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彷徨える魂

『ここはどこだ…何も見えぬ何も聞こえぬ……』

ある男が血みどろになりうつ伏せで倒れている。


そんな所にある影が男の前に現れる。


『葵…海獅子葵だな…?』

葵とはうつ伏せで倒れている男である。


『誰だアンタは?』

『儂は大魔王マドン。葵よ、世の中が憎いか?世の中を壊したいか?』

マドンと名乗った男が訴えかけた。


『ああ何もかも憎い……何もかも壊したい………』

『ならば儂の配下となれ。貴様はこれより「悪霊の神々」となるのじゃ』


マドンはそう言い葵を復活させた。


ーーー

ケタルが大怪我の上高熱を出し始めたので布団に寝かせる。


「お兄ちゃん……」

ハーキが涙ぐみながらケタルの手を握る。


「それにしても許せねえ。チイチイ父になりすましてケタルを騙しやがった奴のことが……」

フットは拳を強く握る。


「あぁその為にウチらは奴を倒さなあかん。アイツはウチの前には現れんかった。おそらくウチなら見破ってしまうと思ったんやろう」

とチイチイ。


「僕は怠け者じゃ…ない…」

ケタルはこう唸る。

「お兄ちゃんが怠け者じゃ無いってことは私が1番よくわかってるよ!」

ハーキはケタルに訴える。


するとケタルは少し安心したような表情を見せた。


「さてとケタルの仇討ちに行くで」

「おうっ!」

そしてチイチイとフットが犯人討伐の支度をする。


「私はここでお兄ちゃんを見ているね。私も仇討ちに行きたいけどお兄ちゃん、私がいないと駄目だから」


「あぁ、ここは頼んだでハーキ。行くでフット!」

「おう!」

そしてチイチイ、フットは勇んで旅に出た。


再びチイチイとフットの二人だけの旅が始まる。

しかしフットはこの前みたいにニヤけながらチイチイを見ることも無くただ前を向いていた。


ケタルの仇は絶対に討ってやる。

そんな意気込みさえ感じられた。


旅の間でレベルアップし成長したのだ。

しかしどこか抜けているところは変わっていないようだった。


ついうとうとと眠ってしまい崖から落ちる所をチイチイが彼の手を掴み救い出す事や、大きな獣の尻尾を踏んで追いかけ回されたり、はたまたフットが食欲で大きな卵を盗み母親の大鳥に追いかけられたりもあった。


ーーー

「会心の一撃!!」

フットが魔物を倒し経験値を得る。


「また成長したなフット!」

「ええ、とっくにケタルとハーキのレベル上回って二人の出番無くなってるんじゃないですかね?」

「しかし油断するな。ケタルやあんさんを誑かした奴も悪霊の神々の一味には違いないんや」

「わかってますとも!」


そしてそして二人は野宿。

「それにしてもチイチイ父になりすますなんて…あとあと、性格システムての導入したのも奴なんですか?」

「違うねん。性格システムはとうの昔にあったねん。しかし一旦は廃止になったみたいやけどな」


チイチイとフットはそんな事を話す。


ーーー♪

原曲:冒険の旅(ドラクエ3フィールド曲)

草原越えて荒野越えて眠たい目を擦って旅を続けて。まだ見ぬ地を目指そう。


Dont cry!Lets try!諦めるな。


草を斬り岩を踏み続け続け続け勇者《Valiant》〜Go Go Go!

時には長く辛い旅。それでも勇者は挫けぬ。

痛む足をゲートルで巻いて。


Dont cry!Lets try!涙を見せるな。

風を斬り山を蹴り戦え戦え戦え勇者《Valiant》

Go!Go! Go!…。


苦しみを背負い悲しみを背負い今日も勇者はただ孤独に戦う〜♪


ーーー


チイチイ達は気合いを入れ続けた。

勿論犯人探しも忘れていない。


そんな時勇者の一人が無理な事をして大怪我を負ったと言う話を聞いた。


彼のいる病院に向かう。


「俺はいっぴきおおかみと思っていたがさびしがりやと指摘されてただ一人で冒険に出たのさ。しかし結果がこのざまだ」


いっぴきおおかみっぽい勇者が包帯でぐるぐる巻きとなった手を見せた。


「気の毒になでも安心し、アンタを騙した奴はウチらがやっつけるから!」

「チイチイ父を?」

「いや奴はチイチイ父やない、チイチイ父になりすました誰かや!」


チイチイは語気を強めた。


「すまない…」「いやウチもついカッとなってしもた…実はウチはチイチイ父の娘なんや」

「そうかどうりで強そうだと思った。しかし奴は巧妙な術を使うらしいから気をつけろよ!」

「あぁっ!」

そしてチイチイ達は旅を続ける。


一方ケタル達を騙した張本人は今も勇者達を騙し続けていた。


チイチイ父になりすまして…。


夢の世界に女勇者が迷い込む。とそこでチイチイ父が現れる。


「貴方はチイチイ父様!」

『お前の性格を見てやろう』


ーーー


「そんなそんな、私ががんばりやじゃなくみえっぱりだっただなんて…」


女勇者は絶望を覚える。


「ふふふ性格を変えたいならば…」

こうしてチイチイ父になりすました葵は勇者を唆し悪い方向に向かわせる。


『ふふふ悪霊の神々のトップはこの海獅子葵だ!誰にもこの地位は渡さぬぞ!』

葵は心内で笑い狂った。


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