自分を変えろ!
「はぁ…はぁ…」
「無茶するから…」
ケタルは寝込んでいるのを見守る勇者達。
「一体何があったねん?」とチイチイ。
「チイチイ父様からの指摘でなまけものと…」
ケタルは声を振り絞って答えた。
「お兄ちゃんはなまけものなんかじゃないよ!」ハーキが力強く答えるがケタルは「実は実は僕も納得していたんだ。ここのところみんなに頼りっぱなしだし」
「頼っても良いんやでウチら仲間やんか」とチイチイは労う。
「私なんてせけんしらずだよ!」「ハーキお前もチイチイ父様からお告げを受けたのか」「信じられないよね信じられないよね」
「俺だってわがままだよわがままだと思ったこと無いんだけどな」
(わがままじゃん…)
そんな事を言うフットに対しハーキは思った。
「僕はチイチイ様から力をもらっているからな…怠けてばかりではいられないんだ…」
とケタルは心の中で念じていた。
そしてチイチイ父からのお告げを振り返る。
『厳しい鍛錬、修行、仲間に頼らず一人でやり遂げる事じゃ』
『性格は変えられる。なんとかその怠け癖は治すことじゃな』
ケタルは決心した。
仲間に頼らず一人でやり切らねば…!
そしてそしてーー!
「ケタルお兄ちゃんがいなくなっちゃった!」
ハーキが焦燥した顔でやって来た。
絶句するチイチイとフット。
彼女の手にはケタルからの置き手紙が。
そして手紙にはこう書かれていた。
『考えてみた結果僕はチイチイ父様の言う通りなまけものかも知れない。そして彼はなまけものを克服するには仲間に頼らず一人でやりきれと仰られた。だからだから、僕は一人で魔王マドンを倒しに行く。もし僕がいなくなった時はよろしく』と。
「何考えてるねんあのアホ…!」
「本当に大馬鹿野郎だぜ…」
憤慨する二人。
「チイチイ様!フットさん!お兄ちゃんを探しに行きましょう!まだそんなに遠くには行ってないはず!」
「当たり前だろ!ケタルも相棒なんだ!何としても連れ戻してやる!」
フットも熱を入れていた。
「フットの言う通りや。みんなでケタルを連れ戻すで!!」
「「おうっ!!」」
そして3人はケタルを連れ戻しに回った。
一方のケタル。
「むっ!?」ケタルはある光景を見た。
魔物が人にカツアゲを行っていた。
『なあ兄ちゃん金持ってんだろぉ?』
「あ、ありませんよぉ」
その様子を見てケタルの正義感に火がついた。
「カツアゲはやめろ!!」
『なんだてめえは?』
「勇者だ!」
魔物はケタルが勇者を名乗るとニマァっと口元を上げた。
『勇者だぁ?こいつは傑作だ!しかも一人と来た!てめえの首をマドン様に捧げればあの方もお喜びになるだろう』
そしてケタルは男性を逃す。
「貴方は早く逃げて!」「すみません勇者様!」
そしてケタルは剣を抜き魔物に向ける。
『ふん貴様ごときコイツでギッタンギッタンにしてやるぜ!』
魔物は2つの棘のついたメイスを握り叩き込んできた。
ーーー
ドッカンドッカンドッカン!!
チイチイは探している間音を感じ取った。
「どうしましたチイチイ様!」「物々しい音がしよる。魔物の騒ぎ声も…あっちの方や!」「行ってみましょう!」
3人は向かった。
ーーー
「ぐはああぁい!!」ケタルはぶっ飛ばされる。
そして魔物の周りには何故か魔物のギャラリーも集まり、動画を撮り出す。
『へへへ良い動画が出来るぜ、これでフォロワーも増えそうだなケケケ』
魔物の一味が動画を撮りながら喜ぶ。
『オラオラオラオラ!!!』
ドカドカドカドカーーーーン!!
ケタルはとうに瀕死だが悪魔の使いは一切の手を緩める事なくケタルをなぶり殺しにする。
ケタルは血みどろになり動けなくなっていた。
そこに駆けつけてきたチイチイ達。
「ケタル!」「お兄ちゃん!!」
瀕死の状態のケタルを見てチイチイからは浪速の闘気が噴出される。
「おどりゃああぁ仲間をこんなにしやがって覚悟は出来とんのやろなああぁ!!!」
チイチイのビーストモードがさらに覚醒し、分身を作り出した。
「分身やまびこ浪速ストレートおおおおぉ!!!」
チイチイの超覚醒浪速技が魔物達に炸裂。
魔物達は粉々になった。
「ケタル大丈夫かベホマ!!」
チイチイがすぐさまケタルを治療。
ケタルは目を開けた。
「皆さん何故…」「こっちが聞きたいわよ何故何も言わずに一人で出て行くのよ!」
「チイチイ父様からのお告げで…」
そんな所チイチイからのありがたい怒号が。
「アホか!チイチイ父がそんな事言うわけないやろ!これは誰かの罠や!!」
「罠ですって!?確かにチイチイ父が…」
「誰かがチイチイ父になりすましとったんや…」
チイチイは犯人がチイチイ父になりすましケタル達を誑かした悪霊の神々の一人だと踏んだ。




