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最強と成長

「無敵」と「無情」は少しの間言葉を交わしていた、、

そして「無敵」は「無情」からの答えを聞き戦いの意志を固める、、

そうして「無敵」は初めて自身から攻撃を仕掛ける、、

それは「無敵」が「無情」を敵と認識したことを意味し、、

「無情」もそのことを理解し戦いを始める、、

「無敵」は「無情」に対して問いを投げかけ、その答えを聞いた、、

それは「無敵」が「無情」を敵と認識するには申し分ないほどの答えであった、、

そうして、この戦いで初めて「無敵」から攻撃を仕掛ける、、


「行くぞ、、「無情」、、」


「ふぅ、、えぇ!!」


「無情」が返事を返すと同時、、

「無敵」は「無情」の右横に来ていた、、

しかし、「無情」は驚きながらもその速度に反応し、刀を振るう、、

だが、その刀は虚しく空を切り、「無敵」は「無情」の脇に拳を振り上げた、、

その衝撃は「無情」を何もない空に吹き飛ばした、、


「、、っ!?い、、今までは手を抜いていたのね!!やっぱり!!」


「当たり前だろう、、お前のようなものに対して力を籠めたら簡単に壊してしまうだろう。まぁ、、それもこれまでだが、、」


「無敵」がそういうと、自身で吹き飛ばした「無情」に追いつき、腹部に向かって両手で拳を作り振り落した、、

その攻撃は「無情」を地面にたたきつけた、、


「、、っ!!あ、、あぁ、、せ、、背中が、、」


「どうだ?先ほどまで何もない空にいたのに、次の瞬間には自分のいた地面にたたきつけられるのは?」


「最、、悪の気分だよ!!でも、、ようやく自分から攻撃してきたね、、」


「あぁ、言っただろ?もう手を抜かないって。」


「えぇ、、でも、おかげで攻撃の準備ができた!!」


「無情」が「無敵」に再び「結合」を用いた攻撃を仕掛けようとする、、

しかし、その攻撃が「無敵」に当たることはなかった、、その攻撃は「無敵」によって対消滅させられていた。


「、、え?ど、、どうして、、攻撃が、、」


「もう手を抜かない、、我がそう宣言したのだ、、ならば、我が攻撃を許すわけがないだろうが、、我は「太陽の巫女」「月の使徒」を取り込んだのだ、、そして「無敗」「無法」すらも手玉にとれる我にとってお前の攻撃など道端にある小石を蹴り飛ばすことと同義、お前の権能も魔術による攻撃も意味をなさないのだよ。」


「、、そう、、なら、、どうして攻撃をしないの?今は?」


「ん?お前が回復をしているからだ。回復して万全になるならば我はそれを待って、その上でお前を叩き潰す、、それが我の完全勝利なのだから。」


「随分と、、傲慢なのね、、」


「傲慢でなくば最強ではないだろう?最強は何者にも負けない、何者にも屈しない。故に最強なのだ、、最強ゆえに傲慢であり、戦いをしないのだ、、」


「は?戦いをしない、、?ど、、どういうことだ、、?」


「だってそうだろう?最強は何者にも負けないのだ、、それは戦っても確実に勝ってしまう、、それはつまらないだろう?故に我は興味がないのだよ、、戦いに。」


「、、そう、、随分とつまらなそうな人生ね、、」


「そうだな。我の人生はつまらない、、お前はそんな我のつまらない人生に衝撃と幸福を与えてくれるか?」


「それは、、どうでしょうね!!」


「無情」がまた権能を使う、、

しかし、今回の権能は今までの「結合」ではなく、少しだけではあったが「世界」が動きを遅くする、、

その感覚は「世界」に存在している者たちは一切気づかぬほどのコンマの時間、、しかし、「無敵」はそのコンマの時間を感知し、少し攻撃の手を緩める、、

その少しの隙が「無情」の攻撃を「無敵」に入れるには十分な時間であった、、


「、、っ!!」


「よし!!やっとまともに入った!!」


「、、、少しだが、、コンマだが、「世界」の動きが遅くなった、、お前、、「世界の固定」を少しづつ扱えるようになってきてるな、、これからもっと扱えるようになれ、、そして、我を楽しませろ!!「無情」!!」


「うっさいわ!!あんたの要望になんて答えるか!!」


「無情」が「無敵」に対して苦言を言う、、

しかし、「無情」は心の中で「無敵」によって自身の権能が向上していることを実感していた、、


(悔しいが、、「無敵」と戦うことによって私も権能の使い方がわかり始めてる、、あぁ、、本当に悔しいがこれが”最強”か、、クライオスもアムリスも、、この領域、、本当に、、私は未熟だな、、)


「無情」はそんなことをことを考えながら自身の権能と向き合っていた、、

それを感じたのか「無敵」も声を出す、、


「素晴らしい!!素晴らしいぞ!!その成長性!!お前の「世界の固定」の本質は”時間停止”!!物理法則も普遍も全て停止させる権能!!まさに我に匹敵するほどの権能だ!!だが、、どうして「無情」なのだ?権能はある程度「無の称号」、、与えられた「称号」に似るんだがな、、」


「さぁね、、神様の気まぐれじゃないの?」


「そうかもな、、だが、、お前の「称号」は本当に「無情」なのか?「称号」を持っている者たちは相手を見ればどんな「称号」を持っているか分かるが、、お前は「無情」のほかに何かある、、だが、それが見れない、、初めてだぞ?我が見通せない者が現れるのは。」


「そう、、」


「無情」は「無敵」からの問いに対してあいまいな返事をする、、

それは「無情」が「無敵」に何かを隠したいがためであった、、

「無情」はもう一つの「称号」を隠し持っていた、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

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