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呼び起こされる女王

神が「無情」のもう一つの「称号」を認識させた、、

そして、「称号」を持った「無情」に対して神が手を伸ばす、、

しかし、反応はなかった、、

その違和感が、その一瞬の隙が、、

そして、アイエリスは、、

神が手を差し伸べる、しかし、「無情」はその手に反応を示さない、、

それに違和感を覚えた神に少しの隙が生じる、、

その隙が、、「無情」を起こした、、


「、、?どうし、、」


「、、っ!!我が主!!」


「無情」の違和感にいち早く気が付いたのは「深淵」、、それは「命闇」として帝国にいた時の騎士の勘か、、自身の主を守ろうとする本能か、、

その一瞬の判断が神を守り、自身の背に深々と傷をつけることになった、、


「、、っ!!お、、お怪我はありませんか?我が主よ、、」


「あぁ、大丈夫だ。だが、お前は、、」


「いいえ、私は大丈夫ですので。我が主にお怪我がなくてよかったです。」


「素晴らしい献身だね。「深淵」?そこまでしてそいつを守るかい?」


「当たり前だ!!私は我が主によって命を与えてもらった!!ならばこの命!!我が主の矛であり盾であることは当たり前だろう!!」


「そうか、、随分と忠犬に育てたね。神や。」


「、、お前は、、誰だ?「無情」、、アイエリスではないだろう?」


「おや?あなたを死の寸前まで追い詰めた女のことを忘れたの?かなしいわぁ、、ねぇ?神?」


「、、まさか、、お前、、「英傑女王」、、スリエス・イアリスか?」


神が「無情」に対して問う、、

その問いを聞いた「無情」は今までにないほど笑う、、


「えぇ!!その通りよ!!私は「英傑女王」にして「創光森羅」!!スリエス・イアリス!!その人よ!!」


「ば、、バカなことを言うな、、お前は死んだ、、性格や声、しぐさが似ることはあれどかつての人間と全く同じなどありえないことだ。」


「あら?ありえないことなの?あなたが作ったんだじゃない?「称号」には”人格、能力”を入れられるって。だから、どれだけ輪廻が回ろうとも「七絶」は似たような能力を発現するし、「無法」「無敗」はともに自身の力に似た「世界」の根幹である”権能”を発現する、、ならば!!「万物の称号」と肩を並べる「森羅の称号」はそれ以上のことができる!!例えば、、こうやって記憶と能力を入れておくとかね?」


「、、、そうか、、つまり、お前は「無情」であり「創光森羅」、、スリエスであるということだな?」


「ん~、、少し違うかな?「森羅の称号」を使うときは私だけど、、「無情の称号」を使うときはアイエリスが表に出てくるって感覚かな?だから、、今この体には二つの人格が存在しているってこと。」


「そうか、、まぁ、どうでもいいことだ、、お前がそいつの中にいるというならば、私はお前を殺す。」


神がそう言いながら腕を真上にあげる、、

そして、その腕を軽く振り下ろす、、

その斬撃ともいえない攻撃は、「無敵」の攻撃をもってしても表面が削れるだけであった地表を軽く切った、、

だが、「英傑女王」となったアイエリスはその攻撃を完全に読み切り、すでに横に移動していた、、


「うわぁ、、相変わらずエッグい威力だね。神。」


「、、、、、」


アイエリスの軽口に答えることなく神は腕を横に振るう、、

その攻撃は先ほどの攻撃と同じ威力でアイエリスに向かって行く、、

しかし、アイエリスはその攻撃を片手で持っていた刀で受けきる、、


「あっぶな、、私とこの刀じゃなかったら死んでたよ?」


「軽口を、、叩くな。神の眼前で跪きもせず、ましてや神罰を受けきるなど、、傲慢もいいとこだぞ!?」


「、、そう怒るな、、私はお前のことを神だと思ったことはない。私から見たお前はまるでわがままを言う子供だ、、確かにお前はこの世を作ったかもしれない、、でもな、この世に生きている者は何億といると思う?考えや言語を統一させ作らせていたものは、お前が自身に対しての反乱を恐れバラバラにし、今度は自身と対等なものが欲しいと生み出せば、不敗が途切れることを恐れ、「称号」という形で管理をする、、この所業のどこが神だ?ん?」


「だまれ、、だまれ!!私は神だ!!この世を作った創造主だ!!そのようなものに対して何という不敬!!その命をもって償え!!」


神が初めて怒りをあらわにする、、

その怒りから繰り出される攻撃はアイエリスに向かって行く、、

だが、神と名乗るもの、、その実力もまさに人外の域、、アイエリスが避けた攻撃は意思を持つかのように再びアイエリスに向かって行く、、

その縦横無尽に動く攻撃をアイエリスは避け、防ぎ、受け流しながら傷を最小限に抑え、神に向かって行く、、


「、、っ!!」


「どうした!?神!!顔が引きつっているぞ!!そんなに怖いか!!」


アイエリスがそんな軽口をたたきながら神に近づいていく、、

そして、神の眼前に来たアイエリスが剣を振り上げ、神を切るため振り下ろす、、

しかし、その間に闇が挟まる、、


「わ、、我が主に傷はつけさせない、、!!」


「、、面倒くさい、、忠犬だな!!」


アイエリスがそう言った瞬間、、

「深淵」に対して光で作った槍を放ち、「深淵」の生涯を光によって消し去った、、


「ふぅ、、これで邪魔をする奴はいなくなった。神。」


「、、、「深淵」、、その生涯を私に尽くしてくれてありがとう。素晴らしい忠義であった。」


「深淵」はこの世を作ってから一番最初に自身の配下に加えた者、、

神と「深淵」の付き合いには数千年の絆があった、、

故に、一番危険である「帝国」に潜伏を任せ、世界樹での戦いの仲裁と見守りを命じた、、神の「深淵」に対しての冷たい態度は、その信頼の裏返しであったのだ。

そんな「深淵」をアイエリスによって殺された、神は今、アイエリスに対して生前であっても持たなかった殺意をもって戦いを進めていく、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

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