二人の最後
「無敵」が力を使う、、
その力はクライオスとアムリスを圧倒した、、
しかし、クライオスとアムリスもその力を前に善戦をする、、
だが、「無敵」の力は、、
「お前らは、、神の逆鱗に触れたのだ。故にお前らに勝利はない、、」
「無敵」がそういうとクライオスとアムリスに向かい、「太陽の光」を収束し放つ、、
しかし、その攻撃はアムリスの光輪により防がれる、、
「、、あなたのその収束した光は厄介だけど、、距離によって威力が変わるのね。至近距離なら私の光輪でも完璧には防げないけど、この距離なら、、どうやら完璧に防げるみたいね。」
「この距離だと?たかだか十五mほどの距離、、この程度の距離で私の光線を防げると思うか?」
「無敵」がもう一度、光線の動作をとる、、
そして、光線がアムリスに向かって放たれる、、
その速度は先ほどアムリスに放った光線の速度を遥かに超えていた、、
しかし、アムリスは先ほどの光線での攻撃でたまった光輪によりその攻撃を相殺しようとするが、、
その威力も先ほどの攻撃よりもはるかに強力であった、、
「、、っ!!相殺しきれ、、!!」
アムリスに当たる瞬間、、
クライオスの帯がアムリスと光線の間にするりと入り込み、光線を「無敵」に対して反射した、、
しかし、その光線を「無敵」は眼前で消し去った、、
「、、やはり、、お前の反応速度は群を抜いて早いな、、そして、お前の帯は厄介だ。「称号」を持っていないでその速度を出せるのか。」
「、、確かに今の俺には「称号」はない、、だがな、この帯と光輪は俺たちの「信頼」によってその強度と速度を変える、、だから、「称号」は関係ないんだよ。」
クライオスが「無敵」に対して言葉を投げた、、
しかし、「無敵」はすでに次の攻撃に移っていた、、
「そうか、、ならば、これはどうだ?」
「無敵」は腕を上に上げると巨大な槍のようなものが現れる、、
それは、「世界樹」に迫るほど巨大であった、、
「、、っ!?なんだよ、、それ、、」
「これは「月の槍」、、「月の魔力」を具現化させたものだ。」
「、、そうか、、「月曲」の比じゃないね、、お前の「月の魔力」は、、」
「それはそうだろ?我の「月の魔力」は「月の使徒」から経たもの、、「月の魔力」を一番最初に使い、一番理解している者の力なのだから別格だろう。」
「無敵」がそういうと「月の槍」を二人に向かって放つ、、
その攻撃は帯と光輪ではどうしようもないほどの威力であった、、
しかし、クライオスとアムリスは帯と光輪ではなく、自身が持つ刀を強く握りしめ「月の槍」に相対する、、
「アムリス!!「幻刀」を重ねろ!!」
「わかってるわよ!!クライオスこそミスらないでよね!!」
クライオスとアムリスは刀同士を合わせ「月の槍」にぶつける、、
その衝撃は、「無敵」がいるところまで風圧が行く、、
「、、たった二人だけで「月の槍」と拮抗するか、、」
「無敵」が呟くと衝撃によって起こった土煙が晴れ二人が現れる、、
二人は「月の槍」を刀で防ぎ、周囲への被害を最小に抑えていた、、
だが、「無敵」の放った「月の槍」は二人の腕を破壊するには十分すぎるほどの威力を持っていた、、
「、、っ!!腕が、、くそ、、これじゃ、、使い物にならねぇ、、」
「誇っていいぞ?我の「月の槍」をたった二人だけで威力を抑え込んだのだから、、故にこれは我からの祝福だ。」
「無敵」はクライオスとアムリスに対して「太陽の力」と「月の力」、そして「無の力」を同時に発動させる、、
その力の渦は、クライオスとアムリスをもってしても冷や汗を流すほどであった、、
「そうか、、それがお前の本当の力か、、ここまで差があったとは、、」
「何を言う。お前らは我の攻撃を受け続け生き残り続けた、、それを誇りに思うがよい。」
「無敵」が賞賛をいいながらクライオスとアムリスに向かって「力の渦」を放つ、、
その渦はクライオスとアムリスを無慈悲にも飲み込み、勝利を「無敵」にもたらした、、
「素晴らしかったぞ、、「無敗」クライオス・レジスティ。「無法」アムリス・レジィ。さて、、後はお前らだ。「月曲」、「無情」。」
「無敵」は「月曲」と「無情」の名を呼び二人に向き合う、、
そして「月曲」と「無情」は二人でクライオスとアムリスの敵を討つために、最後の戦いへと歩みを進める、、
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この作品は不定期です。