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ケタル倒れる

世界を救う勇者達の旅だが決して楽では無い。


魔物と戦わなくてはならないし使命も果たさなければならない。


特に思い詰めやすい性格のケタルは屡々《しばしば》重荷を感じる事もあった。


ケタルはアルプラゾラムと言う薬を服用している。


それは不安を軽減する薬だが、その不安がなかなか治らない事もあった。


ある日ケタルは挨拶が抜けていた事、何かに失敗したことに注意を受けて気持ちのザワザワが起きだした。


「はぁはぁ…」

「おいケタル大丈夫か?」


苦しそうにするケタルをチイチイが支える。


「大丈夫です…」とケタルは言うがフットは「ひ弱だな。呪文は出来ても基礎体力が出来てないんじゃないの?」と冷やかす。


「フット言い過ぎやで!」とチイチイは注意する。


ケタルは思った。

(女の子にまで心配かけるなんて僕はなんて駄目なやつだ…フットの言う通り僕は駄目駄目だ…)


ケタルはなお不安と動悸に苛まれた。


ケタルは頓服を2つ飲もうと考えた。


(本当は2つも飲んではいけないけど一つ飲んだだけではなかなか不安が治りそうにない…このままじゃ足手纏いになるしその際2つ飲んじゃおう…)


とケタルは麦茶を口に含み二つ頓服を飲みだした。


するとケタルは目眩を覚える。

そして意識を手放しだした。


「おいケタル!」

「ケタル大丈夫か!?」

突然倒れ出すケタルに駆けつける二人。


「ベホイミ!」とチイチイは治療を試みるがケタルの意識は戻らない。


「ケタルこんなに体力無かったのかよ…」

「そう言う問題ちゃうやろ!とにかく教会に運ぶで!」


チイチイは怒鳴る。

そしてケタルは教会に担ぎ込まれた。


教会には桜がいた。桜はWNIシリーズで初期の主人公だった女の子だ。


女の子だったものの成長して桜クリニックを開くほどの立派な女性医師となったのだ。


彼女はケタルの容体を診る。


「ケタルは大丈夫なんでしょうか「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!!」


チイチイが聞こうとしていた所に女の子が割り込んできた。


彼女はケタルにしがみつき泣き崩れている。

「うわわぁんお兄ちゃん死なないで!」


「誰なんアンタ?」「私はハーキよ。お兄ちゃんの妹なの」

少女はハーキと行った。

ケタルが倒れたと聞いてやって来たらしい。


桜は言った。

「ケタル君を甦らせるには呪文だけでは駄目だわ。世界樹の葉が必要になるわね」


「「世界樹の葉!?」」

とフット達。


「それを煎じて飲ませれば癌もたちまち治ると言われる幻の薬草よ。それは世界樹の島にだけ生えているわ。地図を書くわね」

桜は地図を書いてフットに渡した。


フットはとりあえずケタルを助けると言う目的が出来たがこのままチイチイと二人で旅を続けようと考えていた。


(ひっひっひこれで邪魔者はいなくなった。チイチイと二人きりで冒険出来るぞ♪)


「フットウチは地図が読めんからしっかり頼んだで」

「任せといてください任せといてください♪」


チイチイはそんなフットの下心は鼻が効いても心までは読めていない。


(世界樹の葉がどこにあろうと知ったこっちゃない。ケタルをこのまま眠らせてチイチイとの旅を楽しめれば良いのさ)


フットはそう目論んでいた。



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