時を戻せる僕と合コン2 (10話)
こんな気分はいつぶりだろうか
幼馴染と街を歩いているだけなのに・・・
「おい!みろよあの子!」
「モデルの子かしら?」
「美人だな!」
こんなに視線を感じるのは小学校の運動会のリレーでアンカーだった時以来だ
「良かったねりんちゃん周りの人みんな可愛いって言ってるよ!」
「あぁ聞こえてるよ」
「もうこのまま女の子で過ごしたら?」
「恐ろしい事言うな!!」
確かにこの様子だと女装して過ごした方が人気が出るかもしれない
「待ち合わせ場所駅前のファミレスだよね?」
ファミレスの前に着きあたりを見回す奈津
「そのはずだな」
しかし、待ち合わせ場所にはだれもいない
こっちは無駄毛まで剃られたんだぞ今更中止とか言ったらあの変態仮面ただじゃおかない
「おーい美園もうみんな中に入ってるぞ」
店内から出てきた変態仮面が僕達にそう告げる
「なんだーみんな中に入ってたんだね!」
「あとは倫太だな、あいつあれほどこいって言ったのにな」
目の前にいる僕に気づかないのかこのバカは
すると、奈津が僕を指差し幸助に言った
「りんちゃんならここにいるよ?」
「いやいや、美園嘘をつくならもっとマシな嘘をだな?」
幸助は、呆れた様子だ。
「本当に、りんちゃんだってば!」
しょうがないので僕はおもむろに口を開く
「おい、お前は僕に女装をさせたことを忘れたのか?」
「え?その声まさか?本当に倫太なのか⁉︎」
「さっきから奈津がそう言ってるだろ」
確かに、多少化粧はしてるし、雑誌のコーデを丸パクリしたが顔は、僕の原型を保っている
分からないはずがない
「てっきり、どっかのモデルかと思ってた。似合いすぎだろお前」
ーこの男、後でしばくー
「まぁ中に入ろうか、皆待ってるしな」
そう言うと僕らをファミレスの中に連れて行き、ひとつの席に案内した。
そこには、見慣れた顔2人と初めてみた顔3人が座っていた。
やはり、七瀬は天使だ。私服姿も可愛い!
しかし、隣の笹田はドレス?みたいなものを着ている。
「ごめんね、待たせちゃったみたいで」
奈津が申し訳なさそうに言う。
「いやいやいや!僕達そんなに待ってませんよ!」
「そうですよ!そんなにお気になさらず!」
「さぁさぁ席にどうぞ!」
何だこの男たち、テンション高いな
僕と奈津は席に座ると、七瀬が僕らに向かってそっと問いかける
「もしかして、倫?」
倫?そっか、倫太と言ったら男とバレるからか
「そうだよ、倫だよ七瀬ちゃん」
できるだけ高い声を使う
「おい我が眷属よ・・・一体何の冗談だ?」
お前のファッションの方が何の冗談だ?
お姫様か?
「どうしたの澄乃ちゃん?りんちゃんだよ?」
「そ、そうか・・・」
奈津に言われ、黙り込む笹田
すると、幸助がきりだす
「全員揃ったことだし、自己紹介から始めるか、
そうだな・・・男性陣から行くか」
「まずは俺からだな、全員知ってると思うが、俺の名前は茅場幸助だ。」
何を言ってるんだ?お前の本名は変態仮面だろ?
「じゃぁ次にラッキーだな」
ラッキーくんか、すごいあだ名だな
「僕の名前は三浦 幸運です。学校のみんなからは、名前のままラッキーって呼ばれてます。」
いや、本名かよ!すごい名前だな
「じゃあ次に青葉」
電話の相手だった人だな
「僕の名前は青葉 笑顔です。
青葉でも、ハピネスでもどちらでもいいです
よろしくお願いします」
おいおいお前もかよ!
「最後にヘブンだな」
ヘブン⁉︎
「僕の名前は林田 天国です。
よく、エデンと間違えられるんだけど、僕の名前はヘブンです。よろしく!」
いや!エデンとも呼ばねぇよ!
なんだ最近の男子高生はこんな名前ばっかなのか⁉︎
「こいつらは、俺の中学の頃の塾の友達だよろしくしてやってくれ、じゃあ次に女性陣だな」
すると、一番奥にいる笹田が口を開く
「我の名は、レイシス・ヴィン・テラバイト!
この世が平和を保っていられるのは我のおかげだ
我がいなければこの世界など、とっくの前に崩壊をしてー「こいつは笹田澄乃だ、みての通り痛いやつだが、根はいいやつだ」
幸助が割り込んで入った。
「かわいい!」
「服装といい何から何まで!」
「癒される!」
こそこそ話のつもりだろうがこいつら声がでかいな丸聞こえだ
「おい!まだ私の話は、終わってはいないぞ!」
「次いいぞ」
「光野七瀬です。幸助にしか興味ないです」
今のでわかった。七瀬は合コンに向いていない
「・・・おい七瀬まともな自己紹介しろ」
「光野七瀬です。幸助以外興味ないです」
「おい、幸助の彼女とかきいてないぞ!」
「自慢すんな!」
「ブーブー!」
幸助の彼女ではない、皆の天使だ。
「・・・もういい次」
「次私かな?えーと美園奈津です!好きな食べ物は・・・うーんと全部!嫌いな食べ物は特にありません!いっぱい食べて身長大きくなりたいです!」
いや、幼稚園児か!
「守りたい!」
「幼い感じがいいなぁ!」
「身長じゃなくて、別の部分が大きく育ったんだな」
誰だ最後の言ったやつ?表でろ!僕が相手してやる!
「次で最後だな」
おっと僕の番か
「僕の名前は杉本倫太です・・・」
「え?男の人?」
「オネェ?」
「一番期待してたのに」
ヤベェ・・・ヤッチマッタ・・・
奈津がフォローにはいる
「違う違う!りんちゃんはボクっ娘なの!
自分の事ボクって言っちゃう子なの!」
そ、そんな痛い設定にしてたまるか!
『『リセット』』
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「私の名前は杉本倫です!倫って呼んでください!」
よ、よし!これでいいだろう!
「おぉぉ」
「かわいいな」
「メアド教えてくれ」
うるさいなこいつら
「自己紹介は、終わりだなそれじゃあ次に質問の時間にするか」
幸助は携帯を見てそう言った。おそらく合コンの段取りでも調べてるのだろう。
11話に続く
10話です。




