脅威の吹雪
「みんな警戒し!」チイチイの指示でパーティは警戒モードに入る。
ただミルキーだけは一心不乱に走っていた。
『心配しないで僕のスピードがあればモンスターも逃げ切れるよ!』
「しかしミルキーがどんなに元気でも相手は膨大な呪いの能力の持ち主や」
やがてやがて、女の声が聞こえてきた。
『のぞのぞ…そのとおり、この先は行かせんのぞ…!』
「この声はのぞのぞ!!」
そう、のぞのぞが雪女となって復活した。しかも大勢の魔物を連れて。
『みんなしっかり捕まって!!』
ミルキーが更にスピードを上げて走る走る。
そんな所にブリザードと言う魔物が待ち構える。
「あれはブリザード!!」チイチイが魔物の気配に気づく」
「ザラキ!」ブリザードがザラキを放ってきた。
「きゃうん!」ミルキーがそれを喰らいパーティを振り落としてしまう。
「な…なんだ?」「な、なに?」
3人が突然の出来事に戸惑いの声を落とす。
「ブリザードが襲ってきよった!」
とチイチイが注意喚起。
なんとブリザードが「ザラキ!ザラキ!」と即死呪文を放ってきたのだ。
「くっそいつに当たったらひとたまりも無い!」
どうにかこうにか防ごうとするがどう防ごうと即死するかしないかは運に任せるしかなくなる。
『ハハハ!お前達全員ここで死ぬのぞよ!』
高らかと笑いながら更に罵るのぞのぞの幻影。
『のぞのぞの流したフェイクニュースでマドン様の理想郷が実現しつつあったと言うのにお前達がそれを台無しにしてくれたのぞ!だからだからみんな死んでしまえのぞ!』
「それはまやかしや!」
『まやかしなはずがないのぞ!!』
そしてそしてのぞのぞが大きな鎌をチイチイめがけて振りおろす。
ガシリ!寸手のところでチイチイはそれを受け止めた。
『真剣白刃取りか、やるのぞな』「伊達に34年間勇者やっとれへんねんど!」鍔迫り合いを続けるチイのぞ。
その間にもフット達はブリザードに取り囲まれていた。
『ザラキ!ザラキ!』ブリザードの群れが呪文でフット達の即死を狙う。
「させるかどりゃー!」フットがブリザードを斬り込むが別のブリザードがザラキをぶっ放してくる。
「ベギラゴン!」とケタルが炎呪文で試みる。
「相手は氷の塊だから炎には弱いはず…何!?」
なんとブリザードがぴんぴんしている。それどころかケタルの呪文が無効化されてしまった。
『のぞのぞのぞ!こんな吹雪では炎呪文を放ってもすぐかき消されるのぞ!!』のぞのぞは笑った。
ハーキは祈るしかなく祈りまくった。
「潤実さん私達を助けてください!」
しかし勇者達は苦戦をしまくる。
『ザラキ!』「ぐあぁっ!」「ザオリク!」 それぞれの声が死闘を感じさせる。
ハーキはどうにかこうにか祈りを強くした。
とそんな時に奇跡が。
水の羽衣が光りだしそれは空に飛んだ。
すると不死鳥となったケンノエが舞い降りブリザードを次々と薙ぎ払った。
『ぎゃあああぁお!!!』
「のぞーーーー…ん」
ブリザードが消し飛ばされていく。
吹雪が止み、のぞのぞも消えていった。
「ふう助かった…」と腰を投げるフット。
「さっきのはなんだったんでしょうか「それよりミルキーは!?」
ケタルが困惑している最中にハーキが呼びかける。
ミルキーはほぼ雪に埋もれ動かない。
「ミルキー!」「しっかり!!」
ミルキーに駆けつけるパーティ。
『お腹ペコペコで動けないよぉ…』「そこかいっ!」
チイチイは食料調達し、ミルキーに食べさせる。
『うまいうまいうまい!!』
「慌てんと食べや」
元気で現金なミルキー。食べ終える頃にはパワー復活。
『元気復活!さあみんなソリに乗って!』そして復活したミルキーは見事チイチイ父の神殿までチイチイ達を送り届けた。
「おおきになミルキー!」
「ミルキーのおかげで助かったよ♪」
ハーキがミルキーの頬に口付け。
『えへへ女の子にキスされちゃった♪』
「照れてるみたいやで」
はしゃぐミルキーや女子達。フットやケタルは何気に疲れてて声も出ない。
そんなこんなでチイチイ父の鎧を手に入れた。
やがてミルキーはチイチイ達を港まで送り届け役目を終える。
とそこでチイチイ父が。
『ようやってくれたミルキー』「チイチイ父さん。僕を人間に戻してよ』「おっそうやったな!」
そしてチイチイ父はミルキーを人間に戻す。
ミルキーはなんと、チイチイ達を導く為犬にされていたのだった。
「これでスイーツ城に戻れる。楽しかったよチイチイ父さん」
「おう、今度は何の動物で登場させるか考えるからな」
「やだよ動物なんて。僕は人間だい。でもハーキちゃんにキスしてもらえたのは良かったな♪」
「こいつめ」
チイチイ父は調子づくミルキーに微笑する。
こうしてミルキーは無事スイーツ城に戻り琴奈んと再会を喜んだ。




