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異世界の少女

「おおすげえっ!」フットも歓喜する。

「ハーキの舞ケタルにも見せてやりたかったな…」

とチイチイも頷く。


体の弱いケタルは離れの小屋で寝ていたまま。

「ハーキの踊ってる姿見たかった…」

と虚しく涙を滴らせ。


ハーキは踊っている間体が宙に浮いているような感覚を覚えた。


(あれ…心が熱いと言うか、空に飛んでいる感覚が…これが神移しと言うやつなの!?)


神移しにかかりハーキの意識はどこかに転送された。

ーーー

「はっここは!?」

ハーキは見知らぬ街で呆然と立っている最中だった。


車とかが行き交い食い倒れと有名な街のような。賑やかな街に彼女はいた。


虎柄のマフラーを纏った壮年の女性やらコテコテの関西弁で駄弁りあう若者達。


(チイチイさんの生まれ故郷、浪速かしら?)

ハーキは高いビル群、食べ物の匂いがそこら辺に漂う大きな街にその少し目立つその格好で突っ立っていた。


そんな時後ろから人影がハーキを覆った。

「よう姉ちゃん一人ぃ?」

「お兄ちゃん達とランデブーしなぁい?」

ハーキから言わせれば盗賊みたいな男達が絡んできた。


「それには乗らないわ!」

ハーキは毅然と言い放つ。


「生意気な小娘めどついたろか!」

3人が襲いかかった。


「そりゃあ螺旋打ち!!」

ハーキは舞うように避けて螺旋打ちをかます。

螺旋打ちで混乱した男達は同士討ちしあって総崩れ。そのうちに攻撃しまくって倒した。


「ふういきなり変な所に転送されちゃったものだわ「ひょっとしたらお嬢ちゃんは異世界から来た勇者なんか?」


そんな所野太い声がハーキを止める。

見るとチイチイ父がそこにいたのだ。


「貴方はチイチイ父様!こんなところで会えるなんて!」

ハーキは歓喜した。チイチイ父は伝説の英雄でスイーツの地上の創造主。そんな彼に会えた事はハーキにとって光栄だった。


「君を呼んだのは他でもない。イマゴアの村のかんばつの原因はチイチイ弟にあるんや」

「チイチイ弟?」

ハーキはチイチイが家族の事を口癖のように話していたことを思い出した。確か泣き虫なチイチイ弟がいるって聞いたっけ。


「チイチイ弟の暴走を止めたらイマゴアの村は実る。協力してくれんか?」


そしてハーキは手を引かれチイチイ家に連れられる。


グオアアアァッ!!けたたましい騒音と嵐が飛んできた。


「きゃあこれは災害!?」

「この先にチイチイ弟がおる。ワイも協力するからチイチイ弟を救ってくれ!」


そしてハーキは無理矢理チイチイ弟と対峙させられた。


「姉ちゃんは誰や?」「勇者です貴方を救いにきました」

「姉ちゃんにワイが救えるか!!」

チイチイ弟から浪速の闘気が渦巻き周囲を吹き飛ばす。


「落ち着いてください落ち着いてください!!何があったか聞かせてください!!」


なんとかチイチイ弟を宥めて訳を聞かせる。

ナリ坊と付き合っていたが彼女から冷却期間を設けさせられ気が立っているようだ。


「任せてください私がなんとかして見せます!」

ハーキは心強く答えた。


と言う事でナリ坊亭にやってきたハーキ。

「チイチイ弟とよりを戻したいのは山々だけどそれは出来ないわ。まず貴女が勇者と言う証拠を見せて!


とナリ坊と戦闘。

(こんなここで戦う事になるなんて…しかし修行にはなるわ私だって勇者試練なんて超えてやるんだから!)


「龍神竜巻斬り!!」「螺旋打ち!!」

ハーキは崩れる。


「勇者ナリ坊とは私のことよ!勇者を勝手に名乗らないでちょうだい!」

「くっ私はまだ負けてないもん!双竜打ち!!」


ドカドカドカン。激戦の末なんとかナリ坊を倒す。

「わかったチイチイ弟と仲直りするわ」

そしてハーキはチイチイ父の元へ。


「ようチイチイ弟を救ってくれた!これでイマゴアに平和が戻るやろう。そしてこの巻物をやる!」

と言われハーキは巻物を受け取る。


「これは?」「これは「おおごえ」の巻物や。危機に瀕した時にあんさん達を救ってくれるやろう!」


そしてハーキはここに転送される前の感覚を再び覚える。

(あっこれは…私元の世界に戻るんだわ)


その感覚を覚えた刹那ハーキは勝手に踊っていたようで、その疲れが一気にやって来る。


「あぁっ!」「ハーキ!!」

そしてフットとチイチイがハーキを介抱。


「おお見ろ!」男が天に指差す。

雲がかかりやがて恵みの雨が降る。


「やったやった!」「これで水不足も解消するぞ!」

人々は歓喜しあう。


「ようやったなハーキ!」「うん…!」

汗なのか雨なのか涙なのかは知らないがハーキはジーンした感覚と共に瞳から水滴が溢れた。


(潤実さん…私やったよ!)

ハーキは水の羽衣を役立てた事により、水鳥として舞っているだろう潤実のいる大空を見つめていた。



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