辛き修行
ケタルは風の通らない場所にハーキを移し寝かせた。
その内にケタルは素振りを始めようとする。
「ゲホゲホッ」そうしている内にまた咳き込んでしまう。
「はぁはぁ…頑張らなきゃいけないんだ…僕は…」
ケタルは振るってみせたがハーキの言ってた事が頭に飛び込んできた。
(お兄ちゃん!無理はしちゃ駄目だよ!)
(良いから休んで!じゃないと私…)
「………」ケタルは俯向き剣を鞘に納める。
そしてハーキの側にいてやる事に。
空は真っ暗だ。
「僕も寝なきゃ…体力を回復させなきゃ…」
ケタルは睡眠剤を飲み横になった。
ーーー
修行のテーマ(原曲:ドラクエ4馬車のマーチ)
進め そうだ君は試される その闘志とその勇姿とその優しさを
迷うな ただ瞳をまっすぐに この大地を足で踏んで腕で風を切れ
欲を断ち切れ 迷いを断ち切れ 弱さを断ち切れ 甘えを断ち切れ いざ征かん…。
進め 僕は平和のため みんなを守るんだ その手で
その足で その心で
迷うな 妹がいれば頑張れる 彼女もまた無理をして 僕に付き合ってくれてる
過去を断ち切れ 病を断ち切れ 弱音を断ち切れ 無理を断ち切れ 僕は進む
ーーー♪
勇者達の塔での修行は終わらない。
その様子を見守るは精霊王ケンノエと海溝潤実。
「ハーキちゃん達。よく頑張っておられますね」
と潤実は目を細める。
「あぁ、だが頑張り過ぎるとあまり良くない」
とケンノエは呟く。
「と言う事も勇者達は修行を通して知ったようだ。塔から出た時、勇者達は更なる強さを得る事だろう。
「そうですね…勇者様達が塔から出た時、精一杯の歓迎を致しましょう」
ケンノエと潤実は親のような眼差しで勇者達が修行に打ち込む姿を水晶玉を通して見守った。
山を登り続ける兄妹。「きゃっ!」ハーキが岩にてをつけた瞬間地上に落下する。
「ハーキ!!」とそこでケタルが彼女の手首を掴む。
「大丈夫か?」「うんありがとうお兄ちゃん!」
そして山を越えて更なる試練に立ち向かっていく。
ーーー
フット達はダンジョンを突き進む。
「うわあドラゴンだ!」
フット達はドラゴンと戦闘になる。ドラゴンは口からブレスを噴き出し勇者達を牽制した。
「くっ寒いこれは冷気のブレスか!」「気をつけやドラゴンのブレス攻撃は強力や!」
そしてフットはなんとかドラゴンの懐に飛び込み、「討ち取ったりー!!」と剣を貫く。
『ニタリ』とドラゴンは笑みを浮かべた。「あ、あれおかしいな…?」フットが息を呑んだ瞬間尻尾で彼は叩き飛ばされた。
「フット奴の体は頑丈な鱗で覆われとる!」「それを先に言ってくださいよ…」
チイチイの後から警告にフットは弱りながら毒付いた。
尚もドラゴンが向かい来る。
「避けるんや!」チイチイからの警告で反対側に飛び躱わす二人。
ドラゴンは壁に穴を開けどこ行ったとばかりにチイチイ達を探す。
『いたぞお♪』ドラゴンはチイチイを見定めた。
「どりゃあああぁ兜割り!!」フットは剣を縦にスイングさせドラゴンの鱗を叩き破る。
それでドラゴンの防御力は砕かれた。
「行くでー浪速突き!!」ドラゴンの防御力が減ったところでチイチイの攻撃がまともにドラゴンに入る。
『ぐおおぉ…』ドラゴンは断末魔を上げた後その場に崩れた。
「やったなフット!」「ええチイチイ様のおかげです!」
フット達は互いを労いあった。
ーーーそして。
「シャリーーーーン」と乾いた音とともに空気が弧を描かれ、光を放った。
ケタルが振るはかのはかぶさの剣。
当初は扱えず苦慮していたが今やケタルのものになった。
「やったじゃんお兄ちゃん!!」
「ありがとう、これも修行に付き合ってくれたお前のおかげだ」
ハーキの祝福にケタルはこう礼を言う。
そしてハーキも新しい装備をケンノエから提供される。
「ハーキよ、女神の盾に精霊の剣じゃ。これで魔王マドンを打ち倒して参れ!」
「ありがたき幸せです!ケンノエ精霊王様!」
そして勇者達、妖精達から拍手喝采が鳴らされた。
ハーキは目を輝かせ胸が躍った。
しかしここからはマドンとの戦い。きっと辛く苦しい戦いになるだろう。
しかし挫けるな!修行を乗り越えた君達なら魔王マドンを倒す事が出来る。




