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リセスト  作者: トンボ
日常編
13/49

時を戻せる僕と放送室1(13話)

春も終わり、季節は梅雨つゆにさしかかろうとしていた。


「今日の放送担当はうちのクラスだったな!」

教壇の上に立ち、全員に聞こえる大きな声で話している大柄の男は、僕らの担任の箱庭先生だ。


説明しておこう、うちの学校では部活動終了時間に各クラスの代表者2名が日替わりで放送をするのだ。


「放送の係はだれだ?」


静まる教室


「あ、俺だな」

そこで手を挙げたのは幸助だ。


「放送の係は2人だろ?あと1人はだれだ!」

箱庭先生の言葉に再び静まる教室


「多分今日休みの鳴海なるみですよ」

静寂を切り裂くように幸助が答えた


鳴海さんこと、鳴海可奈なるみかなはクラスの学級委員長を務めている活発な女子だ。


「そうか・・・ではあと1人だな、よし!茅場誰か指名しろ」


「じゃあ倫太で」

おい!即答すぎだろ!


「いいな?杉本」

先生が僕を睨みながら聞いてくる。


「いいわけあるか‼︎なんで僕がわざわざ残らないといけないんだ!」


僕は早く帰って今日仕入れた、秘蔵エロコレクションを堪能たんのうする予定なのに!


「お前俺に口答えする気か?」

先生は、拳を握りしめながら僕を脅す


「いいえ!やらせていただきます!」

くそっ!箱庭こいつ!高校の先生よりヤクザの方が向いてるぞ!


すまないなコレクションたちよ。君達を拝むのは随分あとになりそうだ。


ーーーーーーーー

放課後

放送室に入り、僕と幸助は2つある席にそれぞれ着いた。


席に着いた瞬間に素朴な疑問が僕の頭に浮かんだ


「お前はなんで僕を指名したんだよ?」


「いいだろ?お前とやりたかったんだよ」

僕の質問に迷いなく答える幸助


ちなみにテーブルの上にはマイク、中央に1つのスイッチと僕と幸助側に1つずつスイッチがある。


真ん中のスイッチはマイクの電源で、僕と幸助のそばにあるどっちかのスイッチが校内放送で、もう片方が職員室といったところだろう。


『カチッ』

スイッチを押した音だ。それは幸助側から聞こえてきた。


「おい、お前今スイッチ押しただろ?」


「あ、ほんとだ」

全然気付いていない様子の幸助



「気をつけろよ!連帯責任なんだからな!箱庭先生空手の黒帯だぞ!あの人に殴られるの本当に『カチッ』いたいよ」


僕は無神経なこいつを注意する


「そんなに怒んなよ間違えていれちまっただけじゃねぇか」


「てゆうか、なんだ?お前その感じだと経験ありなのか?」


あれは、テストの日だったな

「やられまくってめちゃくちゃにされた事あるよ!あの人デカいからパワーあるし拳の軌道が全然見えなかった!」



「・・・そうなのかやっぱりあの人はただ物じゃねえな」

幸助に緊張が少し走った


「そういえば6時45分に放送すればいいんだよね?」

現在の時刻は6時30分だ。


「あぁそのはずだ、そういえばお前美園と帰る約束してんのか?」


「してないよそういう幸助は七瀬とはしてないの?」


今日は奈津に先に帰っておくように言っておいたから、とっくの前に奈津は家に着いてるだろう


「してないけど、多分あいつは待ってるよ」

全く七瀬もこんなやつのどこがいいのやら


「ところでさ七瀬とは家でどんなことするの?子作り?」


「するわけないだろ!!」

まぁ子作りしてたら、こいつの命は僕が葬っていたかもしれないな


「なぁ倫太暑くないか?」


部屋の隅に置いてある扇風機を見つける

「あぁ確かに暑いかも、扇風機入れてもいいのかな?」

梅雨入り前だけど、今日はなかなか暑い


「入れようぜすげぇ暑いよ」


コードを差し込み電源を入れる

『ウィーン』

扇風機の音とともにふと僕はとんでもないことに気づく。


ーそう、僕側のスイッチが入っていたことにー


『カチッ』

そっとスイッチを押し、扇風機のコードを抜く


「おい!なんで抜いてんだよ」


いつからだ?いつから入っていた?どっから会話が流れていた?


ふと横を見ると、僕が賢者になっているのに隣で扇風機をもう一回つけるためコードを差し込もうとしてる幸助


「幸助!なにまた差し込もうとしてんだ!」


「いいだろ!ちょっとくらい、まだ足んねぇよ俺はもっと気持ちいい気分を味わいたいんだよ!!」


コードを差し込み、スイッチを押そうとしてる幸助の手を掴み、扇風機を奪い取ろうとする僕


「おい幸助!なに抱きついてんだよ!離せ!」

幸助も、必死の抵抗だ、扇風機に抱きついている。


扇風機まで勝手につけてることがバレたらこの状況がさらに悪化するぞ!


「いやだ!絶対離さんぞ!!」


『ピッ!』


『ゴォォォ』


音とともに僕らを心地よい風が包む


「あぁぁぁ!き、気持ちいい!」

しまったつい本音が!


『ドン!!』

急に聞こえた音に驚く僕と幸助、


音のなった方を向くと鬼の形相をした

箱庭先生が降臨していた。


「キィィィィィサァァマァァァラァァァ!!!」

あ、終わった。


ーーーーーーーーーー 13話に続く




13話読んでくださりありがとうございます。

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