海底での大冒険
ケタル、ハーキはフット達に耳寄りの情報を持ち出してきた。
「チイチイさん!!チイチイさん!!海底にはマリンベルランドと言う街があるんですって!」
「人魚達が住む街だそうですよ!」
「人魚っ!?」とフットは超反応する。
(人魚と言えば魚の尾びれに半裸の美女達…♪)
「何妄想しとるねん」
フットが妄想を膨らませている所隣からチイチイがヤジを入れる。
やがて「出来たぞー」とトーマが泥だらけ油まみれの姿になりながら潜水艦の完成を伝える。
そして海底へ。
「うわー色とりどりのお魚さん達がいっぱい!」
「沈んでいくたびに暗くなりますね。ライトをつけましょう」
ハーキが感動しているところケタルがわりと現実的な事を言い出しライトをつける。
そう海底は沈むたび周囲は暗くなっていくのだ。
光が届かなくなりあるところまで行くと気圧もあがり深く潜るとリスクを伴う。
とまあ、一行はトーマの作った潜水艦であまつゆの糸と聖なる織り機を求めて海底を進んでいた。
「ちょっとトイレ行ってくる」とフットがトイレへ向かう。
そうその潜水艦では丁寧なことにトイレも配備されている。
トーマはそこでも生活できるようにトイレや風呂、調理場まで設け拘りを持って作ったのだ。
「丁寧に作り込まれていますね」
「そうせなんだらあかんからな。技師も大変や」
そうトーマはスイーツ城に仕えていて「一級技師」の免許も持っていた。
なので潜水艦も作れ、機械関連ならなんでも作れた。
一方フットはトイレで耽っていた。
「うおおぉマリンベルランドに行くと半裸のお姉さん達が!待っててください人魚さん達いいいぃ!!!」
そんな時ドドドンと潜水艦が揺れ出す。
「うわとと!?なんだよ良いところだったのに!?」
フットはバランスを崩し転倒。
頭をぶつけて手でそれを摩っていた。
「魔物が現れたで!!」奥でチイチイの声。
「魔物だって!?」フットも剣を持って身を乗り出す。
海の中にもやはり魔物がいて勇者達の旅を阻んでいたのだ。
「くっそー俺のオ○の邪魔をするとは良い度胸だな!」
「オ○?」「気にするな魔物に気をつけろ!」
ケタルが聞きかけるとフットが誤魔化し魔物の群れに斬り込んでいった。
「僕も負けてられませんね!剣の舞!!」
ケタルの見事な剣捌きが魔物に炸裂。
「くらえバギクロス!!」
チイチイがバギクロスで敵陣を次々と斬り込んで行く。
「ムーンサルト!!」ハーキも負けじと応戦。
戦いの甲斐があって魔物達を退くのに成功。
「海底にも魔物がいたなんてな」
「当然や。魔王マドンを倒さんことには魔物はどんどんと現れるで」
流石はチイチイ。先代も勇者だけあってなんでも知っていた。
そしてあるものをチイチイが感じ取る。
「あ、あそこに何かある!行ってみて!」
そしてチイチイの指した方角に潜水艦を降ろすとのんと綺麗に光った鞠のような物体が転がっていたのだ。
「間違いない!これがあまつゆの糸や!」
こうしてあまつゆの糸を見つけた勇者達。
「一先ずはあまつゆの糸は見つけた。あとは聖なる織り機やな」
「見当たりませんね…」
潜水艦でしばらく回るがあまつゆの糸は見つかったものの聖なる織り機が見つからない。
「ひょっとしたら人魚さんがマリンベルランドと言う所に持って行ったのかも?」
「行こう今すぐ!人魚さん達に会いに行こう!!」
ハーキが思案するとフットが鼻息を荒くして興奮した様子で騒ぐ。
「人魚といや魚の尾びれを持った美女て相場が決まっとるしなぁ」
「ゴクリ…」
実はケタルもフットみたいに言葉や感情には表さないでいたが人魚と言えば美しい半裸の美女達なのではとドキドキが治らないでいた。
「お兄ちゃん何顔真っ赤にしてるの?」
「ケタルよお前も男だな♪」
ハーキやフットに煽られて「そ、そんなんじゃないですよ!」と荒声。
「ハーキにフットあまりケタルを揶揄うなや」
チイチイは棒読みに二人を諌めた。




