マドン城前の強敵
チイチイ達はマドン城に目指す途中で滅ぼされた都市に行き着く。
「ここはここは…どこや?」とチイチイ。
ケタルは静かな声で言った。
「僕達が元いた国、マカロニア王国です…」と。
ハーキもちょっと口数が少なくなっている。
「お母様やお父様は私達を逃してくださったの。自分の身を犠牲にして…」
ハーキは顔を覆い泣き崩れた。
「ハーキ泣いちゃ駄目だここに来たのはマドン討伐の誓いを立てるためだよ」
「うんそうだねお兄ちゃん…」
そしてそして二人は祈りながら誓った。マドンを討伐する事を。
「おやおや熱心に祈っておられますなぁ!」と声が。
「!!!海獅子葵!」
なんと、以前戦った海獅子葵がそこに立っていたのだ。
「ふふふこないだは殺し損なったが今度こそ息の根を止めてやる!」
そして葵が夜馬を呼び跨った。
そして大槍をぶん回して襲いかかる。
「「うわっ!」」
避けるチイチイ達。
「うおおおおぉ!!!」葵は目を光らせ大槍で勇者達を貫こうとする。
「ぐっ!!」ケタルが受け止めた。
「むん?それは破壊の剣…!」
「僕は呪いの装備も出来る加護を得た!」
「なるほどなそう言うことか!」
葵はケタルをぶん投げる。
ケタルが後退しチイチイが前に出た。
「ウチはもうこの前のウチと違うどー!!」
「むむそれはチイチイ父装備…どぁー!!」
ケタルは崩れる。
「凄え…」フットはまるで出番が無かった。
葵は痛みを堪えるように立ち上がる。
「ふふふ今のお前達ならマドンを倒せるかもしれない…」
葵の目は心なしか穏やかになっていた。
「どう言う事や?」
「私は既に死んでいる。一時は確かに悪霊の神々に魅入れられ、姉をマドン閣下の元に引きずり込もうとした…しかし私は心が闇に覆われる前に私を倒してくれる勇者達を待っていたのだ」
葵は心のうちをぶつけるように放った。
「葵…」
「今のお前達ならマドンを倒せるのかも知れない。そしてケタル達よ…」
「…!?」
ケタル達が呼ばれ二人は反応する。
「実は実はマカロニア王国を滅ぼしたのはベリアルと言う悪霊の神々の一味だ」
「「なんですって!?」」
二人は驚愕。
葵がこう言うと半透明になりだす。
『そしてそしてケタルよ。お前は呪われた装備も影響を受けずに出来るのだったな。ならばこれを授けよう』
葵はケタルに盾を渡した。
『これは嘆きの盾だ。普通の人間が装備したら呪われて食われてしまうが加護を受けているお前なら使いこなせるだろう』
葵はこう言い残すと成仏した。
ケタルは嘆きの盾を装着。
「わかりました。必ず貴方の仇は討ちます!」
そしてマドン城の前に立つ大洞窟に入る一行。
そこは迷いやすく毒に染められた洞窟でもある。
そして次々と強敵が行く手を阻む。
「どりゃあああぁ浪速斬り!!」「フットトルネード!!」「双竜撃ち!!」「剣の舞!!」
技を駆使しながら突き進む勇者達。
『なかなかやるな。流石は勇者達…』
そしていかにも禍々しげな男と対峙する。
「誰やお前は?」『吾輩はベリアル、悪霊の神々の一味なり!』
チイチイの問いにベリアルは笑みを浮かべて答えた。
「お前はよくも僕らの故郷を!マカロニア王国を!」
『誰かから聞いたのか?むむ?お前の持っているその盾は…!』
ケタルの持っている盾を見てベリアルは勘づいた。
『嘆きの盾を持っていると言うことはゲロったのは葵のやつか…あの男はおしゃべりだからな…だがそれを知ったとて貴様らはどのみち死ぬ運命だ!』
そしてベリアルは勇者達に襲いかかってきた。




