不思議な老婆
チイチイ父は言った。
「とある砦に捕えられている姫を助けに行け!」と。
そこでフット達は武器も古くなってきたので新調しようとバザールにやってくる。
「うっひょー楽しそう!廻ってきて良いか?」「そんな暇ないやろウチはチイチイ父装備を揃えないといけないんや!」
チイチイがビシッと注意するとフットは座り込み声を低めた。
「ろくに骨休めも出来ず勇者としての使命だけ果たして死んでいく運命なんだ……」
とそしてブツブツと言い出す。
(こうなったら止まらないからなフットさん)と思いながらケタルは「チイチイ様長旅で疲れてもいますしたまには自由行動させましょうよ」とチイチイを諌める。
「あかんこうして甘やかしてるからフットはワガママになるんや!」
とチイチイ。
「でも私はフットさんの気持ちは少しわかるかも」とハーキは漏らす。
「うぎゃああああん俺は不幸な星のもとで生まれて来たんだ〜〜〜〜!!!」
「わーわーうるさいっわかったから自由に行動せえ!そのかわり2時間後にはここに合流や!!」
と言ってチイチイは一次パーティを解放した。
「ひゃっほい♪」とフットは走り出す。
「現金なやっちゃなー」走り去っていくフットを冷めた目で見送るチイチイ。
「僕は魔導書読みに行こうかな?」「お兄ちゃん魔導書読むと長いからなー私はアクセサリー屋に行ってくるわ」「寄り道するなよそしてそして悪い人についていくなよ」「お兄ちゃんまた子供扱いして!私だってもうお年頃ですからね!」
と兄妹もこんなやり取りで話は切り、それぞれの行動に出た。
ケタルが歩いていると小さい老婆が何やら困った様子でまごついていた。
「どうしたんですかお婆さん?」
「ノーナは暗黒の砦に行きたいの…」
「暗黒の砦に!?」
「そこにはノーナの先輩が捕まってて眠らされてるの…」
老婆が哀れに思えてきたケタルは老婆の手を引く。
「では行きましょう。暫く僕はこの街を廻ってますから一緒に来ませんか?」
「うん行く」
老婆なのに幼い喋り方で自分の事を名前で呼ぶなんて。
「うふふお兄ちゃんとデート♪」
ノーナが引っ付いてくる。
ケタルは優しく微笑み老婆をエスコートしまくった。
それからそれからーーー
フットも街を回っていたがそこでメタルスライムに絡まれる。
と言うのもフットが誤ってメタルスライムの頭を踏んでしまい、怒りに任せてそいつを蹴ってしまったのだ。
「畜生メタルスライムの癖に!」『やーいやーい!』メタルスライムはフットを揶揄う。
「逃さねえぞこん畜生め!!」フットはメタルスライムを追いかけ回す。
そしてそして2時間後ーーー
ハーキとフットが集まった。
「ハーキ一層おしゃれになったな!」
「うわーい嬉しい♪それにしてもフットさんやけにげっそりしてないですか?」
「うるせい…」
とそんな時「お待たせしましたー」と声が。
「おいおせーぞケタルが遅刻しちゃうなんてよー!!」
フットがケタルに八つ当たりしようとする所に老婆が現れ「弱い者いじめ駄目」と言って来た。
「なんだこのババア!」
「この人は?」
フットが後ずさる中ハーキがケタルに聞く。
「この人は困ってる様子だったから連れていく事にしたんだ」
「デートでもしてたのか?お前を相手してくれる奴なんて老婆くらいしかいないんだからよ」
フットがマウントを取り出す。
「誰にも相手にされんお前がそれ言うか?」
「そうよケタルお兄ちゃんは優しいのよ」
チイチイとハーキがフットをヤジりながらケタルに助け舟。
(ぐぐっ痛い所ついてくるなよ二人してケタルの味方しやがって…まあ良いや俺には読者のチイチイが味方してくれてるんだしな)
フットはやられ返しはしたが読者チイチイの応援で持ち直した。
「まあ、そんな所だよ」とケタルは余裕を見せた。
(あぁケタル様…)老婆ノーナはケタルに輝いた瞳を向けていた。




