水の羽衣
ひとまずフェイクニュースの根源は断ち切りテンパリ村に平和が戻った。
人々は壊れた街の修繕に乗り出している。
「一先ずは平和になって良かったな」
と勇者一向もその様子を見守りながら進む。
そんな時数人の若い男達が一行に謝りにきた。
「こないだはすみませんでした。勇者だからと攻撃してしまって…」
「いや気にせんといて、悪いんはフェイクニュースとそれを流した奴や。奴は成敗したから安心して」
「おおさすがは勇者様だ!」
若者達は尊敬を注ぐ。
そしてそこそこ壮年の男性が話しかけてきた。
「ところでこのテンパリ村には名産品があることをご存知ですか?」
「名産品!?」
「それは水の羽衣と言う素敵な衣装で貴重な織り機と糸で使ったものでブレスや呪文から身を守ってくれるのだとか…」
「お嬢さん二人なら似合いそうだ!」
ハーキは喜ぶ。
「きゃあ嬉しい!ねえねえ見に行ってみようよ!」
「せやな、これからの冒険に役立ちそうやし」
チイチイ達は村人の話で水の羽衣を求めに行く。
そう、テンパリ村では実は名産品があった。
それは「水の羽衣」と言う衣装でそれは綺麗なドレスでありながら防御力は強く炎からの攻撃から身を守ってくれると言う素晴らしいドレスだった。
それは特殊な織り機と糸で作られてそれは大変貴重でたった一つしかない。
ところがフェイクニュースでの騒動があってこれらは海に投げ捨てられたところなのだ。
そんなところに一人の若い女性が顔を埋めて泣き崩れていた。
「うわあぁん水の羽衣が作れないどうしたら良いの!?」
そこで現れた勇者達。
「どしたん話聞こか?」フットは女性に話しかけた。
「ひっぐ実は実は聖なる織り機とあまつゆの糸があれば水の羽衣が作れるのですが街の混乱で海に沈んでしまったんです…」
と女性は言った。
「フットさんて優しいんですね」
「女好きなだけや」
感心するハーキだがチイチイは呆れている感じに言った。
「ならばそれらを取り戻しましょう。先ず紹介を。僕はフット勇者です」
「勇者様ですか?私は海溝潤実です」
二人は薔薇を咲かせ昭和の少女漫画のような絵図で見つめあった。
「全然元気じゃないんです…チエチエさんどうか聖なる織り機とあまつゆの糸を海から引き上げてください」
「フット相手にされてへんで」
「ぬぐぐ…」
フットは何故かチエチエの名前がうるみんの口から出て悔しがる。
「とにかくその二つを地上に引き上げれば良いのですがどうすれば良いのでしょう?」
とケタルが言うとチイチイは「トーマに頼んで潜水艦作ってもらおうや」と提案する。
そして一行は再びスイーツ城に行き潜水艦を作ってもらう事にした。
「久しぶりですなケタル王子フットからいじめられませんでしたか?」
「いえいえ良くしてもらってます」
瞬一から話しかけられ辿々しく語るケタル。
悪く言われているようでフットはここにいる間面白い思いがしなかった。
「瞬一さん自分が王だからって俺の事好き放題言いやがって」
「それが瞬一やねん」
瞬一の王族への扱いとフットら一般市民の扱いは空気の差があった。




