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野犬VS人間

「野犬が襲ってきたぞー!!」

村人の叫びでフット達は戦いを止めた。


そしてそしてフットが勇んで飛び出す。

「よっしゃここは俺に任せとけ!」


その一方でケタルは思考停止したままだった。劣等感に頭がいっぱいで腰は抜かしたままモヤモヤとした気持ちだけがケタルを支配していた。


「あの人ならやってくれるかもしれない!」

「あの人が本当の勇者だ!」

村人達の注目は一気にフットに集まった。


逆にケタルは意思消沈してしまっている。


「何やってるんだいアンタも勇者だろフットさんと協力しておやり」

「無理です…僕には勇者は荷が重すぎました…」

中年女性が発破をかけるもケタルはずっと落ち込んだままだった。


「アンタ!チイチイ父のお告げを聞いたんだろ!?だったら勇者に違いないっ今は弱くても勇者ということはこれから強くなるんだ!早くお行き!」

女性は強く言う。


それを聞いてケタルに再び勇志が湧いてきた。


「そうだ僕は勇者…ありがとうおばさん!僕は戦いに行きます!」


そしてケタルはフットに協力しようと駆け込みだした。


一方フットは野犬に戦いを挑んでいたが、元勇者で野犬チイチイのリーダーシップで野犬の群勢も巧妙な動きでフットを翻弄して一太刀も与えられないでいた。


「くっ!この俺をコケにしやがって」

フットは剣を振り回すも所々噛みつかれもがいているばかりだった。


「ギラ!!」

そこでケタルはギラと言う攻撃魔法で野犬達を払う。


「フット!一人では無理だ僕も一緒に戦う!」

「負け犬は引っ込んでろ!」


フットは助けられた事が悔しいのか、ケタルの言葉も跳ね除けひたすら敵陣に突っ込む。



「ぐぐっ僕は勇者だ!」ケタルは突っぱねられ悔しい思いはしたが理性で参戦。


「ここで覚えた俺様の華麗な必殺技を喰らいやがれ!」

フットは石を無数に野犬達にぶつけた。


石つぶてと言うやつだ。


数匹の野犬はダメージを喰らうが喰らわない野犬もいた。


「「ガルルー!!」」野犬がフットに襲いかかった。


「ぎゃあぁ痛い痛い!!」

フットはやられ放題になる。


「ああやっぱり!」とケタル。

案の定フットは多勢に無勢に野犬達から攻撃を受けていた。


「フットがこんな奴だとしても勇者として見過ごすわけにはいかない!」


ケタルは見捨てたいと言う自分の自我を押し殺し勇者としてフットを助けに向かった。


「フットから離れろ!!」

ケタルは呪文でフットを襲っていた野犬を払う。


「フット大丈夫?」

ケタルは回復魔法でフットの傷を癒した。

「お前…冷たく突き放したのに助けに来るなんて!」

「当たり前じゃないか僕も勇者なんだ!」

「そうかお前も勇者…なら協力するしかねえようだな!」



そして初めて二人に仲間意識が芽生え、野犬達と対峙することにした。


「行くぜケモノ突き!」

「回し蹴り!」

フット達は次々と野犬を払っていく。


リーダーのチイチイはその二人に何かを覚えた。

『ん?あの二人に他の人と違うオーラを感じる。ひょっとしたらあの二人は…』


「キャンキャン!」その甲斐あって野犬達は逃げ出す。


その中で逃げない野犬がいて、その後ろに野犬達が震えてボスらしい野犬に助けを求めていた。


『まあ良え…小手調べにこいつらがどれだけやるか戦ってみるか…』とチイチイは考え

「グルルル…」とフット達に唸り威嚇した。


「気をつけてください奴は他の野犬達と違います」

「そのようだな」


ボス野犬が襲いかかってきた。

「うわ来た!」「このっ!ハイデイン!」


応戦するフット達。しかしこれまでと違う動きと切れでフット達は苦戦。


そのボス野犬は勇者だったチイチイだった。

戦っているうちにチイチイはケタル達を勇者だと悟った。


『あんさん達勇者やな?』

「なんだと…?」


ケタルはチイチイの問いかけに反応する。

なんとケタルはチイチイと対話が出来たのだ。


「アンタそいつの言うことがわかるのか?」とフット。


「フットさん。その()も僕達と同じ勇者のようです」

「なんだって!?」


フットはケタルの言葉に絶句した。

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