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3 ぽよん対ペタン

 俺のあの、幸せだった日々は、一体どこへ消え去ってしまったのだろう?


 怜悧な美貌の銀髪の魔族、サヤ。

 あいつが来てから、ピノの隣は、俺だけの特等席ではなくなってしまった。

 何処へ行くにも、何をするにも、ピノの両脇には俺とサヤが並ぶようになった。

 ただのほほんとピノの隣にいて、その二つのぽよんぽよんを眺めていただけの俺と違い、奴は積極的だった。それとなくピノの体に接触し、やたらと褒めたたえる。

 例えば、今。

 様子を見に来た、五階のテラスにある薬草園でサヤは、「あちらに、綺麗な花が咲いているようですよ」と言って、それとなくピノの手を取る。

 ピノをエスコートするサヤと、二人の後ろをギリギリしながらついて行く俺。そのまた後ろに続くサーラというのが、定番になりつつある。

 サヤに導かれてたどり着いた花壇には、白と薄紫が入り混じったような不思議な色合いの、柔らかな花びらが幾重にも折り重なった大輪の花が咲いていた。

 ピノとサーラが感嘆のため息をもらす。

 サヤは薬草園の管理者であるトルンとチリリに頼んで、花を二本きり取ってもらうと、ピノの左右のツインテールの根元に茎を差し込む。

「大変、よくお似合いです。美しい花ですが、貴女の側にあっては、ただの引き立て役にすぎませんね」

 笑っていても、どこか冷たさを感じさせるサヤに、ピノは満更でもなさそうな顔している。

「どうじゃ、エージ? 似合っておるかの?」

「うん。よく似合ってるよ。可愛い」

 せっかくピノが話を振ってくれたのに、ありきたりな感想しか言えない自分が恨めしい。

 くっ。

 その花ももちろん似合っているが、個人的には、ピノには白とか黄色とかオレンジとかの小さい花をいっぱい集めて飾り立てる方が合っていると思う。今度、トルンとチリリに相談して・・・・・。

 って、それじゃサヤの二番煎じじゃん!

 奴に後れを取っているこの状況をどうにかしたい。

 どうにかしたいが、どうしたらいいのか分からない。

 だって、日本では女の子とはまるで縁のない生活を送ってきたし! 女の子経験値はゼロなんだよ!?

 進退窮まった俺は、サーラに相談するという愚行を犯した。



「なあ、サヤの奴に対抗するには、どうしたらいいと思う?」

「それなら、簡単です。私と極力して、ピノとサヤの二人を倒し、その後はどこか田舎で子を設け、野菜でも育てながら平穏に暮らしましょう」

「ごめんなさい。遠慮します」

 快く相談に応じてくれたサーラの、回答になっていない回答に、相談する相手を間違えたことに気付く。

 そうだった。もしかしたら、勇者補正が入っているせいもあるのかもしれないが、サーラは俺に気があるんだった。

「どうしてですか? エージ。同じ魔族同士でもあるし、誰がどうみても、サヤの方が一歩リードしています。どうせサヤに奪われるなら、今のうちに二人とも抹殺して、私と二人で幸せになりましょう」

「いやいやいやいや?」

 ほんの少し癖のある赤毛をポニーテールにした、キリリとした美人のサーラ。いつも真面目で礼儀正しいサーラに、両手をギュッと握られて目をウルウルされたら、女の子に免疫のない俺など一溜まりもないはずなのだが。

 言ってる内容が物騒だったため、かろうじて踏みとどまれた。

 なんでそんなに、魔族に対して容赦がないの?

 聖騎士としての職業意識の高さがそうさせるの?

「エージ。どうして、私ではダメなのですか?」

 サーラの頬を伝い落ちる涙に、心が痛む。

 でも。

「ごめん、サーラ。俺には、ピノを殺すことは出来ない」

「あっ。エージ・・・・」

 俺はサーラの手の中から自分の両手をそっと引き抜くと、隠れ潜んでいた階段下のスペースから抜け出して、その場を後にした。

 自分から相談を持ち掛けたのに、申し訳ないけれど、そればっかりは応じられない。


 俺にとって。

 ピノは魔王である前に、一人の女の子だから。

 この世で一番、大事にしたい女の子だから。



「サヤ。おまえの顔は、ちと見飽きた。夕食にする肉でも狩ってくるがよい」

 城の二階に設けられたカフェテラスみたいなところで、昼食後の香草茶を飲み干したピノが、自分の左隣に座るサヤの顔を見ることもせず、そう言った。香草茶はもちろん、トルンとチリリが栽培・ブレンドしたものだ。仄かな甘さが漂いつつも、後口はすっきりしていて飲みやすい。

 ピノの右隣に座っていた俺は、横目でチロリとサヤの様子を窺う。

 俺ならショックのあまり意識を失いそうなことを言われたというのに、憎たらしいことにサヤは余裕の顔をしていた。むしろ、俺の方がショックを受けていた。

 そうか。ピノは、飽きるほどサヤの顔を見ているのか・・・・。

「分かりました。では、飛び切りの獲物を仕留めてくるとしましょう」

 既にお茶を飲み終えていたサヤは音もなく立ち上がると、口の端に笑みを浮かべ優雅に一礼した。俺は、あいつの笑みが好きじゃない。口は笑っている形になっているけど、目は笑っていない。俺に対してだけじゃなく、ピノに対してもだ。たぶん、サヤはピノが好きなわけじゃなくて、魔王の婿になりたいだけなんだろう。愛のない玉の輿狙いというヤツだ。

 立ち上がったサヤは、そのまま、テラスの端まで歩いていく。端の数歩手前で、サヤの背中から羽が広がっていく。ゲームとかアニメに出てくる、悪魔の羽みたいな形状だ。ただし、色は黒じゃない。青みがかかった白銀。生き物の羽というより、なんというか、人工的な感じのする羽だった。

 手すりの数歩手前で、トンと床を強く蹴り出すようにすると、サヤの体が斜め前方にふわりと浮き上がる。手すりに足をかけ再び蹴り上げる。一旦、空中で静止した後、サヤは物凄い勢いで湿原の向こうに飛んで行った。

 湿原の向こうには森があって、獣やら魔物やらがいっぱいいるし、キノコもとれるのだ。

 魔王討伐の旅の途中で通り抜けた時は、樹海というか迷いの森というか、暗くて空気がどんよりしていて魔物しか出てこない、兎に角気の滅入る場所だった。今は、ピノのお城とその周辺大改造によって、すっかり恵み豊かな普通の森になっている。

 一度、ピノに連れて行ってもらったことがある。

 抱きかかえられて。

 サヤのように羽が生えたりしてるわけじゃないが、ピノも空を飛ぶことが出来た。羽がない分、かえって自由自在な感じだった。

 俺はピノに姫抱っこされて、森まで連れて行ってもらったのだ。

 美少女魔王に姫抱っこされる元勇者・男とか、微妙な絵面だが、その時の俺にはそんなことを考えている余裕がなかった。

 だって。脇に。体の脇にピノのぽよんぽよんが。あ、当たって・・・・・!

 正直、景色も覚えてない。

 鼻血を出さなかった自分を褒めてやりたいと思う。

 天使の羽で羽毛布団を作ったら、あんな感じになるんだろうか?

 ピノの柔らかさとは裏腹に、俺の体は緊張のあまりガチガチに固まっていた。部分的な意味じゃないよ? 全身がだよ?

 このまま昇天してしまいかねない夢見心地な気分は、お城で俺たちの帰りを待っていたサーラの氷点下の視線で一気に凍り付いたけど。あの視線があれば、冷凍庫とかいらないと思う。一瞬で氷が出来上がりそう。

 そのサーラは、さっき階段下であんなことがあったばかりだというのに、何もなかったような顔をして、一緒に昼食をとっていた。

 サーラの立場は、ちょっと微妙だ。

 お城の大改装をしている時は、すっかりピノと打ち解けたかのように見えたが、改装が一段落すると、また元の険悪な関係に戻ってしまった。顔を合わせるたびにバチバチと火花を飛ばしていたが、本気でやり合えば敵わないと分かっているので、表面的にはサーラは大人しくピノに従っていた。サヤが来てからは、ピノの相手はほとんどサヤがしているため、二人がぶつかり合うことはなかったのだが、今は久しぶりに三人だけだ。


「従者のくせに気が利かぬのう、サーラ。こういう時は、気を利かせて、サヤが夕食用の肉を仕留めに行ったことを料理長に伝えに行くというものではないかのう?」

 挑発的なピノの物言いに、サーラは膝の上で拳を握りしめ、引きつった笑いで答える。

「ふふふ・・・・。気が利かなくて、申し訳ありません。すぐに行って参りますので、それまでここで大人しくしていてくださいね?」

 一応、従者という名目でこの城に置いてもらっているサーラは、こういう言う方をされると従うしかないのだ。逆らったら、力では敵わないというのもあるかもしれないが、根が真面目だからというものあるんだろう。

 サーラの姿がテラスから見えなくなると、ピノはくふっと笑って立ち上がった。

「おぬしと二人きりになるのは、久しぶりじゃの。エージ。では、行くとしようかの?」

「え? どこへ?」

 つられて立ち上がった俺の手を掴んで引き寄せると、ピノは俺を姫抱きにし、床を蹴って宙へ飛びあがる。

「もちろん。邪魔が入らない場所じゃ」

 弾んだ声で答えると、ピノは俺を抱えて城のてっぺんへと向かう。尖がり屋根の小さな小部屋の窓の前でピノは止まった。

「鍵はかかっておらん」

「あ、ああ」

 開けろという意味だと解釈して、窓に手を伸ばす。

 えーと? あ、上に押し上げるのか。

 俺を抱えたまま、二人いっぺんには入れそうもないので、先に中へ入る。脇へよけると、ピノも入ってくる。ちなみに、ザビは先ほどのテラスの椅子の上に置き去りだ。

 畳二枚か三枚分くらいのクリーム色の壁紙の小部屋には、淡い黄緑とオレンジのクッションが置かれているだけだった。

「まあ、楽にするがよい」

 ピノがオレンジのクッションに座ったので、俺は黄緑の方へ腰を下ろす。

 まだ、ぽよんぽよんの感触が体に残っているのに、こんな小部屋で二人きりとか。き、緊張してきた。

 よく見ると、小部屋にはさっき入ってきた窓しか出入り口がないようだった。

 本当にしばらく二人きりなのだ。

 空を飛べるサヤはしばらく戻ってこないし、サーラは自力でこの部屋に入ることが出来ない。塔みたいになってる部分の先端なので、梯子をかけるのも難しいだろう。そもそも、そんなに長い梯子は、この城の中で見たことがない。

 隣に座っていたピノが、俺にもたれかかってきた。

 あ? う? え? お?

 こ、これは!?

 か、肩に腕とか回しちゃってもいいんだろうか? どうなんだろうか?

 こんな時、サヤならどうするだろう? いや、奴の真似をしてどうする!?

 こ、ここは、俺らしく・・・・・・・・・・・・土下座?

 いや、ダメだろ、それ!?

 いろいろ、ぶち壊しだから!

 一人でぐるぐるしていたら、口を尖らせたピノの顔が近づいてきた。

「なんじゃ? 何もせぬのか? ここまで御膳立てしてやったというのに。本当に我の婿になる気があるのか?」

「もちろん!」

 不満そうなピノの声に、反射的に体が動いた。

 気が付けば俺は、ピノの両肩を掴んでいた。

 ピノは驚いて目を見開いたけれど、直ぐに満足げな笑みを浮かべた。

 俺から体を触っても嫌がられないことに、深く安堵した。それから、徐々に喜びが湧き上がってくる。

 ピノは、俺に触られても、嫌じゃないのか。

 キラキラと輝く、ピノの黒い瞳の中に、俺の顔が映りこんでいる。熱に浮かされたような俺の顔。

 吸い寄せられるように、さらに顔を近づけようとした、その時。


 まるで、狙ったかのように邪魔が入った。


 カツ。


 という音に、俺とピノは反射的に窓の方を向く。

 窓のへりに、フックのようなものが引っかけられていた。

 ピノの舌打ちが小部屋に響く。

 さっきまでの、あの雰囲気は霧散していた。

 いい雰囲気って、作るのは大変だけど、消えるのは一瞬なんだな。勉強になったよ。

 犯人は誰かなんてわかり切っていたけど、一応、窓の下を確認する。

 案の定。

 塔の下にある屋根の上にサーラがいた。手にしているロープは、窓に引っかかっているフックの根元に繋がっている。ロープの途中には、いくつもの結び目があった。結び目を足場にして登ってくるつもりなんだろうけど、こんなロープどこで見つけたの? もしかして、サーラ個人の持ち物だったりするの? それとも、聖騎士の標準装備とか?

 こんな狭い所で三人でひざを突き合わせるつもりはないので、フックを外してサーラに当たらないように下に落とす。

「・・・・・・戻ろうか?」

「そうじゃの・・・・。また、新しい場所を見つけないといかんのう・・・」

 再び、ピノに抱えられて、さっきのテラスに戻る。


 新しい場所には、また俺も連れて行ってもらえるんだろうか?

 次はサヤの番、とかじゃないよな?


 少しは、ピノとの距離が縮まった気がして。

 もしかしたら、ピノも満更じゃないんじゃないかって気もしてきて。

 サヤに負けないように、もう少し積極的に頑張ろう。

 と、決意も新たにしたというのに。


 運命の神様は、とことん俺の邪魔をしたいらしかった。



「エージ様ー! お久しぶりですー! 私、やっぱり、エージ様のことが諦められなくて、来ちゃいました。もう、大聖堂には戻れません! だから、責任とって結婚してください!」

 言うなり俺の首筋に抱き着いてきたのは、華奢で可憐な清純派アイドル風の聖騎士、エーミだった。

 なんと、エーミはサヤに抱きかかえられて空からやってきた。サヤが森で仕留めたと思われる、なんかの鳥とウサギっぽい生き物を胸に抱いて。

 鳥とウサギは、今、ピノとサーラの腕の中にある。エーミにぽいぽいと渡されて、反射的に受け取ってしまったらしい。

「サヤ。どういうつもりじゃ、これは? 我は夕食用の肉を仕留めてまいれと言うたのじゃが? それとも、こ奴が今日のメインディッシュとでも?」

「狩りの途中で、森で遭遇しまして。エージ殿に用事があるとのことだったので、連れてきました。しかし、そうですね。これだけでは、足りないでしょうし、もう少し、何か探してきましょう。あ、彼女のことはエージ殿にお任せします。では」

 サヤはピノの嫌味をサラリと聞き流し、空へ飛びあがり、森へ向かって飛んでいく。

 あいつ。あいつ、逃げやがった!

 これ。これ、絶対、ワザとだよね? 嫌がらせだよね?

 サーラだけでも持て余してたのに、エーミまでとか。

 しかも。旅してた頃と、なんかキャラ違ってるし!

 清純派が売りじゃなかったの? あれは、演技だったの? こっちが、地なの?

「えーと、悪いけど、俺はピノの婿候補なんで、エーミとは結婚できません」

 俺は、やんわりエーミの体を押し戻しながら、大事なことなのではっきりとお断りした。

 これぐらいはっきりと、当のピノにも決め台詞を言えたらいいのにな・・・・。

「エージもこう言っておる。とっとと帰るがいい」

 俺とエーミの間に立ち塞がりながらピノが言った。

 この城ではピノがルールだから、ピノがこう言っている以上、エーミも諦めるしかないだろう。

 なんて、安心していたら、エーミはなかなか一筋縄ではいかない相手だった。

「ふっふふーん? こーんな立派な武器を持ってるくせに、もしかして私が怖いんですかぁ?」

「な!?」

 な!?

 ちょっ、エーミ!?

 なんて、羨ましいことを!?

 エーミさんたら、ピノのぽよんぽよんを人差し指でツンツンふにふにしてるじゃないですか!?

 そんなこと、俺もやりたい!!

「戦わずして、逃げるんですかぁ? このお胸のものは、飾りですかぁ? 魔王様はぁ、女の魅力に自信がないんですかぁ?」

 ピノの体がプルプルと震えている。

 ちょっ、ピノ。殺しちゃダメだからね?

 てか、サーラは何してるの? 君の仲間でしょ? ピノは俺が何とかするから、あっちを何とかしてくれよ?

 振り向いてサーラを呼ぼうとした俺は、援護を諦め、喉元まで来ていたサーラの名前を飲み込んだ。

 サーラは、鳥を抱いたまま、目を見開いて硬直していた。

 完全に機能停止してるよ、これ。瞬きしてない。

 え? 何がそんなにショックだったの? エーミの豹変ぶり?

 理由はよく分からないが、とりあえず息はしているようなので、放っておくことにする。

「ふっふふふふふ。いいだろう。その勝負、受けて立つ。そのなだらかな平原で、何ができるのか、見せてもらうとしようかの」

 ピノが、トン、とエーミの平原の真ん中を人差し指で突いた。

 本当に、トンって音がした。

 お肉が全くない、骨と皮だけの音だった。

 これはこれで、興味深い。

「これはまだ、発展途上なだけです。これから、エージ様に揉んで育ててもらう予定ですから」

「育ててもらうはいいが、果たして、揉むところがあるのかのう?」

「ふ、ふふふ」

「ふふふふふ」

 え? 何コレ?

 これから、何の戦いが始まるの?

 出来れば、俺を巻き込まないでくれるといいなー、なんて。

 ちょっと、俺には難易度が高すぎるかなー。二人の仲裁は。



 まあ、とにかく。エーミがお城で暮らすことは、認められたようだ。

 最初の勝負は、手段を択ばすに目的を達成した、エーミの一人勝ち、かな?


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