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修行

潤実は勇者達を塔へ案内する。しかし入れるのは勇者のみで潤実自身は入れないらしい。


「私が案内出来るのはここまでです。厳しい修行になると思いますが頑張ってください」

と激励を交わした。


「さあ行くで」チイチイ達は中へ入っていく。


二つの入り口があって二人づつしか入れない。


と言うことはケタルとハーキ、チイチイとフットでそれぞれ分かれて塔を攻略する事になるっぽい。


「じゃあウチらはこっちで」「僕達はそっちですね」

それぞれの入り口に勇者達は入っていく。


そして勇者達の塔での修行は幕を開けた。


その前にハーキにはなけなしの武器と防具は買っておいた。


「武器や防具が無いと戦えないからね」

「もっと良い装備買ってやりたかったがすまない貧乏になってしまって」

「ううん気にしてないよ」

とにかくとにかく、出費は抑えた感じで高い装備ではないのは確かだ。


ただ修行を乗り越えたらもっと良い装備が手に入るのでそれまで頑張ろう。


と気合いを入れておいた。


ーーー

それぞれ勇者達は試練に立ち向かった。


魔物も強力で何より、高みを目指す必要のある塔。

上を見ると目眩がしそうである。


「おっ良い装備だ!」「無闇に触るな!」

チイチイはフットを教育しまくる。


「けちーけちー」「ケチで結構!」

フットの後ろからのヤジにもチイチイは軽く流した。


見た事の無い魔物達が道を塞ぐ。

「強そうな魔物だ!」「やりがいがありそうやな!」

フット達は魔物相手に戦闘。


高みを目指す度に疲れてくるのは当たり前で、強いチイチイもある所まで登ると足元がふらつく。


「おっと!しっかりしてくださいよチイチイ様!」フットがチイチイの手を掴んだ。

「まさかあんさんに助けられるとは夢にも思わんかったわ…」


そう言いながらチイチイは目を細めた。


「休みませんか?あまり張り詰めても疲れるだけですぜ?」

「馬鹿言うな。ウチはまだいける」

チイチイはフットの忠告を逆らい登り続ける。


そんな時大きな鳥の魔物がチイチイに襲いかかる。


ただチイチイは疲れの為か反応が遅れた。

「チイチイ様危ない!」

そう言ってフットはチイチイを救う。


魔物はまた襲いかかる。

「下がっててくださいぶんまわし!!」

フットは魔物達を一掃。


「休みましょうよ焦れば焦るほどリスクも増えますよ」

「フットに忠告されるなんて地震でも起こるん違うか?」

「もうまた…」


悔し紛れのチイチイの言葉もフットは冗談で躱した。


(アイツらは大丈夫かな?)

フットはチイチイを休ませながらケタルとハーキの二人組の事が少し気にかかった。


フットも長い冒険で大分成長した。

捻くれ者で乱暴者だったが大分変わったように思えた。


しかし……。


フットの元に電話が入る。それは自身の実家からだった。


「なんで今更…」少し怪訝に思いながら電話に出る。


「もしもし?」

『フットや、勇者なんてやめて悪霊の神々になりなさい』

実家の母だがそんな事を母は言ってきた。

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