新天地スイーツ城
フットはひたすら魔物を狩ってお金を稼ぐ。
そしてレベルも上がり強力な特技も覚えていく。
そしてチイチイも着実にレベルアップ。
そしてついに65000ゴールドを貯める事が出来た。
ここまでどれだけ長かっただろう。
何度か全滅し、挫けたこともあった。
途中でケタルを助けようと思ったこともあった。
しかし我慢はしてみるもんだ。
フット、チイチイは防具屋に行きミンクのコートを新調してもらう。
キラキラ〜とミンクのコートは早く着てと言わんばかりに存在を強調させていた。
「さあチイチイ姫」「おおきにフット」
チイチイの言葉がフットの耳にも響く。
あぁチイチイ顔も声も可愛いが今日は特に可愛い。
フットは嬉し涙を浮かべた。
そしてチイチイはミンクのコートを装備。
「おおチイチイ姫様なんて美しい…!」
フットは目をキラキラさせて歓喜した。
防具屋の主人や客もチイチイの美しさについ目を奪われてしまう。
「よくお似合いですよお客様」
「そう?えへへー♪」
チイチイは上機嫌にミンクのコートを着て無邪気にくるるんくるるんと踊った。
無邪気な可愛らしさ、美しさが今、チイチイにある。
しかしその可愛らしさとは裏腹に強烈な気性と攻撃力がある事もフットは忘れていない。
(まあ、これからも怒らせなければ心強い味方だからな…)とフットはそう思いながら「チイチイは世界一強くて美しい!」とチイチイを立てまくった。
そして上機嫌のチイチイを船に乗せ、次の大地へ。
次の目的地はスイーツ城。
そこが大魔王マドンが構える山の麓の大地へ行く手がかりとなるらしい。
チイチイも強力な呪文を覚えたしフットも力を上げた。ケタル抜きでもクリア出来るしなんてたって可愛い美少女チイチイと二人きりなんて夢みたいじゃないか。
とフットは船旅の合間ニマニマが止まらなかった。
やがてフット達は新天地、スイーツ城へと辿り着いた。
そこには新殿下、瞬一王がいる。
彼は魔王マドンの元へ行ける門の鍵を握っていると言う。
スイーツ城の地に足を踏み入れるフット達。
「流石、瞬一さんが王を務めているだけあって立派な城だな」
「せやな。あんさんもう瞬一はんに偉そうな顔出来んで」
「わかってますよチイチイママ」
それから門に入ろうとするが二人の門番に止められる。
「トーマにコヤン!」とチイチイ。
「申し訳ありませんが瞬一殿下には許可なく会見出来ない事になっているであります!」とコヤンは強めの口調で放つ。
「俺は勇者だぞ!」とフットは言うが「勇者でもだ!普通に考えて貴族でも王に会うのは難しいのにどこの馬の骨とも知れないお前達と王が目を合わせられるはずなかろう」とトーマもキツめに言う。
「俺は魔王マドンを倒しに行かなきゃならないんだ!」とフットがねっちりと説得。
すると「しばし待たれるであります」とコヤンは言って奥に入っていった。
やがてやがてコヤンが姿を現した。
「勇者は4人揃わないと会う事が許されないと言っていたであります!」
とこやんは言う。
「4人!?」
「先にケタル助けに行かなあかへんのやろ?もう一人は誰や?」
そして奥から少し冷めたような男の声が。
「それは自分で考えるんだな」
そして王族の衣装を纏った男が現れた。
「「瞬一殿下!やいお前達も膝をつけ!瞬一殿下が直接お見えになるのは光栄な事だぞ!!」」
とトーマ。
フット達はやむなしに膝をつく。
「お前達、せっかくの仲間を見殺しにして魔王に挑もうとしていたな?いかんぞそれは。しかもフット、貴様には下心が見え見えしている」
「と、とんでもありません陛下!」
フットは慌てて否定。
結局ケタル抜きで魔王を倒すというフットの目論みは裏切られケタルを助ける必要が出来てしまった。




