本当の権能
神とアイエリスとの戦いが続く、、
しかし、アイエリスと神とでは使う能力が違い過ぎた、、
アイエリスはスリエスに託すために少しの時間を稼ぐ、、
それは権能について、、
そして、スリエスと神の戦いが始まる、、
「深淵」がアイエリスンによって殺された、、
それを見た神は殺意をもってアイエリスに攻撃を仕掛ける、、
「これでもくらえよ、、悪人が、、」
「あはは!!私が悪人だって!?それは聞き捨てなんないな!!神様!!」
神が攻撃を仕掛ける、、
その攻撃は「無敵」が放っていた光線と同等の威力であった、、しかし、溜めはなく、神にとってはその攻撃は軽いパンチのような感覚であった、、
だが、それをまともに食らえばたとえアイエリスであっても致命傷は避けられない、、
そんな攻撃の中、アイエリスは軽口をたたきならばまたしても神に近づいていく、、
「どうしたの?私を悪人という割には全然当たらないけど?拳に力がこもってないんじゃないの!?」
「、、、、、」
「あら?図星なの?」
アイエリスが相変わらず軽口をたたいていると、神は今までの攻撃の隙にある攻撃を忍び込ませる、、
その攻撃をアイエリスは認識できず直撃する、、
「、、っ!?な、、何!?」
アイエリスが攻撃をくらい、数秒動きを止める、、
その隙を神は見逃さず、追撃をする、、
アイエリスは防御もできずまともにくらい、後方へと吹き飛ぶ、、
「、、っ!!く、、くそ、、まともに食らった、、それよりも何が私に当たった、、?」
「、、空気だ。」
「は?」
「空気を殴り飛ばしてお前に当てた。」
「そ、、そんなこと、、できるわけ、、」
「できるとも。私が使うのは魔術じゃない。”魔法”なのだから、魔法とは根源的存在を操る力、、空間、空気、闇、光、自然などお前らの周りにある”当たり前”を操る力が”魔法”なのだ。故に、私は今、空気を面としてとらえ、拳でうちお前に当てた。ただそれだけのことだ。」
「なるほど、、確かに私たちが使う魔術とは根本的に違う魔法なら可能ね。あぁ、、警戒が薄れていたか、、おかげであんたの攻撃をまともに食らって、、骨は折れ、内臓は致命的、、死ぬ一歩手前まで来ちゃったね、、」
「そうか、、ならば死ね。」
神がアイエリスに止めの拳を振り下ろそうとした瞬間、、
アイエリスが口を開く、、
「私は今、二重人格だといっただろ?神。」
「ん?あぁ、、言ってたな、、それがどうした?」
「私の「無情」の力は「世界の剥離」、、「自分が指定した対象を分割する」、、それが私の権能、、」
「何を言っている?お前の権能は「世界の固定」だろ?」
「私だって得意魔術の一つや二つはある、、それがたまたま「停止魔術」だっただけ。クライオスが使っていた「反転魔術」や「色欲」が使っていた「逆行魔術」と同じ分野、、人類が「時」という不確かで確かなもの、、それを魔術に昇華させた魔術、、「人想魔術」、、人が夢にまで見た神に勝る力。私は、その力しか使っていない。「称号」持ちがわかるのは「称号」だけ、、権能までは分からいない、、だから私はそれを逆手に取ったのよ、、」
「馬鹿なのか?権能ではないただの魔術ごときで私や「無敵」に挑んでいたというのか?ふざけているのか?お前が権能を使えば一握りではあるだろうが傷ぐらいはついただろうに、、どうしてそんなことをしたのだ?」
「、、私は「無情」、、勝つためなら私は私自身も犠牲にする、、きちんとめてよね、、スリエス、、」
「無情」が今まで使ってこなかった権能を使う、、アイエリスが今まで使っていた「権能」は「魔術」であった、、
そして、「無情」はスリエスの名前を呼ぶ、、
それは神であっても予想していなかったこと、、
しかし、そんなことを考えている時間はなく、はるか上空から無数の光の槍が降り注ぐ、、
「、、ごめんね、、アイエリス、、痛いだろうけどもうちょっと待ってて、、ほら、とっとと向かって来いよ。神。」
スリエスが神に対して手招きをする、、
その手招きに反応するかのように神が光の槍を叩き降り、スリエスがいる上空を見上げる、、
「そこにいたのか、、もう一人の人格である「無情」を殺してまで私を殺しにかかるか、、随分とひどいことをするね。」
「、、、、神殺しをしようとしているんだ。多少の犠牲は必要だろう。」
「そうか、、ならば、、」
神がスリエスに向かって行く、、
スリエスと神は両者ともに殺意のこもって目で互いを見つめていた、、
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この作品は不定期です。