潤実からの贈り物
フット達は潤実の元に訪れた。
「まあ2種とも手に入れられたのですね!これで天の羽衣が作れます!」
潤実は早速機織りをしようとするがその時フット達に告げてきた。
「せっかく取り戻していただけたところで申し訳ありませんが決して私が機織りしている姿は見てはなりません」
と釘を刺す。
「あ…ああ」とフット達は息を呑みながら返事。
「まあせっかくだしお宝散策としようぜ」
「またお宝?私達は王族なのに」
「お前達王族にはわからないだろうけどお宝探しは庶民の浪漫なんだよ!なぁチイチイ?」
「ウチに聞かれても答えられへんわ」
こうしてお宝散策をする事にするパーティ。
フットは冒険しているうちに思った。
(よく思ったら潤実さんの機織り姿を見るのも一種のお宝ってやつだよな♪)
フットはそんな事を考えスマホを握った。
「俺忘れ物してきちまった。お前達はお宝探ししてきて良いぞ!」
潤実さんの機織り姿をスマホに収めても潤実さんの為にここまで苦労したんだからバチは当たらねえ。
そうですよねのぞのぞのぞさん!
パッタンパッタン…心地の良い機織りの音が聞こえる。
きっとこの中で潤実さんが機織りをしているんだ。
綺麗に輝く水の羽衣に潤実さんの麗しい姿。
さっきやりたくもねえ男同士のぱふぱふで心身ともにやつれきった俺のハートをきっと癒してくれるに違いねえ!
そしてフットは潤実の姿を見た。
「!!!」
フットは絶句。なんと潤実は水鳥の姿となっていたのだ。
「見ましたね…私の姿を見られた以上私はもうテンパリ村にはいられませんさようなら……」
潤実は涙を流し姿を消した。
そこには綺麗に輝く水の羽衣がほぼ完成された状態で虚しく落ちていた。
ーーー
一方フットを除いたチイチイ達3人はテンパリ村を散策。
「その辺は取り切ったねんな?」
「それにしてもフットさん遅いですね…」
暫くお宝探しをしているとフットが首を垂れながら戻ってきた。
そのいつになく元気を失ったフットの姿に3人は唖然となる。
「フットどないしたん?それとその羽衣…」
「潤実さんが……う…うわああぁん!!」
フットが泣き崩れた。潤実は水鳥の姿となって空へと消えたのだ。
「そ、その羽衣は潤実さんの…」
「ハーキ…その羽衣はアンタが着たり」
チイチイは優しくハーキの肩に手を添えた。
「潤実さん…」
ケタルも様子は見られなかったもののフット達の嘆き悲しむ様子を見て泣かずにはいられなかった。
そしてその水の羽衣は防御力が高いうえにブレス攻撃に強くダメージを半減してくれる。
軽いので女性も装備出来る。
きっと潤実の加護が入っているのだろう。
『そうよね千恵さん!そしてそして千恵さんの分も水鳥になってでも織ってあげるわ!』
潤実は出来た天の羽衣を今度は千恵に渡しに行こうとWNIの空に舞い上がった。
キラキラキラキラ…潤実の舞ったあとは星空となって夜空を彩る。
ふと夜空を見たフット達はそんな気がした。




