「ごちそうさま、美味しかったよ七瀬!」
「ありがとう倫太、褒めてくれると嬉しい」
ちくしょー照れてる顔もかわいいな!!
「ところで奈津、僕の荷物どこにあるの?」
「七瀬ちゃんの寝室にあるよ」
「そうか、じゃあ取ってくるよ」
「どうしたの?りんちゃんニヤニヤして、気持ち悪いよ?」
「何を言うか?ところで七瀬の匂いが籠った部屋ってどこ?」
しまった!僕としたことが、口が滑った
「りんちゃんに行かせたらなんか危ないから奈津がとってくるね」
あぁせっかく七瀬の部屋に入るチャンスだったのにな
あれ?荷物といえば、なんか忘れているような気が・・・?
「りんちゃん!カバンの中からエッチな本出てきたよ!!」
ーあ、僕の秘蔵コレクションー
15話読んで下さりありがとうございます。




