三人の最後
三人が「世界樹」から授かった力を出す、、
しかし、クライオスはその三人の力をもってしても、、
クライオスはあるひと振りの刀を出す、、
その刀は、、
三人は「世界樹」から授かった力を使う、、
その力は「太陽の称号」を持つものと同じような力であった、、
「、、そうか、、お前らが授かった力は「太陽の巫女」からか、、」
「、、それがどうした、、この力を出したからにはもうお前にできることはないぞ。」
「、、「暴食」は「熱風」、「嫉妬」は「日光」、「色欲」は「温度」、、随分と甘く見られたものだ、、それとも、、」
クライオスが何かを言おうとした瞬間、、
周囲の木々が枯れ、燃えるような風がクライオスを襲う、、
しかし、クライオスはその場から一歩も動かずその攻撃を防ぎきる、、
「、、おいおい、、こんなものかよ、、やっぱりつまらん、、」
クライオスが呟くと自身の手に一振りの刀が現れる、、
その刀が現れた瞬間、周囲の空気が一変する、、
「これも出すのは久しぶりだな、、「獅爪」相手でも使わなかった得物、、その眼に焼き付けろよ?」
クライオスが三人に向かい言った、、
そうして、クライオスは刀を三人に向かって振った、、
それを見た「嫉妬」と「色欲」は自身の力を使い、斬撃をかき消そうとした、、
だが、クライオスの放った斬撃は二人の力をもってしても消えなかった、、
その現実を目の当たりに三人は斬撃を強化された五感により避ける、、
しかし、三人の足が切り落された、、
「、、っ!?どういうことだ!?確実にかわしただろうが!?」
「そうだな、、お前たちは確かにかわした、、だがな、、この刀は「神刀 無銘一空」、、この刀は空を切るように一線振り斬撃を飛ばし、切ったものは名を無くなる刀だ、、だがな、この刀に必中はない、、でもお前らに当たった、、それはなぜかわかるか?」
「、、お前の「称号」、、「無敗」によるものか、、」
「お前、、やっぱり勘がいいな、、その通りだ。俺の「無敗」の権能によって必中にした、、どうだ?お前らは自分の名がわかるか?」
「、、、、、、」
クライオスの問いに帰ってきた答えは無言、、
それは自身の名前がわからないという答えであった、、
「そうか、、お前らは名前がわからないのか、、ならば死ね、、」
クライオスがもう一度、刀を振る、、
その斬撃は三人にとって避けきれぬ必中にして必殺の最後の斬撃であった、、
そうして、その斬撃は無情にも三人を切り殺した、、、
「、、本当に残念だよ、、お前らが「世界樹の恩恵」を授かってなかったら生かしてやってもよかった、、でも、お前らは授かった、、俺を殺すためだけに、、はぁ、、本当に、、残念だよ、、」
クライオスが三人に情けに近しい声をかけ、「世界樹」へと向かうために足を踏み出した、、
クライオスを見ていた「無情」と「月曲」が言葉を交わす、、
「ねぇ、、あの三人って「七絶」だったの?」
「えぇ、でも、「嫉妬」はどうやら新しい者だったみたいだけど、、まぁ、、そんなことよりもクライオス様、、だいぶ心がすり減ってますね。」
「、、そうだね、、このまま「世界樹」に行ったら、、」
「無情」と「月曲」はクライオスの心のすり減りを理解していたが、、その歩みを止めることはできなかった、、
この歩みを止めることはクライオスのこれまでの人生を冒涜してしまうことも「無情」と「月曲」は理解していたからであった、、
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