壊れた「憤怒」
「強欲」がこの世を去った、、
そしてクライオスは「憤怒」と相対する、、
しかし、「色欲」は「嫉妬」を殺す、、
それが「憤怒」はそれがきっかけとなり、本来の「憤怒」の力を使うことを決める、、
「強欲」がこの世を去った、、
その事実にいち早く気づいたのは「憤怒」であった、、
「、、っ!!「強欲」!!」
「そうか、、この速さで見えなくなるか、、」
「な、、い、、いつ切ったというのだ?」
「ほれ、次はお前だぞ?」
クライオスがそういうと「憤怒」の首に銀色に光るものが一線通る、、
だが、「憤怒」はそれを紙一重で躱す、、
「、、っ!!あ、、あぶな!!」
「ほぉ、、これでギリギリか、、であればもう少し抑えた方がよいか、、」
「は!!何を抑えるって言うんだよ!!」
「ん?力だが?逆にそれ以外何を抑えるというのだ?」
「な、、何言ってんだよ、、こ、、これで抑えてるっていうのか、、」
「当たり前だろ?これは戦いじゃない。初めに言ったろ?全滅だって、、でも、すぐに全滅したら面白くない、、なら、力を抑えて遊びながら戦った方が楽しい、、それが俺個人的な考えでな。だから抑えているに過ぎないさ。」
「そうか、、なら、お前を本気にさせたら見逃してくれるか?」
「それは無理だ、、だって、、」
クライオスが何かを言おうとした瞬間、、
「色欲」が動き、「嫉妬」の胸を貫いていた、、
「、、ぐふぅ!!し、、「色欲」、、ど、、どういうことだ、、」
「え?どうもこうも私はレジィの味方よ?」
「おい、「色欲」その名で呼ぶな、、」
「あら?いいでしょ?こうして「嫉妬」を殺せるんだから。」
「ふ、、ふざけんな!!お前は私の魔術知らないでしょ!!「色欲」!!お前の魔術はうらやましいわね!!「逆行魔術」!!」
「嫉妬」がそう叫ぶ、、
しかし、何も起きなかった、、それを目にした「嫉妬」は困惑する、、
「、、え、、?ど、、どういうこと、、?」
「、、ふぅ、、、あはははは!!レジィの言ってた通りだね!!本当に知らないのね!!「七絶」は仲間のことを!!私の「逆行魔術」はクライオスから借りた魔術なのよ!!」
「な、、け、、「契借魔術」は、、自分の魔術を使えなくなる、、そ、、そんなリスクを抱えても、、使えるかどうか自分次第なのに、、」
「えぇ、、だから死ぬほど練習した、、だってそれがレジィの役に立つなら何でもする!!それが「愛」なのよ!!「嫉妬」!!」
「色欲」は生気のない「嫉妬」の眼を見ながら叫んだ、、
「、、「色欲」、、し、、「七絶」では仲間殺しは、、」
「ご法度でしょ?知ってるわよ?だから抜けるね?「憤怒」、、さようなら。それと私が魅力的なのは分かるけど前見なくていいの?」
「色欲」がそういうと「憤怒」はクライオスに殴り飛ばされていた、、
「、、っ!!ぐぅ!!」
「よそ見は厳禁だぜ?「憤怒」?」
「、、、「強欲」、「傲慢」、「嫉妬」は死に、、「色欲」は敵に、、残っている仲間は「暴食」、「怠惰」だがこの二人は戦闘には関与しない奴ら、、なのに俺の敵は「無敗」と称されるクライオス・レジスティ、、ふふふ、、あははは!!ふざけんなよ!!ふざけてんじゃねぇぞ!!どこまで俺を馬鹿にする!!どこまで俺の邪魔をする!!俺は!!俺はただ平和に過ごしたかっただけなのによ!!お前ら全員殺して!!俺は自由に生きてやるよ!!俺は俺の力を「拒否」する!!」
「憤怒」がそう叫ぶ、、
野生の勘であろう自身の力の「拒否」、、それは今までの自身の力を真っ向から否定し、自身が「憤怒」であることを認め怒りの理性に身を沈める、、
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この作品は不定期です。