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はかぶさの剣

ベリアルははかぶさの剣を落としていった。

例の呪われた武器の中でも驚異的な破壊力と持ち主のパワーを底上げする最強の武器だ。


「かっこいい剣だもーらい♪」

フットはそれを手に取ってしまった。


「こらフット!お前には学習能力てものが無いんか!?」

「はっ?なんだよそれ。先に手に取った奴が勝ちなんだよ…え?」


フットの手がガチガチと震えだした。

そして電流がフットを襲う。


「ぐわああああぁなんだこれ!!!」

フットがもがき始める。


「言わんこっちゃないシャナ…」シャナクをかけかけたその刹那、フットの攻撃が飛んできた。


「うわっ!」「チイチイ様!!」

ケタルが飛んできてフットの攻撃を受け止めた。


「ぐおおおぉっ!!!」

フットの目は赤い光に覆われて人間らしさが失われていた。


受け止めたは良いもののフットはそこから更に威力を増幅させてケタルがぶっ飛ばされる。


「ドカーーーン!!!」

ケタルはぶつかり崩れる。


「お兄ちゃん!フットさん何するの!!」

「うがああああぁ!!」

フットがなんとハーキに襲いかかってくる。


(え…私死ぬパターン…?)

ハーキが理解が追いつかず目の前が真っ白になる。


今のハーキには防具も武器も持ち合わせていない。

敵の近くに立つと大変危険だ。


フットは敵では無いがはかぶさの剣で呪いにかかり、無差別に人を斬る殺戮マシーンと化している。


ハーキは避けなきゃと思うが体が反応しない。

恐怖で身がひるんでしまっていた。


「このままでは…!」

そこで動くのがチイチイ。今の戦えないハーキの為に力一杯大地を蹴り上げてフットに向かい立つ。


キイン!!フットとチイチイの剣が重なりあった。


(相手はフットと思っとったが油断し過ぎたわ…。このはかぶさの剣の呪いで理性が失っててその上フットは馬鹿力だけが取り柄やから一工夫せんとコイツは止めれん…)


フットは矢継ぎ早にチイチイに攻撃を仕掛けた。

カキンカキンカキンカキンカキン!!!


流石の歴戦の勇者チイチイもフット相手に防戦一方となる。おそるべきははかぶさの剣。


「フットさん!!」ケタルはベギラマをフットに放った。


生ぬるい方法でははかぶさの剣で理性を失ったフットには通じない。


「ごああああぁ!!!」フットはベギラマ返しを放ちケタルにぶつけた。


「うわあっ!」「お兄ちゃん大丈夫!?」

火傷を負うケタルにハーキが駆け寄る。


「あんさんにはほとほと呆れるわシャナク斬り!!」

しかしケタルが自分の身を挺してでもベギラマを放ってくれたのでフットは隙を作る。


それが奏してチイチイに攻撃の機会が出来た。

そこでシャナク斬りでフットの呪いを解いたのだ。


キィン!!はかぶさの剣がフットの手から離されフットは呪いが解かれた。


「はぁはぁはぁはぁ…あれ俺はどうしたそしてそしてお前らなんでそんなに傷だらけなんだ?」

「アホかお前がやったんじゃ!!」


チイチイがありがたいゲンコツをフットに浴びせた。


ケタルがそれを手に取ろうとする。

「お兄ちゃんそれを持ったら危ないよ!」

横からハーキが声をかける。


「大丈夫だ僕にはノーナさんからの加護があるから…」とケタルはそう言い剣を握った。


ノーナの加護とは呪われた武具を持っても呪われない特殊能力。ケタルはかつて出会った少女ノーナによりその力を授けられたのだった。


「!!!」一瞬チイチイ達は焦ったがケタルがそれを持ってもなんともない様子から一息ついた。


ケタルはその剣を静かに目に焼き付ける。

一見すると眩く、切れ味の良さそうな剣だ。


「あのベリアルの力は相当なものだった。僕がその剣を扱えれば「その武器は素人には扱えないわ」


そんな時第三者の声が。

振り向くとハーキには見覚えがありすぎる者達がいた。


「叔母様!そして義兄様に義姉様!!」

「!!!」

なんとニコニコ、ミツキ、友香が立っていたのだ。


「あなた達よくも私の主人を殺したわね?」「父上の仇取らせてもらうぜ!」

ニコニコとミツキ達が向かい出した。



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