極寒の地へ
次のチイチイ父の装備は極寒の地ツンドーラと言うところにある。
そこは万年寒く、一面が銀世界だ。
「うう寒い…ハーキ大丈夫か?」
「私は大丈夫、潤実さんが守ってくれてるからね」
なんと水の羽衣には潤実の護符が入っており寒さにも熱さにも強いのだ。
「お兄ちゃんも平気なの?」
「僕は勇者だ寒さだって耐えてみせる」
ケタルはガチガチと痩せ我慢しているようにも見える。
そしてアイスクリームランドと言う村で少し暖かいスパゲッティ王国に引っ越そうとしているところ犬を置いていかなければならないと言う話をしている夫婦に会った。
夫婦は落ち込みから声が沈んでいる。
「ミルキーはどうするのかしら…」
「その船は犬は連れていけないんだ…」
チイチイ達はその話をたまたま隣に居合わせ聞いていた。
「可哀想にな。あの夫婦引っ越すみたいやけど犬は置いて行かなあかんみたいなんや」
「そうか私行ってくる」「お、おいハーキ」
ケタルが止めようとするも構わず夫婦の元へ。
夫婦がふうと深いため息を吐いている時に「そのワンちゃん私達にお譲りいただけますか?」
「えアンタがミルキーを預かってくれるのかい?」
「はいチイチイ父装備を手に入れなければならないので」
「と言う事は勇者様!?」
夫婦はチイチイ達が勇者と知り犬ミルキーをチイチイ達に授けた。
『僕はミルキーよろしくね!』と言うふうに大きな犬が吠えていた。
「彼はソリ犬で遠いところにも行けます」
「食いしん坊で中途中途で食べさせなきゃいけませんけどね」
夫婦は苦笑いしながらミルキーを連れてきていた。
「ミルキーあんさんここでは犬になっとんのか」
とチイチイが顔をミルキーの目線に近づけ言葉にすると『君は人間なのに僕の言葉がわかるんだね?食べ物おくれよ腹ペコなんだ』
と返事が返ってきた。
そしてチイチイが腕を捲り上げて元気よく返事。
「料理なら得意なんや任せとき!」
そしてチイチイがミルキーの為に料理をたんまり作った。
ミルキーがそれをガツガツと喰べはじめた。
「凄い食べっぷりだな」「よほどお腹空いてたのね」
とケタル兄妹は感心する。
食べ終わった後ぼおっとミルキーの体から炎のような闘気が噴出した。
『元気百倍!さあソリに乗って!チイチイ父の鎧のところまでひとっ飛びだ!』
とばかりにミルキーがスタンバイ。
「さあ行くでそりゃー!」
そしてチイチイがミルキーを進ませる。
「速い速い!」ハーキが無邪気に喜ぶ。
「これなら苦労せずにチイチイ父の神殿にたどり着けそうだね」
そうチイチイ父装備の一つがチイチイ父神殿に安置されている。
アイスクリームランドからは数百キロと言う道のりで勇者達の足ではたどり着けそうにない。
ミルキーを手に入れられて良かったと安堵する勇者達。
しかし暫く進むと空気が明らかに変わるのをチイチイが感じた。
「ん?」「どうしたチイチイ?」
ただならぬ気配を感じピリッとさせるチイチイにフットが聞く。
「この先に魔物がある。しかも大勢や…」
チイチイは元犬だけに鼻が効く。
それだけでなく気配も感じ取れる。
「みんな、身構えた方が良いで」
チイチイはパーティにも警戒を促した。
何が待ち構えていると言うのか…!?




