私は耐える
私は耐える(原曲:ドラクエ2遥かなる旅路)
この冷たい屋敷の中私いる。
毎日貶されて 毎日罵られて
私は今日も耐える この日を
必ずお兄ちゃん達が助けに来るのを信じて
私は強気だった つもりだったけれど
やっぱり 私 お兄ちゃんがいないと 駄目なんだって知った…。
私は強くなるお兄ちゃん達に笑われないように…♪
ーーー
階段も1人が通れるくらいのスペースしかない。
そんなところトモミツが大きな声で駄弁りながら歩く。
ハーキは咄嗟に道を譲るがあちらはスピード落とすでもなく気を使う事もなく我が道だと言わんばかりに階段を登る。
ハーキは心の中がモヤモヤしだした。
(なんで私ばかりが気を使わないといけないんだ…)
ーーー
チイチイ達は1匹の大ネズミと出会う。
「ワイマか?」とフットは聞いてみたが「ちょっと待って」とチイチイが止めた。
「あんさん潤実やな?」とチイチイ。
大ネズミは暫く固まったままだったがキラキラと輝いたかと思うと半透明の姿でチイチイの前に現れた。
『よくわかりましたね…今ハーキちゃんは魔物の屋敷で世話人として働かされています。彼女を助けてあげてください』
大ネズミいや潤実は言った。
「あの子が着ていた水の羽衣はニコニコ一派に引き破られてしまいました。その切れ端から私はネズミに化けて探し続けたのです。あなた達勇者を…」
「なんだって!?あいつら許せねえ!」
フット拳を強く握る。
「行きましょうチイチイ様!」
「勿論やハーキもウチらの仲間やあそこでいじめられてるとなったら助けるしか無いやろう!」
そしてそしてチイチイ達は向かったニコニコ一派のいる巣窟に…。
ーーー
ハーキがこき使われている最中、ドアのインターホンが鳴った。
「貴方!」「帰ってきたぞお土産だ」
なんとやって来たのはベリアルだった。
ベリアルは勇者達の敵である。
(なんでなんで奴が…!)
ハーキは後ろから蹴られる。
「ほらご主人様に挨拶しろよ」
(くっこいつめ…)と思ったがハーキは前に出て土下座し迎えた。
「お帰りなさいませご主人様…」「優しくしてもらえたか?」
ベリアルはこうハーキに言う。
「大変良くしていただいております…」
ハーキはこう答えるしかなかった。
理由は簡単。相手に酷い目に遭ったと言っても取り合ってもらえないのは目に見えてるから。
そして「毒でも入れてやる」とハーキはトリカブトの粉末を混ぜて料理を提供した。
「むっトリカブトの匂いがするぞ?」
「貴様毒殺しようとしたな!!」
血相を変えてモンスター一派はハーキを襲う。
「毒殺しようとするとは良い度胸だな!!」
「すみませんすみません!!」
ハーキへの仕打ちはもっと強くなった。
ーーー
『急いでハーキさんが殺されてしまいます!』
「なんやって!?早よ行かな!!」
チイチイ達は足を速める。
やがて、魔物達の騒ぎ声にチイチイが気づいた。
「魔物達が騒いどるあっちの方や!!」
チイチイ達は走る。
ーーー魔物の巣窟。
ハーキが縛り付けられ魔物達に責められている。
『ベリアル様を毒殺しようとするとはなんて女だ!!』
『殺せ殺せ!!』
騒ぐ魔物達はアークデーモンと言う種族のモンスター。
牛のような顔にずんぐりとした体型のモンスター達だった。
「許してください許してください!!」
ハーキは命乞いしまくる。
『許してくださいだと?手遅れだ。お前は儂を毒殺しようとしたのだからな』
玉座に座るはベリアル。
「全くですわ。駒使いとして役に立ってなかったし」
「最後まで生意気だったぜ」「ホントよホントよ」
ニコニコらまでこうハーキを責め出す。
(なんでなんで私ばかり責められるんだろう?この中でたった1人の人間だから?いや私って人間だったっけ?自分がわからなくなってきた)
ハーキはあまりにも苦境に身を置いていたので自分が何者なのかわからなくなってきた。




