無差別な力
「無敵」が「災害」のような力を振るう、、
その力にアムリスと「月曲」が食らいつく、、
しかし、その力は無差別によるもの、、
だが、その攻撃を防ぎ続けた二人をたたえ、「無敵」は二人を初めて視界に入れる、、
「無敵」の無慈悲な「災害」に近しい力を前にアムリスと「月曲」は善戦をしていた、、
しかし、それはあくまでも「無敵」が無差別に振るう力であった、、
「、、生きてる!?アムリス様!!」
「えぇ!!でも、少しでもズレれば簡単に死ねるね!!「月曲」!!」
「、、っ!!隙がまるで無い!!しかも、この攻撃は私たちを狙ってるわけじゃないのが避けにくい!!」
「、、っ!!「月曲」!!」
アムリスが「月曲」に対して叫ぶ、、
それは、「月曲」の頭上に「無敵」の攻撃が来ていたからである、、
しかし、「月曲」はその攻撃に反応できず、食らいそうになるその瞬間、、
アムリスが帯を「月曲」に着ける、、
その帯が「無敵」の攻撃を止め、他の攻撃を相殺させるために反射する、、
「助かりました!!アムリス様!!」
「えぇ、、でも、私も光輪と帯を使ってやっと、、本当にあの化け物を倒せるのかしら、、」
「どうでしょうね、、でも、今は攻撃を避けることに集中した方が良さそうですね、、」
「月曲」がそういうと、、
「無敵」が初めてアムリスと「月曲」を目に入れる、、
「すごいですね、、無差別とはいえ、、私の攻撃を受けてなお生き残っているなんて、、流石に「無の称号」を二つ持つものと「月の称号」を数十年も守ってきたものだな。」
「、、初めて、、私たちを見たわね、、「無敵」さん?」
「いや?お前を見ているわけでない、、見ているのはお前が持っている「光輪」と「帯」だ、、随分と不可思議な効果がついているな、、」
「、、見えるのですか?この二つの効果が、、」
「当たり前だろ?私に隠し事などできるわけがないだろ?私は「無敵」だぜ?」
「そう、、なら、、私に攻撃しない方がいいんじゃない?」
「何故だ?お前の攻撃がたとえ私に向かって来ようと私にその攻撃が通ることはないからな、、」
「、、どういうことよ、、」
「いいか?「称号」ってのは与えられる順番がある。「月の称号」なら「月の使徒」、「太陽の称号」なら「太陽の巫女」、、そして「無の称号」は「無敵」だ、、だが、あくまで「称号」、、入れ替わりも起こる。そして「無の称号」を得るものは皆、神に近しい力を持つものたち、、その中で「無敵」をずっと保持しているってのはどんなことか、、わかるな?」
「、、、、、、」
「そうだよな、、お前は「無の称号」を二つ持っているからには、、いやでも分かるわな。」
「、、えぇ、、でもね、、相手のことをなめてると、、傷を負うわよ?」
アムリスがそう言った瞬間、、
「無敵」の頬に傷が現れる、、
その傷を「無敵」がなでるように触る、、
「ほぉ、、この私に対して傷を与えるか、、これは帯の力か?」
「いいえ?これは光輪の力よ、、私が発現させられるのは元々光輪だけ、、帯はクライオスの力、、私の光輪は「受けた攻撃を吸収し、相手に傷をつけるという因果を押し付ける」ことが光輪の力よ。」
「そうか、、クライオスの帯は「受けた攻撃を無効化し従える」、、いわば、支配者の力、、だが、お前は「受けた攻撃を吸収する」、、まるで抱擁だな、、流石「無敗」クライオスのことを惚れさせたものだ、、あの狂犬があそこまで柔らかくなるとはな、、」
「、、、、、」
「まぁ、、この程度の傷などどうでもいい、、」
「無敵」がそう言った瞬間、、
「無敵」がアムリスと「月曲」に対して指を向ける、、
すると、今まで無差別だったが攻撃が意思を持ち二人に向かって行く、、
「月曲」は「月の光」を使い、自身の姿をくらませながら、光の屈折により攻撃をかわしていく、、
アムリスは帯で攻撃を止め反射をし、光輪により攻撃を吸収し、「無敵」に攻撃をしようとするも「無敵」は間に攻撃を挟む、、
「、、ちっ!!たった一度で見破るのか、、」
「やっぱりね、、君の光輪は「相手に傷をつけるという因果を押し付ける」は正しいみたいだね。でも、君がわざと言わなかったことは「自身の視界に一番最初に入った敵意あるものに」だろ?君の言う「相手」ってのは。」
「無敵」のその問いにアムリスは無言を返した、、
それは「無敵」の言っていることが正しいことを表していた、、
「当たったみたいだな、、さて、、それじゃ、、そろそろ私も行くか、、」
「無敵」が初めて自分から動く、、
その速度は、「月曲」であっても目で追えないほどの速さで、アムリスに向かって行く、、
しかし、アムリスも「無の称号」を二つ者、、「無敵」の速度に合わせるように「幻刀」を構え迎撃しようとする、、
二人の衝突は空間を揺らした、、、
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